創業融資に受かりやすい創業計画書を作成する9つのポイント

創業融資に受かりやすい創業計画書を作成する9つのポイント 起業のための資金調達 – 日本政策金融公庫からの融資
日本政策金融公庫 創業計画書

日本政策金融公庫の創業融資で資金調達!

創業融資とは起業前後にお金を借りることですが、その際、創業計画書という書類を提出し審査を受けます。創業計画書は審査でとても重要な書類で、丁寧にわかりやすく作成することで審査は通りやすくなります。

今回の記事では、創業計画書の作成ポイントを項目別にわかりやすくご紹介します。

 

1. 【見栄えのポイント】創業計画書は手書きではなくPCで作ろう

画像

①PDF版よりもExcel版がオススメ

創業計画書のフォーマットは、以下の日本政策金融公庫の公式ページからダウンロードできます。

 

日本政策金融公庫|借入申込書等ダウンロード

※上記のリンクをクリックすると、日本政策金融公庫の公式ページへとびます

 

創業計画書は、ダウンロードぺージの上から3つ目にあります。Excel版とPDF版がありますが、Excel版をダウンロードしましょう。Excel版であれば、ダウンロード後に開けば直接PCで記入できるので便利です。PDF版の場合は上書きできないので、印刷して手書きするしかないですよね。

 

②作成中はこまめに保存する

創業計画書をExcelで作成中は、こまめに保存するようにしましょう。何故かと言うと、何かの原因でExcelが固まってしまって保存できず、全部やり直し!作成途中で昼食をとって戻ったら全部消えていた!こんな悲しいコトを防ぐためです。

 

③ファイル→印刷でプレビューを見てから印刷する

Excelでよくやりがちなのは、枠をはみ出して印刷してしまうことです。創業計画書の場合、創業の動機、創業者の略歴、取扱商品・サービスなど様々な項目に分けられた内容が一枚になっています。

 

事業主によっては、「この部分はたくさん書きたいから行数を増やしたい」「この部分に説明を入れたいから、枠を拡げよう」などと既存のExcelをアレンジする方もいることでしょう。

 

もし既定の書式で足りない場合は、補足資料として別途資料を追加できます。その際は、「詳細は、別途資料を参照」のように補足をして、ワードなどで追加資料を作成しましょう。

 

2.【記載のポイント】日本政策金融公庫のページで記載例を参考にしよう

上記でご紹介した日本政策金融公庫の公式ページでは、創業計画書だけでなく記載例もダウンロードすることが可能です。

 

起業は誰しもが初めてすることなので、創業計画書の書き方も最初からわかる訳はありません。記載例を参考にしましょう。

 

3. 【起業の動機のポイント】行き当たりばったりじゃなく計画的だとアピールできるか

画像

創業計画書で最初に記入する部分は、起業動機です。起業動機とはなぜそのビジネスをしたいと思ったのか?ということです。しかし、創業計画書の審査で最も大切なのは以下の2点です。

 

・起業のためにどのような計画立てたのか

・計画終了後にはどのような目標が達成できるのか

 

さらに、上記の計画は具体的で第三者から見て絶対に実行可能な計画であるのが望ましいのです。例えば、既にサンプルやモニターを使って一定の実績を立証できているのであれば話は早いですね。「〇年に実施のサンプリング時で〇〇の効果を得られたので、今後も〇〇して目標を達成する」などと記載することが可能です。

 

4.【経営者の略歴のポイント】役職や肩書は漏れなく記入しよう

画像

続いて、申込者(事業主)がどのような仕事をしてきたのかを記入する経営者の略歴のポイントです。

①自分の勤務履歴と年月を記入

例えば、あなたがワインの美味しいイタリアン・レストランのオーナーだとしましょう。オーナーになる前にバイトや正社員で勤務した会社名や勤務年数績を【過去の事業経験】欄に正直に記入します。

 

②事業経験の中でアピールできることを功績として記入

その他、事業の経験で得た功績もあれば記入しましょう。例えばバイト時代にワインに詳しいのでワインのメニューのコメントを任された経験がある、ワインの資格があるのを知ったのでソムリエの資格を取ったなどでもOKです。

 

③知的財産権とは?

