起業するために会社をやめるなら絶対やっておくべき〇つの準備とは?

起業するために会社をやめるときにやっておくべき11の準備とは? 更新日:2018.01.11 公開日:2018.01.11起業のための資金調達 – 起業前に実施しておくべき準備
退職 起業 準備

起業する際に会社を退職!しておくべき準備は何が必要なのでしょうか?起業前の基礎知識として確認しておきましょう。

退職前 準備 

現在会社に勤務している方などで、これから起業しようとお考えの方必見です。

できるだけ失敗するリスクを低くして退職して起業したいですよね。

とりあえず会社を辞めて起業してしまおう!というやり方では開始した事業がうまくいかない可能性が高くなります。

起業した会社を上手に運営するために、いくつかの準備を事前にしておきましょう。

今回は退職する前にしておくべき準備についてご紹介します。

1.事業資金を調達する

退職前 自己資金

事業を開始する場合、事業資金がなければ何も始めることができません。

また、取組みたい事業のための資金を十分に準備せずに起業した場合、会社の資金繰りが上手くいかず倒産してしまうでしょう。

起業のための資金を準備する方法として最も大切なことは、自己資金を毎月コツコツと貯めておくことです。

金融機関からの融資で開業資金を調達する場合であっても、自己資金要件がある場合がほとんどです。

もちろん自己資金で足りない部分は融資によって賄う必要もありますが、大前提として【毎月の給与等からコツコツと起業のために貯蓄しておく】がとても大切です。

会社を起業してスムーズな経営を続けるための資金を貯めておきましょう。

2.会社経営の基礎知識を身に着ける!

退職前 経営知識

会社を起業すると、経営に関していくつかの知識が必要になります。

経理や発注、請求書の作成や決算書の見方など、起業前に必ず勉強しておきましょう。会社に勤務している方は経理の担当や総務の担当に直接聞くことも有効な勉強法です。

また、これまで経験したことのない社内の業務に取り組んでみることもスキルアップに繋がります。

営業職を経験したり、マーケティングの知識を身に付けたり、自身に足りない部分を見つけて取り組みましょう。

3.開始する事業の経験はある?

 

これから起業して開始しようと考えている事業の経験値はありますか?

未経験の職種で開業する場合、金融機関からの融資が受けにくくなる可能性があります。

一度転職して一定期間の経験を積むことも起業準備の一つです。

実際に起業したい現場で働くことで専門的な技術や知識を身に付けることができます。

4.成功者や経験者と繋がる!

同じような状況で開業している友人がいるときは、勉強のために休日等の時間を利用してお手伝いさせてもらいましょう。

実際に起業した人の日々の業務内容や、経営に関する考え方等に触れることができます。

また、企業したい業種で成功している経営者に直接会い交流しましょう。起業して失敗しないためのヒントを得られる可能性があります。

5.人脈を築いておこう!

会社経営において、人脈がとても大きな助けになる場面が多々あります。まずは今勤務している会社の同僚や取引先に、退職して起業した後に協力してもらえるように話しておくとよいでしょう。起業してからも取引を続けるためにも退職前から信頼関係を築いておきましょう。

また、交流会やセミナーに積極的に参加し、起業家や同志との人脈を築くことの必要です。起業後に良いビジネスパートナーになる可能性もあります。

起業の準備をしている期間に出会う人には、現職の名刺ではなく起業準備中であることをアピールできる自作の名刺を渡しておく事がポイントです。

6.専門家との交流も大切に!

会社を起業すると、税理士や司法書士など様々な専門家に依頼する場合があります。

専門家との付き合いは長期に渡ります。

起業前から専門家のセミナー等に参加し、自身が信頼できる専門家を見つけておく事が大切です。

6.起業する業界の調査も忘れずに!

