居酒屋開業で500万円の融資に成功した体験事例

【居酒屋の創業融資】南柏駅で居酒屋の買取資金のために500万円の融資に成功した事例 更新日:2018.02.27 公開日:2018.02.27起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
日本政策金融公庫 飲食店

店舗買取のための資金を日本政策金融公庫から調達しよう

Oさんは、南柏駅周辺にあるお店で、長年勤務し、オーナーからそのお店を買い取るために500万円の融資に成功した事例をご紹介します。 600万円の融資を希望しましたが、結果として500万円になりました。 なぜ減額になってしまったのかも解説します。

1.お店の買い取りでは、既存店がどれくらいの収支が出ているかの証明が出せないと厳しい?

Oさんは、既存のお店を買い取るために、250万円でお店の内装や外装を購入するという契約を交わしておりました。

日本政策金融公庫では、既存のお店を買い取る際に必ず見る2つのチェックポイントがあります。

 

(1)既存店を買い取る場合のチェックポイント①

買取価格は正当な金額なのか?

 

(2)既存店を買い取る場合のチェックポイント②

既存のお店がどれだけ利益がでているのか?

 

この2つのポイントを明確にプレゼンすることで、融資が受けやすくなります。

 Oさんの場合には、既存のお店の備品や、構築物など、現状の店舗にあるものを250万円で買い取る契約をしたのですが、内訳が明確ではありませんでした。

 

理想を言えば、現状の残価

冷蔵庫 30万円

エアコン 50万円

など、何をいくらで購入したのかが細かく内訳が購入するための契約書に記載されていることが理想です。

ただ、チェックポイント①よりもチェックポイント②の方が大事なので、こちらは内訳が明確でなかったとしても融資が受かるケースが多いです。

 

Oさんは、チェックポイント②についても、合理的に説明することができる資料を開示することができませんでした。

創業する際には、どれくらいの売上が計上できるのかを集計し、資料として提出します。

既存店を購入し、独立する方の場合には、そのお店の売上を概ね引き継ぐことができるというプレゼンをすることが多いため、既存店の売上根拠資料を添付することができれば、融資の審査が通過しやすいです。

 

Oさんのケースですと、既存店のお店の正確な数字を提出することができませんでした。

そのため、だいたい〇〇円くらいは感覚的に売り上げを上げていました!というプレゼンしかできませんでした。

 

購入価格の内訳も明確ではなく、かつ、購入する既存店舗の売上の正確な数字を証明する証拠書類を提出することができなかったので、減点となり、融資が減額されてしまいました。

 

2.既存の店舗を購入して営業する場合には、既存店の売上根拠を示すことができれば強い!

融資は、売上の確実性を示すことができれば、通りやすいです。

既存のお店で毎月売上が200万円だったお店を買い取り、同じスタイルで営業していきます!とプレゼンすれば、日本政策金融公庫の担当も、200万円の売上根拠が明確であるため、融資を通しやすいのです。

仮に、この200万円の売上が、感覚的に200万円くらいの売上のお店なので、買収して営業したいです!と伝えても、日本政策金融公庫の担当も首をひねってしまう可能性があるでしょう。

だいたいこれくらいだと思います!というプレゼンではなく、確実な根拠が大切です。

 

3.既存店舗の売上を示す確実な根拠資料とはどんな書類か?

既存店舗の売上を示す確実な根拠資料は以下の通りです。

・既存店の確定申告書や、決算書

・既存店の月次の試算表

・直近半年~1年間の売上のレシート

 

上記を提出することができれば、そのお店の価値も証明できますし、そのお店を買い取ればどれだけの売上が出せるかもイメージしやすいので、融資は受けやすくなります。

Oさんのケースでは、だいたいこれくらいの売上はあるんです!ということしか最終的に開示することができなかったため、減額されてしまいましたが、もし、根拠資料を提出することができていれば、借入希望額通りの融資を受けられたはずです。

 

4.Oさんの条件

 ・自己資金 50万円

・保険の現在の解約返戻金 54万円

・飲食店経験 11年

 

自己資金は、少なかったのですが、飲食店での経験値が評価されて融資を受けられた事例です。

 【日本政策金融公庫から融資を受けるためのポイント】

・自己資金(可能であれば少しずつ貯めたことがわかる自己資金)

・過去の経験値

 

この2つが、融資を受けるためには、大切なポイントとなります。

どちらが1つに問題がある場合でもなんとか融資を受けられることもありますが、どちらにも問題がある場合には、融資を受けられる可能性はかなり低くなってしまうということを覚えておきましょう。

 

まとめ

すでに営業しているお店を買い取るための資金を取得するため、Oさんは、600万円の融資を希望し、500万円の融資に成功しました。

すでに営業しているお店を買い取る場合には、そのお店の売上を証明することができる資料の有無が審査に大きく影響することを覚えておきましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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