経営者の略歴欄の一番下に、知的財産権等、という欄があります。これは、例えば事業主が成立済の特許権、著作権、コンピュータプログラムの著作権などを持っている場合に名称を記入します。

 

この欄の補足として、最低限のお金の知識(確定申告、法人税、貸借対照表)と従業員をまとめる知識(社会保険の加入、雇用保険、シフトなど)もあるとさりげなく文章中でアピールすることも大切です。店長の補佐をした経験がある、バイトリーダーとしてシフト作成をしていたなどの経験もアピール材料になります。「この人に融資をしても、スムーズに運営してくれそうだな」と思われるような内容が理想的です。

 

5. 【取扱商品・サービスのポイント】競合他社と比べどう優位性があるのか説明する

画像

取扱商品やサービスについては、まず簡潔に概要を記入し、次に競合他社と比べどうなのか具体的に記載します。

 

例えば、以下のような記載ができます。

 

「冷え性の女性のための腹巻きを販売。ターゲットは20~40代のOL層。広告はSNSを中心に広げてきたが、先月女性誌の〇〇に広告掲載したところ、〇件を超える反響があった。既にA社B社でも似たような商品は販売されているが、わが社の腹巻はアロマの香りがしてシルク100%を売りにしている。特別なルートがあり、シルクも安く入手できる。試しに先行で〇年に1,000枚を受注販売したが、全て完売した。」

 

6.【取引先・取引関係等のポイント①】販売先/どれくらい人口流入があるかリサーチ

画像

販売先は、誰に販売するかということを記入します。これから創業する方は、販売する事業所でどれくらいの人通りがあるのか、Webの場合はPVがあるのかなどをリサーチし、競合店比較と共に補足資料にしましょう。

 

以下に、事業別の販売先(一部)をご紹介します。

 

・飲食店→一般個人(シェア100%)

・美容業→一般個人(シェア100%)

・中古自動車販売業→一般個人(シェア100%)

・内装工事業→㈱〇〇デザイン(シェア50%)

       一般個人(シェア50%)

 

※シェアとは、事業所の利益のうち何%を占めるかという割合を指します

 

仕入先と外注先については、決まっていれば実際の業者名と詳細を記載します。仕入先や外注先にと既に関係が築けている方が、融資の審査としてポイントは高いです。取引実績の年月も忘れず記載しましょう。

 

7.【従業員のポイント】多くしなくてOK!実際の雇用人数を書こう

創業融資の場合、融資を受ける9割は従業員人数10人以下の事業所です。そのため、従業員人数が一人だと少ないかな、などと不安になる必要はありません。実際の雇用人数または雇用予定人数を記入しましょう。

 

8.【お借入れのポイント】絶対バレルから正直に記入しよう

事業主自体の借金歴も法人で融資を受ける際に関係します。しかし、借金があること自体は悪ではありません。借金があっても毎月きちんと返済していて、事業としての履歴も見込めそうな場合、そして事業利益と借金の割合のバランスが取れている場合、審査に通る場合もあるのです。住宅ローンは多くの方が利用していますので、審査で不利にはなりません。

 

問題なのは、今または過去に滞納の履歴がある方です。携帯代やクレジットカードやエステなどの割賦販売など、過去に滞納して信用情報に傷がついた方は、CICという信用情報機関から「この人の信用情報は問題あり」とバラされてしまうのです。

 

9.【必要な資金と調達方法のポイント】自己資金がいくらあって、どう貯めたかが大切

この欄で一番見られる箇所は、必要な事業資金に対して一定の自己資金を準備しているのか、という点です。例えば、事業資金で1,000万円必要なのに全額融資に頼ろうとしている人は「少しは自己資金を貯めようよ」という目で見られてしまい審査は通らないと考えた方がいいでしょう。

 

自己資金がある場合でも、どのように貯めたのかも大切です。家族からの援助でもいいですし、一番理想的なのは数年前からコツコツと給与から天引きして積立貯金をしてきたという計画性。お金に計画性があるとみられ、融資をしてもきちんと返済してくれる人物として評価してくれます。

 

まとめ

起業時の融資で絶対必要な創業計画書の書き方について詳しくご説明しました。字数にすると大したことのない書類ですが、実際的な数字やコメントが書けるかは事業主の力量や準備が必要です。

 資金調達で悩むならまずは専門家に相談を!融資専門の無料相談と資金調達Q&Aは

 

 

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。