日本政策金融公庫の審査は自分1人だと50%以上の確率で落ちる!?

日本政策金融公庫の審査は自分1人でいくと50%以上の確率で落ちる!? 起業のための資金調達 – 日本政策金融公庫からの融資
日本政策金融公庫の審査は

日本政策金融公庫の審査の基準はどこにある!?

日本政策金融公庫に融資の申込みをしたが、審査が通らなかった。というご相談を いただくことがあります。一度、審査に落ちてしまうと、その理由が解消するまで、再度申し込みをすることができません。半年から1年は日本政策金融公庫で融資を受けることが難しくなってしまいます。できれば、申込みをする前にご相談いただきたいところですが、 今回は、日本政策金融公庫の申込みで確認していただきたい部分をご紹介します。

1.日本政策金融公庫は政府系金融機関です

日本政策金融公庫の説明

国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫が統合されて、2008年に設立された100%国が出資している、政府系金融機関です。

国が運営する金融機関であるため、民間の金融機関で融資をうけることが難しい企業であっても融資を受けることができます。

日本政策金融公庫の大きな特徴は「借りやすさ」と「低金利」と言えます。とは言え、誰にでも簡単にお金を貸してくれる訳ではありません。

日本政策金融公庫の融資の通過率は50~60%と言われています。

日本政策金融公庫にはコレが出来ていれば融資が通るという明確な基準はありません。では、なぜ、多くの方が審査に落ちてしまうのでしょうか?

2.日本政策金融公庫の融資が通らないケース

日本政策金融公庫の審査の大きなポイントは「しっかりと返済する能力があるか」という点です。その判断基準として、以下に該当する場合には融資が通らない可能性が高くなります。

(1)自己資金がない

自己資金は事業のために一生懸命準備してきたという点をアピールするために、とても重要です。また、自己資金がしっかりと準備できている方であれば、計画性もあり、余剰資金も確保できているので、お金を貸してもしっかりと返してくれるだろうという判断基準になります。

日本政策金融公庫の融資審査では、直近半年分の通帳を開示します。理想的な自己資金は、ご本人がコツコツと貯めたお金です。見せ金は通用しないと覚えておきましょう。

見せ金と思われるケース

(2)滞納がある

クレジットカードや携帯電話、水道光熱費、家賃などの滞納、支払い遅延がある方の場合、「お金を貸してもしっかりと返済してくれないのでは?」と思われてしまいます。

場合によっては、借金を返すための「借り換え」と判断されてしまうことがあります。

公庫は借り換えはしていません

もし、信用情報に不安がある場合には、一度、下記のサイトからご自身の信用情報を確認して見てください。

・クレジットカードやカードローン「CIC(株式会社シー・アイ・シー)

・消費者金融系「JICC(日本信用情報機関)

・銀行系「全国銀行個人信用情報センター

信用情報に表示されるマークについては下記の図で確認してみてください!

信用情報の見方

(3)計画性がない

「とりあえず借りたい」「借りられるだけ借りたい」という曖昧な状態で融資の審査を受けても絶対に通りません。

日本政策金融公庫の担当者は、貸したお金をどのように使うのか、使いみちはしっかりしているかということをチェックします。そのために提出する書類が、創業計画書や事業計画書です。

事業に対する計画をしっかりと伝えられない状態では融資審査を通過することは難しいとおぼえておきましょう。

創業時の融資で提出する「創業計画書」の書き方などは下記をご確認ください。

創業融資成功の鍵!「創業計画書」書き方とポイントを徹底解説!

創業融資に受かりやすい創業計画書を作成する9つのポイント

(4)面談で失敗してしまう

日本政策金融公庫で融資を受けると、準備した資料を基に日本政策金融公庫の担当者と面談が行われます。

この面談では、厳しいところを突かれたりということもあります。

そういった際に、まれに、逆ギレしてしまったり、ふてくされてしまうなど態度が悪くなってしまう方がいらっしゃいます。

人間性という点で評価が下がってしまう可能性があります。日本政策金融公庫の担当者は融資を受けたいと思っている経営者の味方です。その方の未来が悪い方向にいかないようにと厳しい質問をすることもあります。紳士な態度でしっかりと面談に望んで下さい。

3.日本政策金融公庫の融資を受けるのであれば「創業時」が借りやすい!

