【英会話スクール開業のための融資】創業で800万円融資を受けたMさんの事例

【英会話スクール開業のための融資】創業で800万円融資を受けたMさんの事例 公開日:2018.08.02起業のための資金調達 – 教育(塾・スクール・社員研修)
日本政策金融公庫からの融資を受けて800万円の資金調達に成功した事例

日本政策金融公庫から800万円の資金調達!

  ご自身が勤めていた英会話スクールが分社化に伴い、事業部を買い取り独立を考えていたMさん。

事業譲渡費用や事務所費用などトータルで1,100万円の事業規模でした。

自己資金は300万円以上用意していましたが、事業譲渡費用が600万円と高額だったため、融資を受けないとスタートができないご状況でした。
資金を準備しないといけない期限も決まっていましたが、書類準備に時間がさけなかったため融資アドバイザーに相談し、見事満額の800万円の融資に成功したMさんの事例をご紹介します。

 

概要

 

オンライン英会話スクールの事業譲渡により開業

事業経験 12年

自己資金300万円

 

必要な資金の内訳

 

・事業譲渡代 600万円

・物件取得費用 160万円

・内装費用 140万円

・人件費等の運転資金 200万円

トータル1,100万円

 

事前準備

 

日本政策金融公庫に融資を申し込む際に、提出が必要となる書類を事前に準備しておくと審査もスムーズになります。

 

創業時に提出が求められる書類としては

 

  1. 借入申込書
  2. 創業計画書
  3. 身分証明書(運転免許証やパスポート)
  4. 預金通帳
  5. 源泉徴収票又は確定申告書
  6. 自宅の賃貸借契約書又は住宅ローン返済予定表
  7. 電気ガス水道代など公共料金の領収書
  8. 今後の事業の見通し

 

以上のものがあります。

あとは申込者のご状況によって必要となる書類は変わってきます。

 

Mさんが追加で準備しておいた書類は下記のものがあります。

 

前事業部の損益表

もともとあった事業を買い取って独立するため、その事業部の業績がどうだったのかを日本政策金融公庫は確認をしたいと考えます。

さすがにその会社の決算書を提出することはできないため、社内で作成していた事業部の損益表を提出しました。

 

事務所取得費用の等の見積書

機械の購入や内装費用など設備資金が必要となる場合は見積書の用意がいります。

Mさんは事務所を取得する際の保証金や内装費用などの設備資金があったため事前に見積書を取得しておきました。

 

事業譲渡契約書

事業や会社を買い取る場合には、事業譲渡契約書や株式譲渡契約書を事前に用意できる場合は用意しておきましょう。

Mさんは先方に依頼して、まだ両者印鑑を押す前のものでしたが事業譲渡契約書を準備できたため審査時間が短縮されました。

 

以上の書類をあらかじめ準備していたため、面談してから結果が出るまで2週間ほどで済みました。

日本政策金融公庫の担当者と面談して、それから指定された書類を用意して提出していると時間もかかってしまいます。

融資を早く受けたい方は事前に書類の準備をしっかりと行っておきましょう。

 

日本政策金融公庫から融資に成功した理由

 

Mさんが日本政策金融公庫から融資満額成功して理由については上述して事前準備もありますが、そのほかの理由についてご説明します。

 

自己資金 

自分で創業するに向けて自己資金をコツコツと貯めていました。

創業時の融資ではこの自己資金が非常に重要です。

タンス預金で現金で自己資金を貯めていると、現金で持っている分は自己資金と認めてくれないケースが多いです。

預金通帳でお金の流れが見える形で貯めていくようにしましょう。

Mさんは預金通帳で自己資金を貯めてきた流れがはっきり見えていたので、資金を計画的に準備してきた点が評価されました。

 

事業計画

自分が働いていた時に感じていた自社のメリットデメリットをしっかり把握し、事業を行う上で承継する部分や改善点が明確になっていました。

現状の業績を踏まえて自身ができるプラスアルファを事業計画にまとめ提出しました。

足元の数値をベースに認定支援機関と一緒に作成した計画が評価されて融資に成功しました。

 

過去の経験

英語を学ぶために宿も取らずに単身で海外に飛び込んだ経験や英会話スクールでの勤務経験もあり、

起業するための経験を一通り積んでいたことも日本政策金融公庫の担当者から評価を得ました。

  

創業時に大切な「自己資金」「事業計画」「過去の経験」の3つをすべてクリアしたことが日本政策金融公庫からの融資に成功した理由です。

 

まとめ

 

融資を受ける際に自己資金の準備が大切ですが、スムーズに融資の審査を通るためには自全員必要となる書類の準備が大切となります。

物件を仮押さえしている関係で早く融資を受けたい方など、どんな書類を準備すればいいかわからない方などは早めに融資アドバイザーに相談してみていかがでしょうか。

 

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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