国金で借りれない人とは?審査落ちしてしまう方の特徴を徹底解説

国金で借りれない人とは?審査落ちしてしまう方の特徴を徹底解説 起業のための資金調達 – 日本政策金融公庫からの融資
国金で借りれない人とは?審査落ちしてしまう方の特徴を徹底解説

国金で借りれない人とは?

国金とは、政府系の金融機関である日本政策金融公庫の旧称です。 創業者や中小企業でも利用しやすい敷居の低い金融機関と言われていますですが、誰しもが融資を受けられるわけではありません借りられないケースもあります。 今回は、国金で借りれない人、審査落ちしてしまう人の特徴について、「創業融資、コロナ融資、既に事業を始めている人向けの融資」のケースごとに徹底解説します。

国金とは日本政策金融公庫のこと

画像

画像素材:資金調達ノート

国金とは、現在の日本政策金融公庫のことです。
日本政策金融公庫は、国民生活金融公庫(国金)と農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫が2008年に統合してできた金融機関です。

国金は国民の生活に深く関わる業務に特化していました。日本政策金融公庫は、中小企業や農林水産事業までカバーし、国民生活の向上に貢献することを目的して運営しています。

国金の融資で審査落ちしてしまう人に共通する3つの特徴

①個人の信用情報に問題がある

審査が通りにくい人に共通する特徴の1つ目は、個人の信用情報に問題があるケースです。

信用情報に問題があると、金融機関側は「貸したお金をきちんと返してくれないのではないか」と予想します。そのため、事業主や代表取締役の信用情報に問題がある場合、審査に通りにくくなります。

信用情報の問題には次のものが含まれます。

  • 債務整理・自己破産の経験がある
  • 今借りているローンの返済が滞っている
  • クレジットカードの支払いが1日でも遅れている
  • 携帯の支払いが1日でも遅れている

もちろん、支払いの遅れが1.2回あった程度であれば、審査に大きく不利になることはないでしょう。

しかし、過去に債務整理をしている、過去の借入を返済せずに放置しているなどの場合、審査にかなり影響します。

不安な人は一度専門家に相談することをおすすめします。

日本政策金融公庫から融資を受けられる?
無料診断
電話で無料相談
【受付】平日9:00~19:00

②融資後の用途や経営計画が曖昧

審査が通りにくい人に共通する特徴の2つ目は、融資後の用途や経営計画が曖昧なケースです。

「なんとなく500万円くらい必要だと思うんですよね。」と言っても金融機関では借りられません。なぜ必要なのか、どうやって返済するのかを説明する必要があります。

まずはどのように売上を立てるのか整理しましょう。融資後の用途が具体的な方が金融機関は融資の判断がしやすいです。

例えば建設業の場合、案件を受けるために、広告宣伝のためのHP、営業で使う営業車、社用の携帯、従業員(または外注)、材料、工具などが必要です。最低限売上を立てるために必要なものを考えましょう。整理することで「なぜ融資がこの金額で必要なのか」を説明することができます。

次に経営計画も明確に伝えられるよう準備しましょう。ポイントはきちんと「事業で」出した利益から返済ができるかどうかです。

融資を使って、どれくらいの売上を作り、どれくらいの利益を出せる予定か説明できるように準備します。その際これからの売上見込みとして、すでに決まっている案件や契約があればより説得力がある返済計画として伝えることができます。

また、既存借入れがある場合は、既存借入の返済も含めた返済計画を説明する必要があります。

③事業に必要な許認可等の条件が揃っていない

審査が通りにくい人に共通する特徴の3つ目は、事業に必要な許認可等の条件が揃っていないケースです。

事業をするために、許認可が必要なケースがあります。許認可を得ることで、許認可がない人には認められていない事業をできるようになります。例えば、飲食店であれば飲食店営業許可、美容室であれば美容師免許などの許認可が必要です。

逆に許認可がないままに事業を始めると、罰金を課されたり、営業停止を命じられたりします。営業停止を命じられると事業が止まり売上を立てることもできません。当然利益から元本を返済することもできません。そのため、金融機関は必ず許認可の有無を確認します。

これは、創業の場合だけではなく、新規事業を別の分野で始めるための融資を受ける際も確認されます。必ずどのような許認可が必要なのかを事前に確認しましょう。

ここまでが国金で審査に通りにくい人の共通の特徴です。次は、ケース別に審査に通りにくい人の特徴を解説します。

創業融資で審査落ちしてしまう人に共通する3つの特徴

①自己資金がない

創業融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の1つ目は、自己資金がないケースです。

制度上、最低でも創業資金総額の10分の1以上の自己資金が必要です。一般的に、創業当初は売上をたてることが難しく、半年間は安定的な売上がたたないケースも多いです。そのため、自己資金があまりなく、融資の割合が大きい場合、貸し倒れになる可能性が高いと考えられています。

なお、自己資金があればあるほど融資の角度は高まります。業種などにより異なりますが、自己資金の2倍から3倍程度の融資額をひとつの目安にするとよいでしょう。

また、自己資金は半年以上前から計画的に貯めておく必要があります。創業融資の審査では、半年程度の預金通帳を確認されます。通帳を確認することで、コツコツ貯めてきたお金なのか、急遽融資を受けるために作ったお金なのかが分かります。

そのためカードローンや知り合いからの借金はいわゆる「見せ金」とみなされ、自己資金としては認められませんので、ご注意ください。

自己資金についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

少ない自己資金で融資は受けられる?資金調達に必要な自己資金はどれくらい?

