ボクシングジム開業で850万円の融資に成功した体験事例

【起業前の融資】ボクシングジムの創業融資で850万円借りることができた事例 更新日:2018.05.02 公開日:2018.05.02起業のための資金調達 – 美容(美容院・ネイル・エステ・フィットネス)
日本政策金融公庫 自己資金 融資

日本政策金融公庫から850万円の資金調達!

ボクシングジムを開業したいと考えたMさんが、850万円の融資を受けることができた事例をご紹介します。

Mさんから自己資金が100万程しかないが、融資を受けられるかという相談をいただきました。

確かに日本政策金融公庫の融資を受ける際には自己資金は重要視されます。

しかし、自己資金が少ない場合も融資を受けられる可能性があるとご存知でしたか?

 

通常ジムを開業するにあたっては

・物件を借りる資金

・内装工事

・トレーニング器具などの設備資金

・家賃や広告費などの運転資金

 

これらを合わせて1,000万近くかかる場合が多く、自己資金としては最低でも300万程は貯めておく必要があります。

しかし、今回自己資金100万円程度であっても、Mさんの豊富な経験と集客力を上手く伝えてあげることで融資に成功しました。

具体的にどのような点をアピールしたのかを説明していきます。

 

Mさんの状況

Mさんは元プロボクサーで、有名ボクシングジムで7年間チーフトレーナーとして多くの方の指導をされてきました。

そこは都内でも有名なボクシングジムであり、多くの顧客がいました。

Mさんの知識と経験に基づいた指導が好評であり、Mさんを指名して来店するお客様も多くなりました。 

しかしトレーナーが少なく、1人で受付からパーソナルトレーニングまでの運営管理を行っていて、店舗運営の忙しさからMさんはお客様に対して満足のいく指導ができていないと感じていました。

そこで、自身の店舗を構えてお客様の満足度を上げるような指導をしたいと思い、今回開業を計画されました。

 

豊富な経験とその根拠を示した

Mさんが勤務していたのは有名ジムでしたが、顧客管理はそれぞれのトレーナーに任されていました。

そこでMさんはこの7年間独自にお客様ごとの特徴、トレーニング内容、課題などを細かくデータ化して、トレーニングメニューを組んでいました。

今回その顧客ファイルを面談時に持ってきてもらい、過去の経験をちゃんと根拠をもって説明することができました。 

いくらこれだけのお客様がいて、これだけ来店してくれると口で説明しても、納得してもらうのは難しいです。

そのため、顧客や取引先などをリスト化して客観的にすることで、経験の部分も説明することができますし、売上の根拠にもなります。

 

売り上げが期待できる集客力

今までは有名なジムにいたから集客はできていましたが、Mさんが開業した場合にはどのように集客して売上につなげていくのかを下記3点で説明しました。

 

既存のお客様の来店

前述した顧客ファイルをもとに、7年間の経験からこれだけのお客様を管理していて、Mさんに指導してもらいたくて来店されている方もおり、少なくとも30%以上は来店が予想されることを説明しました。

 

立地条件の良さ

勤務地であるジムから2キロ程に店舗を構えるため、既存のお客様が来店しやすく、また駅から徒歩1分であるため、人通りも多く新規の獲得もしやすい点をアピールしました。

申込者に馴染みがある場所での開業は日本政策金融公庫の担当者も納得してもらいやすく、プラスに見てもらえます。

 

新規獲得の計画性

ジムを創業するにあたって、ボクシングの日本ランカーを雇用して2名で行います。

また、元日本ランカーの選手やK-1選手にトレーナーを業務委託することが決まっていて、その選手にはSNSで一定数のフォロワーがいます。

そこで、その選手に練習風景などを投稿してもらうことでその選手のファンを中心に効果的に集客ができる点を(具体的に委託する選手のプロフィールやフォロワー数などの情報もまとめた上で)説明しました。

 

まとめ

たとえ自己資金が少なくても、融資を受けられる可能性はあります。

しかし、そのためには過去の経験やしっかりと事業計画を立てていて、売り上げを上げることができることを、日本政策金融公庫の担当者が納得してもらうように説明する必要があります。

ジムは会員数を増やすことで売上を上げていくビジネスモデルのため、いかに集客するかをより具体的にし、日本政策金融公庫の担当者が納得できる資料を作成することで、融資の可能性を上げることができるので、そのための入念な準備をしましょう。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

融資支援実績 6,000件超独立・開業・事業用資金の資金調達を
ソラボがサポートします。

  • 独立するための資金調達をしたい
  • 金融機関から開業資金の融資を受けたい
  • 手元資金が足りず資金繰りに困っている

中小企業庁の認定を受けた認定支援機関である株式会社SoLabo(ソラボ)が、
あなたの資金調達をサポートします。

ソラボのできること

新規創業・開業の相談受付・融資支援業務、既存事業者の融資支援業務(金融機関のご提案・提出書類作成支援・面談に向けたアドバイス・スケジュール調整等)

今すぐ融資の無料診断