法人が銀行から融資を受けるときの金利はどれくらい?

法人が銀行から融資を受けるときの金利はどれくらい? 起業のための資金調達 – 銀行/信用金庫からの融資
法人が銀行で融資を受ける際の金利は?

業績は順調だが、事業拡大したいからそろそろ融資を受けようか。

 こんな考えをお持ちのビジネスオーナーは、どこの銀行で融資を受けるかで迷われることでしょう。

銀行から融資を受ける場合、現在どれくらいの金利が一般的なのでしょうか?優遇金利を受けるコツと共に、わかりやすく解説します。

 1. 法人が銀行から融資を受ける場合の金利とは?

①何年借りるのかで金利は変わります

法人が銀行から融資を受ける場合、何年で返済するかという契約により金利は上下します。例えば、長野銀行で扱っている創業支援資金「スタート」の場合。利用限度額は3,000万円までで、金利は返済期間により以下のように変化します。

※2018年2月現在 ※参照元:長野銀行|資金調達(融資等)

融資期間 利率
3年以内 2.766%
5年以内 2.996%
10年以内 3.436%
10年超 3.436%

②平均金利は?

銀行があなたにお金を貸す場合、金利の種類は主に固定金利と変動金利の2種類です。「安くしたいから変動でお願いします!」このように、あなたからリクエストを出すことはできません。原則、金利は銀行の審査により銀行側が決定します。

 【大手主要銀行の融資の金利(例)】

  • 三井住友銀行⇒2.125%~
  • 三菱東京UFJ銀行⇒2.35%~9.00%

 日本政府の政策金利が現在低いため、銀行の融資の金利の相場も低くなっています。政策金利とは、街の銀行に中央銀行がお金を貸す際の金利です。現在、優良中小企業向けの融資では短期プライムレートと呼ばれる1.8%~2%程度の金利が基準とされています。

その他の企業に関しては、おおよそ2~3.5%程度の金利が現在の相場となります。

 2.融資の金利に関わる信用格付けとは?

審査で使われる基準は信用格付けです。信用格付けとは、銀行が①企業の事業が黒字かどうか、②決算書の内容、そして③延滞金の有無によって企業を分類するスコアリングのことです。

 詳細は、当サイトの以下既存記事も是非ご参照ください。

銀行からの融資!信用格付けって何?

3.プライムレートとは?短プラVS長プラについて

この記事をお読みの方の多くは、銀行からできるだけ低金利で事業融資を受けたい方ではないでしょうか?銀行が企業に対して最も優遇された金利でお金を貸す場合、その金利のことをプライムレートと呼びます。 余談ですが、プライムという言葉はAmazonプライムやビールの名前でも使われていますよね。

 プライムレートは、通常上場企業に対して採用される優遇金利です。どこの企業に何%の金利で貸したかという具体的なデータは企業秘密ですので公表されていませんが、短期プライムレート(融資期間1年以内)と長期プライムレート(融資期間1年以上)については銀行のホームページでばっちり公表されています。

 ‘みずほ銀行 2017年07月11日より適用 長期プライムレート 年1.00%‘

 今までは短期プライムレートの相場が1.45%程度でしたが、最近では長期プライムレートが逆転していますね。

 銀行が法人にお金を貸す場合、プライムレートが最も低金利です。プライムレートは、あくまで財務状況の良い一部の上場企業のための金利です。そのため、法人が融資を受ける際の最低金利は現在1%前後と判断することができます。

中小企業や個人事業主なら公庫や信用金庫を利用する

銀行からプライムレートを利用して融資を受けられるのは、信用力の高い上場企業のみです。中小企業や個人事業主の人ならば、銀行ではなく日本政策金融公庫や信用金庫から融資を受ける手段があります。

日本政策金融公庫は国からの100%出資で、中小企業向けに融資をしている金融機関です。無担保でも金利2.0~3.0%、住宅を担保にすれば1%台での融資プランもあります。

また、信用金庫も2.0%ほどで融資を受けられます。信用金庫の融資審査は厳しいですが、信用保証協会に加入すれば協会が保証をしてくれるので、融資額を増やすことが可能です。