②経験が少ない

創業融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の2つ目は、経験が少ないケースです。

創業の場合、事業の実績を示すことができません。そのため、「事業が上手くいく」根拠を示していく必要があります。その一つが経験です。目安としては6年以上経験していることが証明できるといいでしょう。

事業をする際は、商品・サービスを販売するだけでなく、仕入や広報のやり方などその業界に根ざした手法があることも珍しくありません。全く創業する業界の経験が無い場合、事業をするために必要な経験があると証明ができないため、審査が通りにくいです。

直近で業界経験があることがベストですが、過去の業界経験や、アルバイト経験でも考慮してもらえるケースもあります。また、6年以上の経験がなかったとしても、「営業でトップだった」「支店統括をしていた」など実績を示すこともプラスに働きます。

③事業計画が過大

創業融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の3つ目は、事業計画が過大であるケースです。

例えば、会社に勤務しているときをベースにして事業計画を作ったり、既に創業している知人をベースにして事業計画を作ったりする場合があります。

「勤めているときはこのくらい売っていました」と伝えても、「それは会社の知名度や実績があるからでしょう」と考えられます。「知人はこれくらい案件があるので」と伝えても「あなたの状況と知人の方の状況は同じではない可能性がある」と考えられます。

そのため計画は、根拠と堅実さが求められます。例えば美容師であれば、「勤務時に指名してくれていたお客様の人数と単価をリスト化し、その半数は来てくれる計算で計画を立てました」と言われるとどうでしょう。「リスト」という根拠があり、「半分」を見込んでいる堅実さが感じられます。

どのように事業計画を立てれば融資が通りやすいか迷う場合は専門家に相談することもおすすめです。

コロナ融資で審査落ちしてしまう人に共通する3つの特徴

①要件に当てはまらない

コロナ融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の1つ目は、コロナ融資の要件に当てはまらないケースです。

一般的にコロナ融資と言われている融資制度の正式名称は「新型コロナウイルス感染症特別貸付」です。

細かい要件などが都度変更されているため、申し込み前には確認が必要です。

現在の制度では、次が要件です。(2021年5月12日時点)

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方であって、次の1または2のいずれかに該当し、かつ中長期的に業況が回復し、発展することが見込まれる方

1.最近1ヵ月間等の売上高(※1)または過去6ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高が前3年のいずれかの年の同期と比較して5%以上減少している方

2.業歴3ヵ月以上1年1ヵ月未満の場合等は、最近1ヵ月間等の売上高または過去6ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高(業歴6ヵ月未満の場合は、開業から最近1ヵ月までの平均売上高)が次のいずれか(※2)と比較して5%以上減少している方

(1)過去3ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高

(2)令和元年12月の売上高

(3)令和元年10月から12月の平均売上高

(※1)「最近1ヵ月間等の売上高」には、最近1ヵ月間の売上高に加え、「最近14日間以上1ヵ月未満の任意の期間」における売上高を含みます。

(※2)最近14日間以上1ヵ月間未満の任意の期間における売上高と比較する場合は、上記(1)~(3)の売上高を日割り計算し、当該期間に対応する日数を乗じて算出した売上高

 コロナが始まった2020年1月と比べて現在は要件が複雑化しています。要件に当てはまるか自信のない方は専門家に当てはまるか診断してもらうこともおすすめです。

②もともと売上がないなど返済能力がないと判断される

コロナ融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の2つ目は、もともと売上がないなど返済能力がないと判断されるケースです。

コロナ融資は「コロナが終息するまで生きのびるため」の融資という性格の強い融資制度です。コロナの影響で一時的に事業は悪化しているものの、今を乗り越えれば事業を続け返済ができることを証明する必要があります。そのため、コロナ前から全く売上がたっていなかったり、利益が出ていなかったりする場合は、審査に通りにくいです。

もともとの経営状況は、決算書・確定申告書で判断されます。2期分の決算書・確定申告書は最低でも求められるため準備しておきましょう。

③2回目のコロナ融資

コロナ融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の3つ目は、2回目のコロナ融資を申し込むケースです。

1回目のコロナ融資でどのように借りたかにもよりますが、2回目のコロナ融資は厳しく審査されます。一般的にコロナ融資は〇〇ヶ月分の運転資金として借りることが多いです。「〇〇か月は1回目のコロナ融資でのりきれる」と考えて融資されているため、まずその期間内だと追加で2回目の融資を受けることが厳しいです。

さらに最近は「コロナが終息するまで待つ」というよりも、「withコロナでどのように経営するか」を考えることが求められます。そのため1回目のコロナ融資が運転資金の6月分で、7か月後に2回目の融資を申し込んだとしても厳しい審査をされるケースもあるでしょう。

