居酒屋を開業するための準備と資金調達のコツ

居酒屋オーナーになってガッツリ儲けたい!開業準備と資金調達のコツ 起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
居酒屋 開業 資金調達

居酒屋は利益率が高い部類の飲食店です。

家で飲めば200円で飲めるビールが、居酒屋でキンキンに冷えたジョッキについでもらえば700円でも払うのが人間の心理です。

 

居酒屋オーナーになってガッツリ儲けることは可能です。しかし、それには少なからず開業への知識や準備などをしっかりしなくてはいけません。最も大切なのは創業計画です。では、1つ1つチェックしていきましょう。

1.居酒屋開業前に考えたい4つのこと

①仕入れが利益を出せるかの勝負!

居酒屋ではお酒やおつまみをお客様に提供し、その代金を受け取ります。店のメニューによりますが、食材の種類はラーメン屋やうどん屋を開業するよりも非常に種類が多いものです。

 

例えば、ある居酒屋Aのメニューを見てみましょう。

 

・冷やしトマト

・もろきゅう

 

であれば、トマトとキュウリの仕入れが必要です。

 

・たこわさ

・いくら小鉢

 

海鮮の仕入れが必要ですよね。

 

・なんこつ唐揚げ

・鶏のから揚げ

 

鶏肉の仕入れが必要です。これらの他にも、ビールや日本酒などの酒類の仕入れももちろん必要です。

 

店の場所もよく、良いバイトさんも採用でき、月の売上も順調に伸びている。こんな状態でも仕入れ価格が高いと、利益を出すことは難しいのです。仕入れ先業者も、ワタミのように大量に仕入れてくれる会社と少量しか仕入れない新規の取引先では、同じ価格で売ってはくれません。

 

開業前に、今お勤めの会社や知り合いで安く仕入れることができるのか、一度考えてみましょう。安く仕入れができない場合は、席数も少なく回転率も低く単価で勝負するタイプの居酒屋で勝負するという方法(単価5千円以上~)や、有機食材を使って体にやさしい居酒屋として女性客を狙うという方法もあります!

 

②フランチャイズにするかどうか

「自分で居酒屋を起業しても誰もお客さんが来なかったらどうしよう、ノウハウもないし」

 

こんなお悩みがある方は、フランチャイズで居酒屋を開業してみるという方法もあります。フランチャイズを募集している居酒屋には、村さ来(若いころ浦安店でお世話になりました!)やぱたぱた家、浜焼太郎など複数ありますよね。

 

フランチャイズにするメリットとデメリットは以下の通りです。

 

【フランチャイズのメリット】

・ノウハウを提供してくれる

・仕入れ先を提供してくれる

・ブランド力があるため集客しやすい

・オーナーは店舗売上に集中できる

・事業が軌道に乗るまでの期間が短い

 

【フランチャイズのデメリット】

・自己資金が即必要。平均300万円

・メニューや運営方針などに制限がある

・加盟金を支払わなくてはいけない

・ロイヤリティを毎月支払わなくてはいけない

・自分が主体ではなく、本部が主体。独自性はだせない

 

自分で居酒屋を開く楽しみがメニュー開発や内装や運営であるならば、フランチャイズではその楽しみが半減します。メリットだけではなくデメリットもあるため、フランチャイズ加盟についてはよく検討しましょう。

 

③場所は隠れ家風にして家賃コストを下げる

仕入れでもそうですが、場所の良さを大手チェーン店と競っても新米個人事業主は勝てません。場所の良い居酒屋は1店目が成功した後に、2店目で出店すればいいのです。まず1店目であれば、家賃は毎月かかる固定費なのでできるだけ安く物件を探しましょう。ただ安ければいいというものではなく、安くてもその地域にある程度人が集まる場所でなくてはいけません。さらに、居酒屋は「住宅地には出店できない」という規制もあります。

 

無難なところでは、商店街の中や駅から少し離れた通勤ルートに使われる大通り沿いが出店するにはベストです。

 

④営業時間は工夫しよう

居酒屋の平均的な営業時間は夕方17時から深夜1時までです。もちろん、居酒屋の中にはランチ営業している居酒屋や明け方まで営業する店もあり、それはオーナーが決めることです。

 

まず、開業しようとする地域の居酒屋がどのような営業時間にしているかを調べてみましょう。一般的には、月曜または火曜日を定休日にしている店が多いようです。競合の居酒屋が近くにあり、その店が月曜休みである。こんな場合は自分の店の休みを月曜以外にしてみましょう。

 

深夜0時を過ぎて営業する場合、深夜酒類提供飲食店として営業許可を取らなくてはいけません。店を管轄する警察に行き、以下の書類を提出する必要があります。

日本政策金融公庫 居酒屋

 

書類のフォーマットは、以下のURLよりダウンロードできます。

 

警視庁|申請様式一覧(一番下が深夜酒類提供飲食店営業)

※上記リンクをクリックすると、警視庁の公式ページにリンクします

 

2.居酒屋でガッツリ稼ぐためのヒントとは?

