IT業界新アプリ開発で500万円の融資に成功した体験事例

【起業前の融資】IT(アプリ開発)で500万円借りることができた事例 更新日:2018.06.27 公開日:2018.06.27起業のための資金調達 – IT(WEB・アプリ・ゲーム・情報処理・システム開発)
新アプリ開発で融資に成功

日本政策金融公庫から500万円の融資!

Mさんはアプリを運営する会社を創業し、当初は運転資金として1000万の融資を希望されましたが、
専門家に相談した結果計画を見直して500万で申し込み、500万の借入ができました。
アプリ開発やソフトウェア開発、いわゆるIT分野ですと、開発費や開発できるまでの運転資金などで融資を受けたいと考えている方が多いと思いますので、参考にしてみてください。

新しいサービスで融資を受けるのは難しい

 

既存のサービスと新しいサービスとでは融資を受けられる可能性が大きく変わります。

既存のサービスは日本政策金融公庫の中でも多くの実績があるため、審査をしやすいと言えます。

反対に新しいサービスは過去に例がないため、判断基準がなく、ギャンブル性が高いと判断されてしまう可能性があります。

もちろん新しいサービスが浸透すれば、売上が上がるというのは理解できます。

しかし、そのサービスが新しいが故に売れるのかどうかを合理的に説明するのは非常に難しくなっています。

 

特にto C向けのサービスだと難しくなり、売上の見込みが立てづらく、売上が上がってから申し込んでくださいということになりかねません。

これがto Bで契約先がすでにある場合(または見込み客のリスト、営業予定先のリストがある)だと、売上の根拠があるため、融資を受けやすくなることがあります。

今回Mさんのアプリは基本的にto C向けのアプリであり、法人と契約を結ぶものではないとのことで、難しい状況でした。

 

さらに基本的には6年以上のその業界経験が必要となりますが、Mさんは以前全く別の業界だったため、

アプリを開発して運営するということに関して全くの未経験だったため、さらに難しい状況でした。

 

ちなみにですが、新しいサービスの場合には通常よりも審査に時間がかかる傾向があります。

新サービスの場合には、日本政策金融公庫の担当者がいつも以上に調べながら書類をまとめるので、通常よりも時間がかかる場合が多くなっています。

そのため、融資を受けたいと考えている方で早めに資金が必要な場合には、早めに申し込みをした方がいいと思います。

 

今回なぜ融資を受けることができたのか

 

Mさんは当初1000万を希望されましたが、専門家に相談した結果計画を見直して申込金額を下げました。

おそらく1000万でそのまま申し込んでいた場合には計画性などを指摘され、融資を受けられなかった可能性があります。

 

遅くなりましたが、Mさんの状況を説明します。

Mさんは以前全く別の業種で経営者をしており、その営業権を売却して、今回の事業を創業しました。

そのため、売却益として自己資金が700万近くありました。

また開発は自己資金ですでに行っており、ほぼ完成段階でリリースが間近でした。

これがまだ開発がこれからで、売上も完成してから(例えば1年間は売上が立たない見込み)だと、融資を受けるのがかなり難しいと言え、よりしっかりとした準備が必要となります。

 

自己資金は多くありましたが、業界未経験ということで審査にプラスとなりうる材料を準備しました。

 

①確定申告書の提出

1つ目は以前の業種の確定申告書を提出し、しっかりと利益を出していたことを示し、経営者として問題ないことをアピールして、評価をしてもらえました。

 

②実績を紹介

2つ目としてメディアへの掲載実績も提出して、評価されました。

今回アプリがほぼ完成していたため、すでにサイトへの掲載実績があり、これからテレビでも取り上げてもらう予定があったため、リストにまとめて提出しました。

 

③実際にアプリを紹介

3つ目として面談時に実際にアプリを起動させて、アプリを操作しながら、どういったことができるのか、

どうやって登録するのか(アプリのメリット、他社の類似サービスとの違いも含めて)なども説明しました。

日本政策金融公庫の担当者も実際にアプリを見たことで、事業に対する理解をしてもらえたと思います。

 

まとめ

 

以上が新サービスの場合でも融資を受けることができた事例となります。

新サービスだと融資を受けるのが難しいと言われていますが、少しでも可能性を高める上で、どれだけ自己資金を持っているのかどうかがポイントとなります。

自己資金を持っている上で、しっかりと新サービスの需要と事業の理解を資料やリストを基に説明し、実現可能性を納得してもらうと、融資を受けられる可能性がさらに高まります。

そのため、どのように進めればいいか、どうやったら融資を受けられるかを一度専門家に相談するのが良いと思います。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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