2回目のコロナ融資では、必ず1回目のコロナ融資をどのように使ったか確認されるため、きちんと説明できるようにしておく必要があります。

なお、当サイトの関連サイト「創業融資ガイド」の下記記事では、Withコロナ時代の資金調達方法を詳しく解説していますので、あわせてご一読ください。

中小企業の資金調達は難しい?Withコロナ時代の融資選び|創業融資ガイド

一般融資で審査落ちしてしまう人に共通する3つの特徴

一般融資とは、既存事業者が受ける融資です。これには、追加融資も含まれます。この章では一般融資で落ちてしまう人に共通する3つの特徴をご紹介します。

①売上が融資希望金額よりも低い

一般融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の1つ目は、売上が融資の希望金額よりも低いケースです。

既存事業者の場合は、これまでの事業の実績をベースに融資の審査を行います。そのため2期分の決算書または確定申告書を確認されます。基本的に、昨年または一昨年に申告した売上以上の融資を受けるのは難しいとお考えください。

もし急激に売上が伸びている場合は、試算表や売上台帳、請求書や振込履歴などで証明していくのがよいでしょう。どのように金融機関の担当者に説明すればよいか迷う場合はまず専門家に相談するのがよいでしょう。

②過去の実績から返済能力がないと判断される

一般融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の2つ目は、過去の実績から返済能力がないと判断されるケースです。

売上があったとしても、利益が出ていなければ返済ができません。返済能力も売上と同様にこれまでの事業の実績をベースに融資の審査を行います。基本的に、事業で得た利益から返済を行います。法人の場合は黒字分から、個人事業主の場合は所得から生活費を引いた上で1年分の返済ができるかを確認します。

融資を受けたいと考えている場合は税理士と相談しながら、決算書または確定申告書の作成をするのがよいでしょう。

③以前の融資で申告した内容と違う用途で資金を使ったと判断される

一般融資の場合において、審査が通りにくい人に共通する特徴の3つ目は、追加融資の際に、以前の融資で申告した内容と違う用途で資金を使ったと判断されるケースです。

事業性の融資は資金の目的を明確にして貸し出されます。そのため、申告した資金使途以外のことに使用してはいけません。

例えば、車を購入するための融資であったにも関わらず、車を購入せずエアコンなど他の設備を購入していたとします。この場合、融資が適切に使用されていないため、資金使途違反となります。

金融機関から資金使途違反だと判断された場合、「また違う目的に使用されるかもしれない」と考えられ、今後融資を受けるのは難しくなります。

また場合によっては一括で返済を求められることがあるため、ご注意ください。

国金の融資審査に通過できるのか

ここまで、国金の融資審査に通りにくい人の特徴を解説してきました。国金で一度審査に落ちると、落ちた理由を解消するまで融資が受けにくい状況が続いたり、半年間申し込んでも融資が通りにくい状況が続いたりします。

現状国金の融資審査に通過できるのか事前に相談したい方は当社株式会社SoLabo(ソラボ)までお問い合わせください。

日本政策金融公庫から融資を受けられる?
無料診断
電話で無料相談
【受付】平日9:00~19:00

国金の審査で落ちてしまった場合に必要な3つの対応

①原因を把握する

国金の審査で落ちてしまった場合に必要な対応の1つ目は、原因を把握することです。

国金で落ちてしまった場合、必ず理由があります。その理由を解消しなければ何度申し込んでも落ちてしまいます。なぜ審査に落ちてしまったのかまったく見当がつかない場合、専門家に相談してみるのがよいでしょう。

②再申し込みを半年後以上かけて準備する

国金の審査で落ちてしまった場合に必要な対応の2つ目は、再申し込みに向けて半年以上かけてしっかりと準備することです。

自己資金が足りない場合は、自己資金を貯める。経験が少ない場合は、アルバイトでもいいから経験する。信用情報に問題がある場合は、解消するなどです。一度申し込むと、落ちた原因にはよりますが、半年程度は再度申し込んでも通りにくいため、よりしっかりとした準備をしましょう。

③国金以外の金融機関(信金など)に申し込む

国金の審査で落ちてしまった場合に必要な対応の3つ目は、国金以外の金融機関(信金など)に申し込むことです。

既に事業をしている場合は、信用金庫などメインバンクにしている金融機関の方が融通のきく場合もあります。そのため、他の金融機関に申し込むことも手段の1つです。

しかし、この場合国金で落ちた理由を解消しなければ、同じ鉄を踏む可能性もあります。そのため国金で落ちた理由を把握し、解消して臨むことをおすすめします。

まとめ

今回は国金で借りられない人、審査に通りにくい人の特徴を徹底解説しました。融資の審査は総合判断です。できるだけ状況を改善し、しっかりと準備をすることで、融資の角度を高められます。加えて、融資は一度落ちると履歴が残るため、最初に申し込む前の準備が重要です。

融資には時間もかかるため、早めに専門家に相談することをおすすめします。事前準備をしっかりして、自分のやりたい事業をする土台を作っていきましょう。

資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/