日本政策金融公庫や信用金庫に申し込みすれば、非上場企業や実績の無い法人でも融資を受けられる可能性があります。

当サイトを運営するSoLaboは、中小企業や個人事業主の資金調達サポートをしている会社です。日本政策金融公庫や信用金庫からの融資について詳しく知りたい方は、当社の無料相談サービスをご利用ください。

4.銀行との付き合い方を考えよう

財務状況がよく、毎期黒字で、常に右肩上がりの成長を遂げている企業。日本にはこんな企業ばかりが存在するわけではありません。前述した信用格付けを上げるためには、少しでも決算書の内容を良くすることが大切です。

その他でできることとは、銀行との付き合い方にあるようです。

①キャンペーンを利用する

銀行は新規顧客を狙うため、定期的にキャンペーンをしています。キャンペーンは主に個人を狙ったものですが、稀に法人向けのキャンペーンも行われています。

②融資担当者とコミュニケーションを密にとる

銀行は感情のないロボットではなく、中には毎日働く人間がいて銀行を運営しています。金利を審査するのも人間です。 銀行の融資担当者には、毎月決まったノルマがあります。かといって、どんな企業にもお金を低金利でどんどん貸すことはありません。貸し倒れがあった場合は、融資担当者の成績が下がるからです。

 あなたの会社の事業が赤字続きでどうにもならない場合、銀行マンと仲良くなっても融資がおりることはないでしょう。しかし、継続的に融資を受けている、またはその銀行で他の金融商品を購入しているなどの付き合いがあれば、融資担当者に低金利となる秘訣が聞けるかもしれません。

 ③信用保証協会付けで融資を受ける

銀行のホームページでは必ず、信用保証協会付けでの融資について紹介されています。信用保証協会とは、簡単に言うと大手上場企業以外の中小企業が銀行からお金を借りやすくするための公的組織です。

 あなたが信用保証協会の会員として認められれば、銀行からの融資を万一滞納しそうになった時に信用保証協会が代わりに保証してくれるのです。

 信用保証協会で融資を受けることを信用保証付け、それ以外で融資をうけることをプロパー融資と呼びます。信用保証協会をバックにつけられば低金利も実現しやすくなります。しかし、信用保証協会への加盟にも審査があり、会費がかかります。

④他の金融機関で返済実績を作っておく

長期的な目線になりますが、将来的に銀行から低金利で融資を受けるなら、他の金融機関から融資を受けて返済実績を作っておく手段があります。

銀行は法人の融資審査の際にキャッシュフローを確認します。キャッシュフローを確認される際に、銀行以外の金融機関からの融資を滞りなく返済できていれば、返済能力が高く貸し倒れしにくいと判断されます。

返済実績を積む際には、金融機関選びを慎重にしましょう。消費者金融のビジネスローンや個人向けのカードローン、ファクタリングなどの高金利の金融商品を利用していると、資金繰りに苦しんでいる会社と判断されるため、審査で不利になります。

返済実績を積むなら、低金利の金融機関から融資を受けましょう。とくに日本政策金融公庫や信用金庫の審査は厳しいので、これらの機関から融資を受けられたという事実だけでも信用力が増します。その上で返済実績を積んでおけば、将来的には銀行からも低金利の融資を受けられる可能性も出てきます。

まとめ

法人が銀行から融資を受ける際の最低金利は1%前後のプライムレートです。企業として融資を受けるのが初めて、審査に落ちるかもしれない。こんな不安をお持ちなのであれば、信用保証協会に加入する、融資担当者とコミュニケーションを密にするという打開策もあります。

しかし、それよりも低金利なのは日本政策金融公庫での融資です。平均して2%程度の金利なので、銀行で融資を受けられない企業は一度検討してはいかがでしょうか?

また、銀行から融資を受けるなら返済実績も重要になります。将来的に銀行から低金利で融資を受けたいなら、日本政策金融公庫や信用金庫を利用して返済実績を積んでおくと良いでしょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。