信用金庫の仕組みとは?

信用金庫の仕組みとは? 起業のための資金調達 – 銀行/信用金庫からの融資
起業 信用金庫 仕組み

信用金庫について知っていますか?

起業時の資金調達手段として挙げられる信用金庫からの融資。

そもそも信用金庫とはどのようなものなのか?その仕組みを詳しく解説します。

1.信用金庫の地域性

信用金庫は、会員制度に基づく金融機関です。

● 信用金庫の営業地域に居住している

● 信用金庫の営業地域に勤務している

● 信用金庫の営業地域に事業所を持っている

上記に当てはまる方は会員になることができます。

銀行とは異なり、信用金庫は一定地域内の居住者や事業者を顧客としているのが特徴です。

また、融資を受けることができるのは、原則会員の方だけに限られています。

会員以外でも一定の条件で融資が認められていますが、融資額が少額であったり、金利が高かったりと、会員に比べて不利な条件になることが多いです。

そのため、信用金庫からの融資を考えているのであれば、会員になった方が良いでしょう。

会員になるにはいくらかの出資をする必要がありますので、利用を検討している信用金庫に確認をしてください。

2.信用金庫の対象事業者

信用金庫は、主に中小企業が対象となっています。

次のいずれかを満たしていることが条件です。

● 従業員数が300人以下

● 資本金が9億円以下

起業した当初は信用金庫からの融資を受けられても、企業が成長して条件を満たさなくなれば、融資は受けられません。このような企業は「卒業生」と呼ばれます。

卒業生を対象とした期限付きの卒業生金融制度というものもありますが、企業の成長にあわせて大手銀行などとも取引をしていく必要があるでしょう。

3.信用金庫の監督省庁

信用金庫の監督省庁は、金融庁および財務省です。日本銀行取引金融機関として、関係法令を遵守しているか、健全な経営が行われているかなど、定期的に審査と経営指導を受けています。

4.信用金庫の業務

信用金庫の主な業務は、「預金業務」「融資業務」「為替業務」の3つです。

(1)預金業務

銀行と同様、預金を預かる仕事です。会員からの預金が大半ですが、信用金庫の関連団体や地方公共団体など会員外からの預金も受け入れています。

普通預金、当座預金、総合口座、定期預金など、預金の種類も一般の金融機関とほぼ同じです。2017年12月末時点において、全国の信用金庫の預金総額は約142兆円となっています。

(2)融資業務

預金を貸し出す仕事です。

前述したとおり、主な対象は会員である地域の中小企業や個人となります。

法人向けの一般融資や制度融資はもちろんありますが、個人向けの自動車ローンや住宅ローン、教育ローンなどにも対応しています。

(3)為替業務

振込による送金など、口座間のお金を移動させる仕事です。

他の信用金庫はもちろんのこと、銀行や農協など他の金融機関ともお金を移動させることが可能です。また、ネットバンクを導入している信用金庫も増えてきたため、自宅からでも他の口座へ送金できるなど利便性が高まっています。

国外への送金ができる外国為替業務の取り扱いがある信用金庫も増加しています。

(4)その他の業務

他にも証券業務や保険業務、貸金庫なども信用金庫で行っています。ただし、店舗によっては取り扱いのないサービス内容もありますので、利用を考えている信用金庫に確認しておきましょう。

5.まとめ

信用金庫は地域に密着した金融機関ですので、中小企業や個人事業主の方は信用金庫と良好な関係を築いていくことをオススメします。

また、起業時の資金調達方法の選択肢のひとつとして検討するのも良いでしょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。