融資申込みの絶妙タイミングで1,500万円の融資に成功した体験事例  

【融資申し込みのタイミング】2期申告を終えてから申し込んだことで1,500万円の融資に成功した事例   公開日:2018.07.26起業後の資金調達 – IT(WEB・アプリ・ゲーム・情報処理・システム開発)
融資申込みの絶妙タイミング

創業後の融資はどのタイミングで受けるべき?

皆さんは融資をお申し込むタイミングはいつがいいのか悩んだことはございますか?
創業する前に借りる、お金が困ったときに借りる、などそれぞれタイミングは異なります。
今回は申し込むタイミングを戦略的に遅らせることで1,500万円の融資に成功したSさんの事例をご紹介します。

 

融資を申し込むベストなタイミングは?

 

日本政策金融公庫からの融資を申し込むタイミングによって用意しないといけない資料が多くなったり、場合によっては融資結果に不利な影響が出たりする場合があります。

また、創業前か、創業後かによっても異なります。

 

創業後1年以内(経験あり)

 

このケースで一番借りやすいのは創業前です。経験がある方の場合は過去の経験則を基に事業計画も立てやすく、事業の売り上げの見通しも立っている方が多いです。

一般的には創業して3ヶ月くらいの軌道に乗るまでの期間はなかなか売上が上がらずに苦戦することも多く、そのタイミングで融資を申し込むと経営成績不振を理由に審査に落ちてしまうケースもあります。

そのため、創業前であれば過去の経験と今後の見通しで判断されるため融資を受けやすくなります。

 

創業後1年以内(経験なし)

 

創業期で経験がない方が融資を受けるのは非常に難しく、自己資金が豊富にあるのであれば別ですが、創業時に融資を申し込むのはあまり得策ではありません。

例えばインターネット物販をこれから開始したいという方であれば、まずは事業を開始して最低でも6ヶ月くらいは売上の実績を作ってから申し込むのが良いでしょう。

経験がない分を実績でカバーするのがベストです。

 

創業後(税務申告1回以上終えている方)

 

既に確定申告や決算を終えている場合は、確定申告が終わった直後のタイミングが申し込むタイミングとしてはいいです。

新しい期が始まって数ヶ月経過していると、試算表の提出を求められるので提出する書類が増えてしまいます。

 

税務申告を何回したかで融資額の枠が変わる

 

上記では申し込む時期について説明しましたが、確定申告決算を何回終えているかで融資を受けられる額が変わってきます。

創業前から税務申告2回未満の方、つまりまだ確定申告をしていない方や確定申告を1回しかしていない方については支店の決裁権が1,000万円のため、基本的に上限が1,000万円となります。

しかし、税務申告2回以上していると、支店の決裁権が2,000万円まで広がります。

 

2回以上税務申告している方の上限が2,000万円かというとそういうわけではありません。

確定申告決算の状況(売上高や利益額)で与信判断を行い上限が決まってきます。

 

日本政策金融公庫から1,500万円の融資に成功したSさんの場合

 

法人を設立してもうすぐ2回目の決算を迎えようとしたときに、日本政策金融公庫からの融資を検討していたSさんですが、いつ申し込むのがいいのか悩んでいらっしゃいました。

 

1期目の決算は黒字、2期目も業績は好調で試算表も毎月作成していたため、今のタイミングで融資を申し込んでも、金額はさておき融資は受けられる状況でした。

Sさんの会社は決算を1回しか終えていないので上限が1,000万円となります。しかし今後の受注見込みなどを考慮すると運転資金と設備資金合わせて1,500万円の融資がご希望でした。

このタイミングで申し込むと支店決裁権を超えてしますので、本店決裁に回ります。

そうなると審査も厳しくなり時間もかかってしまいます。

 

そこでSさんは、資金調達を急いでいた訳ではなかったので2回目の決算を待ってから申し込むことにしました。

そうすることで枠が2,000万円まであがり、融資希望額1,500万円で満額の1,500万円が決まりました。

審査時間も申し込んでから1週間後に結果がでたので、決算を待ちましたが結果的におそらく本店決裁になった場合よりも早く融資が受けられています。

 

Sさんは戦略的に申し込む時期を遅らせることにより、1,500万円という高額融資を見事成功することができました。

 

税務申告2回未満でも2,000万円の融資を申し込む方法

 

税務申告を2回以上していれば枠が2,000万円まで広がります。

それでは2回未満の人は絶対に1,000万円を超える融資はできないのでしょうか?

1,000万円を超える融資ができる方法が一つあります。

 

認定支援機関を経由して申し込むみ、中小企業経営力強化資金という融資制度を使えば上限が1,000万円から2,000万円にあがります。

創業時の方などでどうしても1,000万円を超える融資を受けたい場合は認定支援機関に相談してみましょう。

 

まとめ

 

融資を申し込む時期によって、有利不利や融資金額が変わってきます。

どのタイミングで申し込むのがいいのか、また少しでも多く融資を受けたいと考えている方は早めに認定支援機関に相談してみてはいかがでしょうか。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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