起業しようとしている業界の現況や需要、今後の展望等について把握していますか?競合他社がどのような販売戦略なのか、販売顧客層はどこなのか、実際に現場に足を運んで知ることもできます。また、同業で開業している知人に効く方法も有効です。

起業しようとしている業種での経験があっても、自身が開始しようとしている事業を客観的に判断し競合他社の状況と比較して事業成功のためのヒントにしましょう。

業界の現況などを知らずに起業した場合、世間の需要に合わず経営がうまくいかない可能性もあります。

7.事業の見込みを予想しよう

これまでに収集した同業他社の情報や起業家のアドバイスを活かして、自身が開始したい業種でどれくらいの顧客を見込むことができるのか予想します。

販売したい商品や提供したいサービスを知人などに試してもらい、感想や評価を聞きましょう。事業を開始した時のシミュレーションをして、改善すべき点を把握しておくことが大切です。また、改善すべき点だけでなく、事前に事業のシミュレーションをしておくことで自社の強みを知ることもできるでしょう。

実際に商品を利用してもらうことで入手した利用者の感想をSNSやブログなどで発信し、認知度を高めておくことも開業前の準備の一つです。

8.明確な事業計画を作成しておく!

これまでの準備を終えると、大体の事業の見通しを立てることができます。

資金調達から開業後の売上予想、顧客層や仕入先などについて明確な数値をだしながら事業計画を作成しましょう。

作成する事業計画は、客観的に見て実現できる内容か確認しましょう。開業時に融資を利用する際にも、実現可能かつ精巧な事業計画を作成しておくことで金融機関からの信用度もあがり資金調達をしやすくなります。

9.会社をいつ辞める?

会社に勤務しながら起業のための準備をしてきた方も多くいらっしゃるでしょう。

準備を綿密にした後、退職のタイミングを決めなければいけません。

自分で起業するための準備がどれくらい進んだ時に退職するのか、あらかじめ設定しておきます。

しかし予め設定した退職の条件も期限が無ければズルズルとしてしまい、なかなか準備が進まない可能性があります。事前に起業する日を決めて、起業する日までに準備が終了するように逆算して計画を立てておきましょう。

会社を退職する時期が大体把握できたら、会社名や登記場所、テナントについて決める段階に突入です。

10.退職手続き、会社設立の準備をしよう

会社を退職するために必要な保険や年金、税金の手続きについて知っておきましょう。

住んでいる家の引っ越しや住宅の購入は退職前の安定した給与を得ている時期に実行しておく事を検討してください。

退職後、起業したばかりは住宅ローン等の審査に通らない可能性があることが理由です。

 

住宅ローンと同様、クレジットカードの作成も退職前にしておくとよいでしょう。

会社設立の準備として、会社名や屋号、登記場所や事務所のテナントなど詳細を決めていきましょう。

広告などで利用するキャッチコピーを考えたり、Webサイトを作成したり、会社設立に向けて具体的な準備にとりかかります。

11.起業のための心の準備

起業のために必要な準備をいくつかご紹介してきましたが、精神的に支えてくれる家族や、経営者としての気持ちの準備も必要です。

ご家族がいる場合は、退職して起業したいという意思を伝えておきましょう。起業に対する思いを理解してもらい、家族が応援してくれると精神的に安定することができます。

また、経営者としてどうあるべきなのか、自身をブランディングすることも大切です。これまで出会った人の中で尊敬できる人を思い浮かべ、どのような経営者になりたいのか一度考えてみましょう。

まとめ

今回は、起業の前にしておくべき準備をご紹介しました。

会社に勤務している時期から、潰れない会社をつくるためにしておくべき準備があります。

きちんと準備をして起業することで、廃業のリスクを軽減することができるでしょう。

以下のチェックリストを活用してご自身の準備の状況と比較してみましょう。

また、最も大切な起業のための準備は【資金調達】です。

金融機関の融資を利用して資金調達をする場合であっても、自己資金を貯めておく事は必須条件といっても過言ではないでしょう。

起業を思い立ったのであれば、毎月コツコツと自己資金を貯め始める事をオススメします。

 

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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