日本政策金融公庫の金利は保証人の有無で変わる?!

日本政策金融公庫の金利は保証人の有無で変わる?! 起業のための資金調達 – 日本政策金融公庫からの融資
日本政策金融公庫 保証人

融資の際の保証人とはなんでしょうか

日本政策金融公庫で融資を受けるとしたら、保証人を付けるかどうするか、色々決めたうえで、融資の決定となります。 ですが、返済する際にかかってくる金利が、保証人の有無で変わってくるという事は、ご存知でしょうか? 今回は、日本政策金融公庫で融資を受ける際の保証人の有無について、ご説明していきます。

 

1.融資の際の保証人とは?

金融機関で融資を受ける際に、必ず聞かれることが、「保証人をどうするか」という事です。

まず、この「保証人」というのはそもそもなんのことか、ご説明していきます。

「保証人」には2種類があり、言葉の通りの「保証人」と「連帯保証人」です。

この2種類の「保証人」を、順を追ってご説明します。

保証人

基本的に融資を受けた本人が、通常通り返済を行っていたら、「保証人」として関わることはありません。

ですが、融資を受けた本人が返済できなくなってしまった際に、初めて「保証人」としてやるべきことが発生してきます。

それが、本人の代わりにお金を返済することです。

本人がお金を返済できなくなってしまった際は、「保証人」に返済の義務が回ってきます。

しかし、本人の資産を「保証人」が知っていた場合、「本人の資産から先に返済に回してほしい」ということや、複数人の保証人を付けていた場合、「別の保証人と平等の金額を請求してほしい」などのことを“言える権利”があります。

日本政策金融公庫 保証人 図1

連帯保証人

「保証人」と異なる点が、お金を借りた本人と同様に返済する義務があるということです。

また、「保証人」にはあった、“言える権利”が「連帯保証人」にはないのです。

その為、請求が来たとしても言い返す権利が無い為、返済に応じなければならなくなります。

日本政策金融公庫 保証人 図2

銀行などで融資を受ける際に聞かれる「保証人」というのは「連帯保証人」の事を指します。

「連帯保証人」となると、お金を借りた本人と同じ権利を背負うことになるため、「保証人にはならない方がいい」という事を耳にする方も多いかと思います。

2.連帯保証人は必ず必要?

一昔前までは、保証人を付けなければ融資を受けられず、「保証人必須」という事も多かったことは確かですが、近年では「保証人不要」で融資を受けることが可能となっています。

「保証人不要」となった経緯としては、連帯保証人が他人の借りたお金の返済をするあまり、貯金額が底をつき、資産や自宅までも手放すことになり、家庭が崩壊することや自殺などの問題が多発していたためです。

その結果、「保証人必須」という事は無くなり、保証人の代わりに「保証会社」というものが誕生しました。

「保証会社」は、お金を返済できなくなってしまった本人に代わって、返済の義務を負い、金融機関に返済をしていき、その返済リスクのレベルに応じて、本人から保証料というものを受け取ることで、成り立っています。

近年では、連帯保証人を付けるというよりも、個人的なカードローン・フリーローン・自動車ローン等でも保証会社による保証を付けるケースが多いのです。

覚えておいてほしいことが、住宅を建てる際にその土地の名義がお金を借りる本人では無い時は、連帯保証人が必要となります。

この場合、土地の持ち主を連帯保証人として付けることが多いです。

3.日本政策金融公庫での保証人

日本政策金融公庫の融資でも、保証人不要で融資を受けることは可能です。

新しく事業を行おうとしている方向けの事業ローンで「新創業融資制度」というものがあり、これは「無担保・無保証人」で受けることができる融資も存在しています。

また、個人営業での融資に限り、保証人不要で融資を行うこともありありますが、不要とする場合、金利が大きく異なることを覚えておきましょう。

4.日本政策金融公庫の融資では保証人を付けた方が有利?

保証人付けなくても融資を受けられるのなら、誰もが「保証人不要」としたいものです。

しかし、ここで注意をしてほしい点が、「保証人不要」とすることで、金利が高くなるという事です。

 

日本政策金融公庫 保証人 図3

上記の図を見てもお分かりの通り、①と②の保証人を不要とする場合の融資金利に比べて、③の保証人が必要な場合の融資金利の方が低くなっていることが分かります。

保証人を付けずに融資を受けることができても、金利の部分で高くなってしまうという事を考えると少し悩んでしまう部分もあるかと思います。

また、「国の教育ローン」の融資に関しては、保証人を付けない代わりに「保証金」が差し引かれることになっています。

この「保証金」は保証会社の役割をしている「教育資金融資保証基金」に対して支払うものです。

その為、希望している金額よりも多めに融資を受けておいた方がいいと言えます。

5.日本政策金融公庫での融資は保証人を付けるべき?

ここまでの話の中で、確かに保証人を付けた方が、金利面で有利となる上に、「国の教育ローン」を利用する場合は、保証金が引かれることもないので、保証人は付けた方がいい、と思ってしまいます。

ですが、日本政策金融公庫の融資は、元々金利が低く設定されているため、保証人を不要とした場合の金利と銀行融資の際の金利を比べても、日本政策金融公庫で融資を受けた方が、低金利で融資を受けることができます。

また、保証金に関しても、他の金融機関で保証人不要で融資を受けるとなると、保証会社へ保証金を支払うことになるため、日本政策金融公庫と同じことです。

その為、少しでも金利が低い日本政策金融公庫で融資を受けることが、断然有利という事が分かります。

比較的、自分にとって好条件で融資を受けたいとするならば、保証人を付けた方が低金利で借りることもできますが、保証人を付けなかったとしても、他の金融機関よりは低金利となり、日本政策金融公庫で融資を受けられるだけでも、好条件だという事は覚えておきましょう。

日本政策金融公庫 保証人 図4

まとめ

日本政策金融公庫で融資を受ける際に、保証人の有無で金利が変わるという事は本当です。

ですが、ただでさえ日本政策金融公庫の金利は低い為、自分にとって一番大切なことは何か、融資後の事も慎重に考えたうえで、保証人を付けるのか付けないのか、決めるようにしましょう。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。