【IT企業1年目の融資】自己資金100万円で運転資金700万円の融資に成功した事例

長いIT業界経験、開発から営業、人事採用、マネジメントの経験を持つ

Kさんは約20年間、IT業界にいました。

その間、開発だけでなく、営業や人事採用、マネジメントの経験を通じて、幅広い人脈を作っていました。

その結果、創業当初から取引先や人員を確保することができたため、売上を順調に増やすことができました。

融資アドバイザーと一緒に、こうした背景を自社の強みやセールスポイントとしてまとめたことで業績見通しの説得力が増し、融資では評価されました。

社長が作成していた資金繰り表をもとに必要資金を説明

 融資では、その資金がなぜ必要なのかについて説明する必要があります。

その事業にとって本当に必要な資金なのか、その金額が妥当であるかなども審査されます。

Kさんの場合、当初事務所の移転費用と運転資金として申込をしようとしていました。

事務所移転費用となると、物件を決めてからの審査となり必ずその物件に移転しなければならない制約が生まれます。

直近の収益推移と社長が作成していた資金繰り表、売上見通しを整理したところ、

売上増加に伴う運転資金として説明することができたため、運転資金一本で700万円の申込をしました。

減額されなかったところを見ると、資金管理ができていることと、申込金額の妥当性を評価され融資が成功したと考えられます。

右肩上がりの業績推移実績と事業見通しが明るいことを説明

 融資を検討し始めた半期を終えた時点では、売上は増加傾向にあるものの利益はほとんど出ていない状況でした。

しかし、その後も売上増加は見えていたため、数か月間の実績を作ってから申し込むことにしました。

下期に入ってから2か月間の売上は順調に伸びて、利益も含めた実績を作ることが出来ました。

さらに、今後も受注増加が見込まれたため、受注見通しの一覧表を融資申込資料と一緒に提出しました。

また、事業計画では売上の増加に伴う人員の確保も見通しが立っていることも説明しました。

受注見込みに合わせて、Kさんの20年間かけて築き上げてきた人脈や従業員の口コミ・紹介から人員の確保ができることを説明したことで、今後も会社が成長できると評価され融資に成功しました。

まとめ

 融資に必要な書類に加えて、きっちり経営管理ができていることや、融資後の売上の見込み、事業性をしっかりと提示することで融資の金額や成功確率を高めることが可能です。

また、可能であれば融資を受けるための業績作りなど、準備をしてから申し込むことも有効です。

その会社にどんなプラスの要因があり、融資申込に活かすことができることはないかなどを見つけて整理することが融資では大切になります。

融資を受けやすくするために、ぜひ一度、認定支援機関にご相談いただくのがおすすめです。

当社株式会社SoLaboも国の認定支援機関としてこれまでに日本政策金融公庫の融資サポートを2,400件以上実施した実績があります。

相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修

株式会社SoLabo　代表取締役 / 税理士有資格者

田原　広一（たはら　こういち）

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降　副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo（ソラボ）を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上（2023年2月末現在）。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売　『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』（幻冬舎）

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/