親族や知人からの借入！メリットとデメリットは？

１．親族や知人からお金を借り入れるメリット

（１）利息がない

金融機関からではなく、親族や知人からお金を借り入れるメリットとして、最も大きいのが利息を支払う必要がないことです。

例えば、消費者金融からお金を借りた場合の利息はだいたい18.0％、銀行カードローンを使えば利息はだいたい15.0％ほどになります。

親族や知人からの借入であれば、それらの利息がかかりません。

（２）手続きの手間がかからない

金融機関からお金を借りるのであれば、融資の申込みから審査、受取りに至るまであらゆる手続きが存在し資金を受け取るまでにかなりの時間がかかってしまいます。また、身分証明書や通帳などといった書類をたくさん提出しなければならないことも考えられます。

そのため、本当に資金が必要な時に融資を受けられないという事態になりかねない可能性があるのです。

しかし、親族や知人からの融資であれば、当然ですがそのような面倒な手続きを経る必要はありません。また、書類を提出する必要もありません。

そのため、お金を借りる相談して話が決まれば、すぐに資金を受け取ることができます。

２．親族や知人からお金を借り入れるデメリット

（１）信頼関係にひびが入ることもある

利息が不要であったとしても、親族や知人に借金を頼むとなると信頼関係に悪影響がでてしまう可能性は否定できません。

人にお金を貸すことについては、家族内や近い関係の人であっても渋る人が多いのではないでしょうか。

そういった人に執拗にお金を貸すことを要求し借金をしていれば、現金自体が手に入ったとしても信頼を失ってしまう可能性があります。もし信頼を失ってしまえば、その後のその人との関係は悪化してしまう恐れがあります。

（２）借り入れることができる金額が低い

相手からお金を借りることができたとしても、借入限度額には限界があります。

多くの場合、親族や知人から借りるのであれば金融機関などに比べて借りることができる金額は少なくなってしまうことが多いです。そのため、ご自身が必要とする資金が手に入らない可能性があります。

３．親族や知人から資金を借りる際に大切なこと

親族や知人からお金を借りるにあたっては、その後の人間関係にひびが入らないよう最低限のマナーや心構えは忘れてはいけません。

（１）資金の使途を明確にする

仲の良い人であっても、何に使われるか分からないお金を貸したくはありません。そのため、借りたお金はどのように使う計画なのかをしっかりと言葉で説明できるようにしておきましょう。

例えば、起業資金に当てたいのであればどのような設備投資や費用がいくら必要なのかを詳細に把握しておきます。

また、借金の返済のためにお金を借りようとしているのであれば、どのような借金なのかを説明できなければいけません。

（２）返済計画を説明できるようにする

お金を貸す人にとって、もっとも気にするのが貸したお金が返ってくるかどうかです。

返済能力が不明な人にお金を貸すのは非常に不安ですよね。

そのため、借りたお金に関しては今後どのくらいの期間や頻度でいくらずつ返していくのかを明確にしましょう。

また、そのためのお金の拠出に関してもどのように得るあてがあるのかを明確にしましょう。

まとめ

親族や知人からお金を借りる場合、金融機関からの融資と比べて利息や手続きの面で得なことが多いといえます。

しかし、人間関係などの面で影響がでる可能性があることも事実です。

もしこれから親族や知人からお金を借りることを考えているという方がおりましたら、将来的に問題なく返済まで終えることができるのか検討してからお金を借りることを検討してください。

この記事の監修

株式会社SoLabo　代表取締役 / 税理士有資格者

田原　広一（たはら　こういち）

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降　副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo（ソラボ）を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上（2023年2月末現在）。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売　『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』（幻冬舎）

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/