信用金庫からの融資で資金調達!デメリットはある?

信用金庫からの融資で資金調達!デメリットはある? 更新日:2018.01.22 公開日:2018.01.22起業のための資金調達 – 銀行/信用金庫からの融資
信用金庫 資金調達 デメリット

事業資金を信用金庫から調達する方法とは?

地域に密着した金融機関である信用金庫は、中小企業や個人の味方です。

信用金庫から融資を受けて資金調達する場合、メガバンクに比べて、小さな会社に優しかったり、貸し渋りがなかったりと多くのメリットがあります。しかし、デメリットがないわけではありません。

今回は、信用金庫からの融資における5つのデメリットをまとめましたので、資金調達するときの参考にしてください。

1.金利が高い

信用金庫の金利はメガバンクと比べて平均で1%ほど高くなります。地方銀行と比べても0.5%は金利が高いです。

これは1件あたりの融資金額が影響しています。信用金庫は、少額の融資を多く取り扱っているため、事務手続きなどの作業にかかる人件費がかかってしまうのです。

たとえば、どちらも融資額は1億円と同じですが、1億円を1社に貸す場合と500万円を20社に貸す場合ではどうでしょう?

融資実行までには、取引先に事前に訪問したり、稟議を上げたりと審査の回数に差が出るので、その分多くコストがかかります。その余分にかかったコストを補うため、信用金庫では金利が高く設定されています。

ただし、信用金庫によって金利が違いますので、最近では他のメガバンクよりも安く借りることができる可能性もあります。 

2.資金量に限りがある

メガバンクと比べると、信用金庫は資金力が劣ります。

起業した直後であれば問題ないかもしれませんが、年間の売上が5億、10億と事業規模が大きくなれば、運転資金や設備資金も億単位で必要になるでしょう。そうなれば、信用金庫の融資だけでは対応できなくなるため、地方銀行やメガバンクとも付き合っていかなければなりません。

ただし、少額の融資など信用金庫では柔軟に対応してくれるので、会社の規模が大きくなっても信用金庫との取引は続けていくほうが良いでしょう。 

3.卒業制度がある

信用金庫の融資は、

● 従業員数が300人以下

● 資本金が9億円以下

いずれかを満たしている事業者に限って利用することができます。

最初は融資を受けていたとしても企業が成長して条件を満たさなくなってしまった場合には、原則として融資が受けられなくなり、信用金庫から卒業しなければなりません。

ただし、卒業しても卒業生金融制度という期限付きの融資があります。3年以上5年未満会員であった場合は5年間、5年以上会員であった場合は7年間の融資を受けることが可能です。

4.ネットバンクの使い勝手

最近利用者も増えてきたネットバンクですが、大手銀行に比べると使い勝手は劣る傾向があります。

メガバンクはお客様が全国規模ですから、ホームページの使いやすさにも重点を置きますが、信用金庫はそれほどでもないことが多いです。

5.認知度

信用金庫はメガバンクほどブランド力がないため、信用金庫と大手銀行の両方口座を持っているならば、メガバンクを決済口座に設定した方が信頼性は高まるでしょう。

6.まとめ

信用金庫から融資を受けて資金調達する場合の5つのデメリットを解説しました。

もちろんデメリットはありますが、銀行や信用金庫などを状況に応じて使い分けることで、うまく資金調達をしていきましょう。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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