資材購入のための融資に挑戦したが失敗してしまった事例を紹介

【融資失敗例】 建設業(足場組立)を行う会社で足場用資材購入のための融資を1000万円借りられなかった事例   起業後の資金調達 – 不動産(販売・仲介・内外装・リフォーム)
日本政策金融公庫からの融資に失敗してしまった事例

日本政策金融公庫の融資に失敗した理由とは?

会社設立後、20数年、戸建建築用の足場設置をメインの業務に行う会社として、年商5千万円の規模で活躍されている企業です。 お客様との人脈や経験は着実に積み上げていましたし、今回の融資の使用用途も明確でした。 ですが、今回、融資面談は「取消」となりました。 一体どうしてだったのでしょうか。 注意するべきポイントも踏まえて融資事例としてご紹介いたします。

1,000万円の融資を日本政策金融公庫から受けることに失敗したAさんの事例

ご相談いただいたタイミングは、すでに創業してから20数年事業が終わっており、決算も終わったばかりのタイミングでした。

確定申告上、売り上げは右肩上がりでしたが、外注費やリース代がかさみ、自己資金がなかなか作れていない状況でした。

しかし、今までの実績と顧客満足度の高いサービスのおかげで、お客様から信頼され、依頼数も増えていました。

毎年、安定して売上を上げる事は出来ていました。

 

他行からも借り入れがあり、その借入の返済も順調にしていましたが、今回、<取り消し>扱いになったのは一体どんな原因があったのでしょうか。

資金調達の専門家(認定支援機関)に相談する際、非常に重要になりますので、下記内容をもとに正確に情報を伝えて対応を検討してみてください。

 

日本政策金融公庫からの融資に失敗した理由 消費税の支払い遅延

Aさんは売り上げが右肩上がりで、事業は順調でした。

しかし、消費税の滞納や遅延が多くみられました。

右肩上がりに成長しているという評価が消費税の滞納の事実によって、評価が落ちてしまいました。

事前に打ち合わせで伝えてあれば、その点の改善計画を作り、伝えることが出来たかもしれませんが、当日持ってきた書類で判明し、対応することが出来ませんでした。

非常に残念な事例です。

ここで重要なのが、売り上げ拡大に伴って、消費税を未納で、かつ自己資金が手元にないという点で非常に評価が下がります。

理由は簡単で、売上は上がっているのに経営状況の改善が出来ていないからです。

本来払うべき金額として準備しておく必要のある消費税を支払えないという会社の体勢に、日本政策金融公庫として評価を出すわけにはいかないということでしょう。

ぜひみなさんも気を付けてください。

当たり前ですが、事業の成長性を感じてもらえると、日本政策金融公庫の担当者も見え方が違う為、融資実行の一つ目の成功した理由です。

 

日本政策金融公庫面談時に注意したい可決・取り消し・否決について

面談時に注意したいこととして、可決、取消、否決の三つがあります。

注意が必要なのは、取消と否決です。

 

取消とは

状況を説明したうえで、申込者本人が公庫の説明内容に納得して申し込みを取消すること。

 

否決とは

公庫の審査判断によるNGが出た状態の事。公庫内の取り扱いとして、NGになった理由が残り、その問題が解決するまでは融資は極めて難しい。

 

となります。

そこまで変わりがないように見えますが、大きく違うのは公庫内の取り扱われ方です。

取消の場合、公庫内にも履歴は同様に残りますが、自身で改善を努力する姿勢を評価いただけるため、次回審査以降、フラットに見てくれることが多いそうです。

ですが、否決になった場合、説明にも記載しましたが、指摘貰った問題が残るため、解決しないと審査が非常に厳しい判断がされます。

 

ですので、無理言って、とにかく審査してくれ!という思いも分かりますが、取消を提案された際は素直に応じるのも経営者として賢明な判断なのかもしれません。

 

まとめ

融資を受ける場合、事業の成長性が大事だと説明してきましたが、日本政策金融公庫の信頼を得るために、消費税の支払いを先延ばしにすることは決してしないでください。

せっかくのチャンスに資金調達の機会を失うことになります。

事前に状況を素直に融資のプロに伝えることも一つ解決策に繋がるかもしれません。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。