確定申告の時期になると、エンジニアやWebデザイナーなどのフリーランス業の方は頭を悩ませるかもしれません。
自分が納める税金が確定申告の仕方で変わるのですから、できる限り最善を尽くしたいですよね。
今回の記事では、確定申告で悩むフリーランスの方が使える税金の無料相談についてまとめていきます。ちなみに、フリーランスの方が確定申告する際の流れについては以下記事でご紹介しています。是非あわせてご覧ください。
1. 確定申告しないと融資が受けられない?無申告は止めよう
フリーランスで融資を受けたいとお電話を頂くことがありますが、「確定申告していますか?」と尋ねると、たまに「確定申告していません」という回答をいただくことがあります。
その理由としては、収入があまり多くないのでこれぐらいなら大丈夫だろう、という甘い考えがほとんどです。しかし、やめた方がいいですよ。税金は払いましょう。数年分滞納していたのであれば、一括払いプラス延滞税を支払わなくてはいけません。
筆者は以前、オンライン英会話スクールで勤務していましたが、この時の社長が税金を払っていなかったようで、ある日突然勤務先に国税庁の職員の方が二人いらっしゃいました。「国税庁です」「お宅の社長が納税していません」と声をかけられました。そして社長の居場所を聞かれ、その次の日も朝から夕方までずっと私の背後にその方たちはずっといました。「税金払わないと、本当に怖いな~!」と恐怖を覚えた記憶があります。
2.フリーランスのための税金無料相談5選
さて、会社であれば税理士事務所と顧問契約しているのは当たり前という気がしても、フリーランスは税金相談をどこにすればいいの?と考えてしまいますよね。ここでは、フリーランスが使える税金相談窓口についてご紹介していきます。
①【確定申告書の書き方が分からない場合】税務署の窓口で相談する
各地域にある税務署のホームページを見ると、税金について様々な情報が表示されています。しかし、正直それらを見て解決できるのであれば苦労はしませんよね。次のステップとしては、税務署へ電話をしてオペレーターに相談するという相談方法があります。
しかし、確定申告書の書き方などで質問がある場合は、実際に書類を見せながら話した方が手っ取り早いということがありますよね。その場合は、事前予約が必要ですが面接で相談することが可能です。電話で予約の際には、名前・住所・相談内容を伝えましょう。
②【節税したい場合】税理士事務所の無料相談を利用する
確定申告の正しい書き方が知りたいんじゃなくて、とにかく税金を安くできる方法が知りたいんだ!というお悩みであれば、税理士さんに相談するのが一番です。確定申告の相談は他にも公認会計士がありますが、事業主の立場に立って最適な方法を考えるという点では税理士の方が適当です。
ちなみに、税理士事務所もボランティアではないので、無料相談は初回のみになります。初回も有料の場合がありますので、よく確認してから相談しましょう。
2回目以降は確定申告書作成のみで5万円~20万円程度の報酬、また税務のアドバイスや記帳代行などを依頼すれば都度見積りで報酬が発生します。
③【一般的な税金とは?という内容の質問には】日本税務研究センターの無料相談
個別案件には対応していませんが、一般的な税金の仕組みや制度についての質問をしたいのであれば、公益財団法人の日本税務研究センターを利用しましょう。
- 公益財団法人日本税務研究センター
- 03-3492-6016(月~金曜日/10:00~11:30と13:00~15:30)
- 公式ホームページ:http://www.jtri.or.jp/counsel/index.php
また、余談ですが国税庁のホームページにある子供用の「税ってなんだろう」も所得税や住民税の理解を深めるのに非常に分かりやすいツールとなっています。
※上記URLをクリックすると、国税庁の公式ページにリンクします
④【フリーランスとして登録したいなら】フリーランスエージェントの無料相談
フリーランスエージェントとはレバテックフリーランスのようにフリーランスのための登録会社のことです。あなたが派遣会社に登録した場合は、派遣会社があなたの仕事先を紹介してくれますが、フリーランスエージェントはあなたに仕事の発注先を紹介してくれます。
フリーランスエージェントは企業とフリーランスをつなぐパイプ役として企業から手数料をもらうことで生計を立てています。フリーランスとして働くための無料相談は積極的に行っていますが、彼らは税理士ではありません。税務の相談であれば、税務署または税理士に相談しましょう。
⑤【アプリでサクっと】確定申告ソフトを使って悩みなしへ
相談先ではないですが、最近流行っているのはスマホアプリやソフトを使った確定申告です。税務の事はみんな難しいので苦手です。難しいことを代わりに税理士に頼むと、お金 はかかります。 しかし、お金がないフリーランスは多いのです。
以下に、便利な確定申告ツールをご紹介します。
ツール名 |
特徴 |
料金 |
確定申告ソフトfreee
|
簡単な質問に答えるだけで確定申告の書類出力が可能。
不明点はチャットやメールで質問できる。
|
・スタータープラン 年額 9,800円(税抜) ・スタンダードプラン 年額 19,800円(税抜) |
MFクラウド確定申告
|
あのマネーフォワードのソフト。 全プランでメールサポート付き。 明細データを自動仕分けしてくれ、レポートを自動作成する。
|
・フリープラン:0円 ・ベーシックプラン:800円/月 ・あんしん電話サポート付きベーシックプラン 17,200円/年 |
クラウド請求書サービスRAKUDA
|
請求書・見積書・納品書・送付状・取引先管理が簡単な無料登録のみで可能。
|
0円(無料登録要) |
これ以外にも、弥生会計の出している「やよいの青色申告オンライン」もオススメです。筆者は個人的にマネーフォワード(MF)を利用していますが、連携するだけで明細を自動取得してくれるので、カード払いするものは全く帳簿をつける必要がなくなりました。
まとめ
フリーランスの方が税金について相談できる窓口は、まず公的機関の税務署です。その他には税理士事務所があります。いずれにせよ、ご自身である程度ネットや書籍で情報を得て、どの部分がわからないのかを明らかにする必要があります。
また、最近では税理士費用や時間の節約のため、freeeなどの会計ソフトや請求書・見積書作成ソフトで普段の会計を行い、確定申告時の負担を軽くするという流れも出ています。
資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/
融資支援実績 6,000件超独立・開業・事業用資金の資金調達を
ソラボがサポートします。
- 独立するための資金調達をしたい
- 金融機関から開業資金の融資を受けたい
- 手元資金が足りず資金繰りに困っている
中小企業庁の認定を受けた認定支援機関である株式会社SoLabo(ソラボ)が、
あなたの資金調達をサポートします。
ソラボのできること
新規創業・開業の相談受付・融資支援業務、既存事業者の融資支援業務(金融機関のご提案・提出書類作成支援・面談に向けたアドバイス・スケジュール調整等)