①現金払いのみの店にすればその場で資金を回収できる

 

居酒屋でクレジットカードが使えない店は結構ありますよね。塚田農場や土風炉など、ホットペッパーグルメで見かけるほとんどのチェーン店居酒屋ではクレジットカードで支払いができます。

 

しかし、クレジットカード払いができない居酒屋にも確実に人気店はあります。食べログでの調査を参照すると、全飲食店のうちクレジットカードを受け取る店は全体の2割程度だとか。

 

街の焼鳥屋、イタリアンレストランなどなど、日本の多くの飲食店ではいまだクレジットカード不可の店は多く存在します。クレジットカード利用の場合、店側は手数料を支払い、さらに入金は即時ではないというデメリットがありますよね。

 

居酒屋経営の場合、クレジットカードを不可にするか、カード利用客を取り込むためにクレジットカード可にするかの選択は、オーナーにとって重要な選択の一つです。小規模の居酒屋であればまずは現金のみからスタートし、資金繰りが安定したらクレジットカード可に切り替えるという方法もあります。

 

②提供するメニューは主婦レベルでも出店は可能

フランス料理のようにハイレベルなメニューを提供するのであれば、ハイレベルな人材を採用しなくてはいけません。しかし、居酒屋にはそれがありません。オイシイに越したことはありませんが、店の雰囲気が良くてそこそこ安く飲めるから。そんな理由で居酒屋に通う人は多いのです。

 

居酒屋かあさんがヒットしたのもそんな背景からです。店に入るとかあさんスタッフが切り盛りしており、メニューも標準的なのですが安心できる店という評価があります。

 

3.居酒屋を開くには資金はいくら必要か?

どのような居酒屋を開くかによりますが、平均すると600万円ほどかかると言われています。しかし、これはかなり安く見積もっての費用も含まれています。

 

実際には、居酒屋開業には物件取得費と内装費だけでも。居酒屋でかなりの小スペースの店もありますが、一般的には35坪前後です。都心から少し離れると、40坪以上の物件でも家賃30万円ほどの優良物件を探せます。

 

例えば、東京小平市で46坪家賃30万円(1~2階)/150㎡というスペックの物件の場合。具体的に開業資金は以下のような内訳となります。

 

内訳

物件取得費

内訳

内装・改装費

内訳

当座の運転資金

300万円

644万円

644万円

保証金

180万円

(家賃×6か月分)

解体工事

大工事

左官工事

水道工事

電気工事

坪単価:14万円

46坪×14=644万円

売上原価

46坪×10万円=460万円⇒

460万円×30%

(原価率)

=138万円

敷金・礼金

敷金は保証金に含まれる

礼金は2か月で60万円

 

 

人件費

売上の60%以下

460万円×60%

=276万円

仲介手数料

30万円

(家賃1か月分)

 

 

家賃

180万円

(家賃×6か月分)

初回家賃

30万円

(家賃1か月分)

 

 

その他

経費

50万円

 

居酒屋での坪単価売上は15万円と言われていますが、起業当初は難しいので10万円で計算しています。

 

ざっと各項目を計算すると、合計で1,588万円となりました。この金額をすべて自分で用意するには、何年もかかりそうですね。しかし、自己資金(銀行預金)が200万円以上あれば残りの費用は日本政策金融公庫の融資を利用して開業する方がとても多いのです。

 

4.日本政策金融公庫の融資で居酒屋を開くには

居酒屋を開くのに多くの人が利用している日本政策金融公庫は元々「国民生活金融公庫」という名前で、美容院やラーメン屋などを開く自営業者なども多く利用している日本政府100%出資の公庫です。日本政策金融公庫で融資を受けるにはどうすればいいのでしょうか?

 

①創業計画書をつくる

創業計画書とは、事業主の住所や印鑑をはじめ、仕入れ先や販売者情報、店舗の所在地や雇用についてなどの詳細を記載する書類です。創業計画書は日本政策金融公庫のホームページからフォーマットをダウンロードすることができます。

 

日本政策金融公庫|創業計画書って何ですか?

https://www.jfc.go.jp/n/finance/sougyou/index_movie2.html

※上記URLをクリックすると、日本政策金融公庫の創業計画書についての動画を見る事ができます

 

②自分の借金をできるだけ減らす

もしあなたがクレジットカードのリボ払いで何十万円も滞納しているのであれば、少しでも返済した方が融資は通りやすくなります。

 

日本政策金融公庫の審査の1つとして、個人の信用情報をみられます。過去5年以内のクレジットカードや割賦販売などの返済で滞納がある方は、一度CICという信用情報機関でご自身の信用情報がどうなっているのか確認してみましょう。千円程度でご自身の信用情報を開示してもらい確認することができます。

 

まとめ

居酒屋を開いてこだわりのメニューを提供したい、地域のお客様に喜んでほしい。そんな想いのある方に向けて、必要な知識をお伝えしました。

居酒屋開業に必要なのは、とにかく開業前の準備や計画をどれだけしっかりしたかに尽きます。資金調達については、ぜひ当サイトもお役に立てますのでご相談ください。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。