アパレル店開業で600万円の融資成功事例

【アパレル開業融資】埼玉県春日部市で開業、600万円借りた事例 更新日:2017.12.14 公開日:2017.12.14起業のための資金調達 – ファッション・アパレル
アパレル店開業

アパレル店の開業!日本政策金融公庫から600万円調達!

アパレル店舗を開業する場合、どれくらい融資が受けられるかご存知ですか? 今回は、埼玉県の春日部市でアパレル店を開業したIさんの事例をご紹介していきます。

600万円の融資を日本政策金融公庫から受けることに成功したIさんの事例

 代表者様が貯めたお金は150万円でした。

 Iさんの過去のアパレル業でのご経験と、事業計画、友人や、取引先の多さが評価され、600万円の借入に成功しました。

 

Iさんが日本政策金融公庫からの融資に成功した理由

Iさんが日本政策金融公庫から高額の融資に成功した理由は、「過去の経験」が今回の事業にとって有効だったことが考えられます。

Iさんは以前、日本初参入となるブランドの店舗立ち上げやバイヤーとの交渉などを行っており、自社ブランド以外とも情報共有のための関係構築等、今後に活かせる人脈構築が出来ていらっしゃいました。

また、協力してくれる友人のブランド一覧表など、そのご経歴をしっかりと証明することができる資料の作成にもご協力いただきました。

さらに、有名ブランドとの提携の話も進んでおり、そういった点から、日本政策金融公庫の担当者が最も注目する「立ち上げ後の売り上げの実現可能性」が高いことを伝えるための戦略を立てることができました。

 他の事例でもご説明させていただいていますが、やはり、創業を計画されている事業内容と同様の業務を行った実績をある程度お持ちの方のほうが高く評価される傾向にあります。Iさんの場合、約16年の勤務経験が評価されたと考えられます。

 過去の経験がない場合、「いかにして事業を成功させられるか」という点を伝えるための説得材料を準備する必要があます。経験があまりない場合、担当が判断しづらい状況となり、評価が低くなってしまう可能性も考えられます。そうならないためにも、事前にしっかりと準備をしましょう。

 

アパレルを開業するために一般的に必要になる金額の例

≪設備資金≫

・内外装工事費用

※1坪30万円程度

 

・商品仕入 

※商品数、店舗の広さによって変動します。

 

・店舗の保証金

※店舗により3か月~12か月と変動します。

 

≪運転資金≫

月商の3か月分程度

※毎月の売上が100万円と考えている方は、300万円程度が運転資金として必要となります。

 

融資に成功した理由① Iさんのご経歴

今回の融資で評価いただけた可能性があるのは経歴です。

アパレルに約16年勤務し、自社商品の販売だけではなく、他社との交流もあり、自身で立ち上げるための準備として、関係値を作っていた点です。

その点が評価され、融資を受けることに成功しました。

 

融資に成功した理由② セールスポイント

・セレクトショップとして、東京でしか手に入らないブランドの取り扱いを可能にした。

・セレクトショップとしてだけでなく、お客様の居心地のいい環境を提供するために、店内にソファー席の用意をし、工夫を凝らすことで固定客の獲得に努めた店舗にした。

・人柄。Iさんの人柄を好んで来てくれる方が多く、ご紹介での集客も見込める。

 

融資に成功した理由③ 3年後の売上推移も予測し作成する

3年後の業績を作成する上で、大事なことが、“実現可能性がある数字”を熟考することが大きなポイントです。

適当な数字を当て込むのではなく、資金調達の専門家(認定支援機関)のサポートのもと、商品のラインナップ、単価想定、自分で集客できる顧客リストの作成、告知してくれる友人の数、過去の顧客のリピート率を活用した数字作成など、ご自身の今打てる手段をありとあらゆるものを考え、1年1年、どんな状況まで行けるのかを想定して作成しました。

 

自己資金が少ないからと言って諦めちゃダメ!?

ネット上でよく見る、自己資金がないと借入は難しいという記事ですが、一概にもそうとは言えないです。

今回の事例のように、ご自身の経験も資産価値同等に評価されて、成功可能性を説明できれば融資成立に繋がるケースもあります。

未経験の場合でも一度過去の経験を整理して、いかに今後の事業と繋がっていくのか考えて、説明する準備をしておきましょう。

 

専門家からのアドバイス!アパレルは融資を受けやすい?

アパレルを開業する方の多くは、「経験値」や「商品の仕入先」「人脈」が評価されるため、さまざまな業種の中でも経験があると融資が受けやすい業種と言えます。ですが、やはり仕入れの金額が大きくなる業種なので、しっかりと販売先の計画等を準備し、資料にまとめておくことを検討してみてください。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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