飲食店開業で1000万円の融資成功事例

【飲食店開業融資】茅ヶ崎市で開業、1000万円借りた事例   更新日:2017.12.27 公開日:2017.12.27起業後の資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
串揚げ屋開業のため、日本政策金融公庫から事業資金として融資を受けた事例

串揚げ屋を開業!日本政策金融公庫から1,000万円の融資

飲食店を開業する場合、どれくらい融資が受けられるかご存知ですか? 今回は、茅ヶ崎市で串揚げ屋を開業したAさんの事例をご紹介していきます。

1000万円の融資を日本政策金融公庫から受けることに成功したAさんの事例

代表者様が貯めたお金は、350万円でした。

飲食店で独立するために様々な経験をしてきたAさんの経験値と、事業計画が評価され、1000万円の借入に成功しました。

 

Aさんが日本政策金融公庫からの融資に成功した理由

Aさんが日本政策金融公庫から高額の融資に成功した理由は、実家が居酒屋を経営してることで若いうちから経営の知識がある点と、店舗コンセプトやメニュー案を準備していた点、事業計画書の作成を資金調達の専門家に依頼し、完成度の高いものを提出したためでしょう。

評価された過去の経験とは、飲食店で7年間働いていたこと、日本一細かいパン粉と言われる店舗での10年間に渡る修行経験です。

Aさんは開業予定と同じ串揚げ屋でのご経験が長く、10年間も務めていた点が評価されました。

 

 

飲食店を開業するために一般的に必要になる金額の例

≪設備資金≫

・内外装工事費用

※1坪30万円程度

 ・厨房機器 

※居抜き物件か、何を購入するかで大きな差がでます。

 ・店舗の保証金

※場所によって、3か月~12か月と変動します。

 

≪運転資金≫

月商の3か月分程度

※毎月の売上が100万円と考えている方は、300万円程度が運転資金として必要となります。

 

融資に成功した理由① Aさんのご経歴

この融資でもっとも評価が高かったのが経験値です。

焼き鳥屋や串揚げ屋で17年間厨房担当として経験されていました。また、実家の居酒屋でのご経歴と串揚げ屋での店長職の経験から経営の知識を学んだ点も開業への本気度を伝えることができました。

※事業経験が少ない方でも、アルバイトでもいいので半年間は経験を積むと融資成功確率は上がります。

 

融資に成功した理由② コンセプト

飲食店を開業目指している方はそれぞれコンセプトがあると思います。

コンセプトはお店の魅力そのものであり、お客様が訪れる理由です。

Aさんのコンセプトはヘルシーかつ健康です。

「串揚げなのにヘルシーで健康?」と思うかもしれませんが、

Aさんは日本一細かいパン粉を使用して揚げることで衣が薄くなり、胃もたれがしづらく女性やお子様の体に優しい商品を提供することができます。

それ以外にも使用する油は植物性、関係値のある農家の方から朝採れの野菜を仕入れるなどです。

どうですか?これだけでAさんのお店の魅力が伝わると思います。

日本政策金融公庫の担当者もAさんのコンセプトをイメージしやすくなることで、より鮮明に伝わり、融資の成功につながりました。

※以前の店舗で雑誌に取材されたり、ネットニュースに取り上げられた実績がある場合は切り抜き記事等を提出することで評価があがり、融資成功確立が上がります。

また、手書きでも結構ですので「メニュー表」を作成しておくことも効果的です。

 

融資に成功した理由③ 創業計画書の完成度を上げる!

創業計画書を作成する上で、大切なポイントは、数字をしっかり作成することです。

「内装費・運転資金は大体これくらい!大体売上はこれくらい!」と主張しても何も根拠がないため、見積書を取得して金額を明示したり、1人あたりの平均単価は〇〇円で、1日の来店数は〇人と考えながら作成することが大切です。

 Aさんの様に飲食店で働いてる方は朝は早くから仕込みなどがあり、夜遅くまでの営業になると書面作成に時間をかけられない事もあるでしょう。

短時間でざっくり作ってしまうと、日本政策金融公庫との面談時に何も回答することができないかもしれません。

融資を成功させるには日本政策金融公庫の担当を納得させる説明ができる書類を作成することが重要です。

 

仕入れ先や立地の下調べが大事!

飲食店営業を行うにあたり、必ず材料やドリンク等の仕入れが発生するでしょう。

融資を受ける際にも仕入れ業者の選定がされているかどうかチェックされます。

前に勤めていた店舗で利用していた業者さんや知人の業者さん仕入れるなど、利用する予定の段階でも結構ですので創業計画書に記載しておくようにしましょう。

 

立地の下調べも非常に大事です。

Aさんがお店をだす茅ヶ崎は南口には人気とお店が多く、北口にはお店が少ない状態でした。

そこで周辺に競合が少ない北口にお店を出すことで、北口の住民を呼び込み集客し、回転率を上げる計画でした。

 

その立地の人口の多さを調べる事はもちろん、飲食店が多い場所で他店と競い合うか、Aさんのように競合が少ない立地で出店するかは

店舗を出すためには重要なことなので調べる様にしましょう。

 

専門家からのアドバイス!飲食店は融資を受けやすい?

開業に経験値が必要とされる飲食店では、開業する方のほとんどが飲食店で数年勤務し、その後開業されることでしょう。

過去の経験が評価されるため、多様な業種がある中でも飲食店は融資が受けやすい業種と言えます。

融資の成功率を高めるために、自己資金のご準備、創業計画書や写真・メニュー表などの資料のご準備をしておくことをお勧めします。

 

まとめ

Aさんの長年の目標であった飲食店での独立は1,000万円の融資の成功により達成することができました。

ご本人の店舗のコンセプトや過去の経験値、そしてなにより早い段階から自分の考えを専門家に相談することで不安が解決するかもしれません。

融資を成功させるためにも、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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