日本政策金融公庫の融資制度の中には、「これから創業される方」「創業して5年~7年以内の方」など、創業前後の方を対象とした融資制度が多くあります。

通常、金融機関からの融資は創業時など実績のない状態では難しいことが多いです。

しかし、日本政策金融公庫は中小企業の創業をバックアップしています。また、創業時に資金のない企業の存続率が低いと言われているため、他の金融機関よりもハードルを低くすることで借りやすい状況を作っています。

事業実績のない創業時の融資ポイントは、

創業時の融資の評価ポイント

などがあげられます。融資を受けられる方個人がどの程度信用できる人かという点を重点的に確認し、しっかりと返済してくれる人にお金を貸してくれるのです。

4.融資の成功確率を上げるためには「認定支援機関」を経由すべき

ここまで読んでいただけると、日本政策金融公庫の審査通過は、申込みを行う人個人がどれだけ信用できるかという点が重要であることをご理解いただけるかと思います。

もし、少しでも審査通過の可能性を高めたい!とお考えの場合には「認定支援機関」を経由して融資の申込みを行うことをオススメします。

(1)認定支援機関とは

認定支援機関とは

正式名称は「認定経営革新等支援機構」と言います。経済産業庁が認定した、士業や金融機関、コンサルタントなどが該当します。

認定支援機関には様々な得意分野があり、融資の申込みを行う際には、創業支援や事業改革作成支援、金融・税務などに精通した認定支援機関を選ぶようにしましょう。

(2)認定支援機関を経由することで融資が有利に進む理由

なぜ、認定支援機関を経由した方が良いかという理由は大きくわけて3つあります。

理由1:創業計画書などしっかりとした資料作成ができる

創業融資などを専門とした認定支援機関であれば、融資を受ける際に必要な書類作成のプロです。創業者の方のお話を聞きながら、創業者の方の想いをしっかりと伝えることができる資料を作成するこが出来ます。

理由2:面談に同席できる

面談時に緊張してしまい、余計なことを話してしまう、説明しなければいけないことを忘れてしまうというケースも見受けられます。

認定支援機関を経由して融資の申込みを行うと、面談に専門家が同席してくれることがあります。ひとりで面談に挑むよりも専門家に一緒に同席してもらうことで、安心して面談に望むことが出来ます。

理由3:融資申込者の信用度が上がる

認定支援機関を経由して融資を行うと、認定支援機関は日本政策金融公庫に、融資先の事業進捗報告を2年間行う義務があります。

つまり、融資先の事業の経営状態などを最低でも2年間はしっかりと把握しておく必要があります。そのため、決算書などを確認したり、資金繰りの状況を確認したりということを行う必要があります。借入が難しいという方の場合には申込みの前に状況の改善のご提案をすることも出来ます。認定支援機関を経由しているということは、少なからず借入が出来る可能性があることを証明しています。

また、認定支援機関が関与することで、事業の状況を確認することもできるため、日本政策金融公庫としては安心して融資することができるという事です。

いわば、認定支援機関が保証人のようなイメージになるということです。(実際には保証人になることはありません・・・・)

*認定支援機関を経由することで、融資を受ける方にも多くのメリットがあります!認定支援機関についての詳細は下記記事をご確認ください。

融資を受ける際に認定支援機関を経由することで得られる特典

国が認定する専門家「認定支援機関専門家一覧」はこちら→

まとめ

日本政策金融公庫は民間の金融機関よりも融資が通りやすい金融機関です。

しかし、申込みされる方の8割は融資不可と融資可の間に位置する方と言われています。融資可と判断してもらうためには、融資の申込みをされる方個人の信用はとても大切です。

ご自身で融資の申込みをしても融資が通るという方もいらっしゃいますが、50%以上の方が審査落ちという結果もあります。

もしかしたら、認定支援機関を経由することで融資を受けることができたかもしれない方がたくさんいます。申込みを行う前に、認定支援機関に相談してみることをオススメします!

融資を考えている人は国が認定する専門家に相談してみましょう。認定支援機関専門家一覧はこちら→

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。