CIC開示したけれど、どこを見たら良いの?
CICとは、信用情報機関の1つであり、カードローンやクレジット利用に関する信用情報を管理する役割があります。
私たちはインターネットや郵送、窓口のいずれかで手続きを行い、「信用情報開示報告書」を手に入れることで、自分の信用情報を確認することが出来ます。
ただ、「信用情報開示報告書」は記号がたくさん書いてあり、内容を理解するのがとても大変なのです。
「CIC開示したけど、記号の意味が分からない」
「自分がブラックかどうか確かめたい!」
「この状況で融資審査通るの?」
「そもそもどこに注目すればいいの?」
などたくさんの疑問が出るのではないでしょうか??
今回は、「信用情報開示報告書」の見方を詳しくご説明していきます!
1.信用情報開示報告書とは?
信用情報開示報告書には、自身のクレジット契約に関する「信用情報」が記載されています。
毎月の支払い状況が細かく記載されているので分かりやすいですよ。
また、信用情報開示報告書では、大きく分けて3つの情報を確認することが出来ます。
- クレジット情報…クレジットカード利用の契約内容・支払い状況など
- 申込情報…クレジットカードやローンを申込した日時
- 利用記録…利用中のクレジットカード会社や信販会社が照会した日時
自分の信用情報に傷がついていないかどうか確認するべきポイントは、
「お支払の状況」と「入金状況」です。
その他の詳細はこちらを確認してみてください。
2.お支払の状況
「26.返済状況」を必ず確認しましょう。
ここに「異動」の文字があったらブラック扱いは確実になります。
ちなみに「ブラック」とは、信用情報に事故情報が登録されている状態のことをいい、この事故情報は5年間残ってしまいます。
では、異動の意味は一旦何なのでしょうか?
- 返済予定日より61日以上または3か月以上の延滞をした
- 利用者の代わりに保証会社が返済をした
- 裁判所が破産手続きを決定した
支払いの遅れにより信用力を失っている状態で、借りたお金を約束通り返せない人とみなされてしまい、あらゆる審査に通過しにくくなってしまいます。
3.入金状況
入金状況には、過去2年分のクレジット・ローン返済履歴が記されています。
一番左が最新、右に進むほど過去に遡っており、ここを見れば、
自分が支払いを延滞したのかそうでないかを確認することが出来ます。
①記号の意味
$ |
請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった |
P |
請求額の一部が入金された |
R |
お客様以外から入金があった |
A |
お客様の事情でお約束の日に入金がなかった(未入金) |
B |
お客様の事情とは無関係の理由で入金がなかった |
C |
入金されていないが、その原因がわからない |
― |
請求もなく入金もなかった(例:クレジットの利用がない場合) |
空欄 |
クレジット会社等から情報の更新がなかった(例:クレジットの利用がない場合) |
②記号の確認ポイント
「P」や「A」などの未入金情報がある人は要注意です!
この2つの記号は、「その月の支払いが遅れた」という意味で、
「返済能力がない」「返済する意思がない」と捉えられてしまいます。
CICに記録されるのは、クレジットカードやローンなどの情報が代表的ですが、
携帯電話端末代金の分割支払いが遅れた場合も、「P」や「A」マークが登録されるので注意しましょう。
では「P」と「A」についてもう少し詳しく説明していきます。
・「P」
自動引き落とし先の口座にお金が足りなかった場合、このマークが記載されます。
また、「リボ払い」の意味もあり、「P」ばかり並んでいると、リボ払いをこじらせているという評価をされてしまいます。
◎リボ払いとは?
リボ払いは毎月の支払額を一定の金額に固定するため、支払いが安定するというメリットがあります。
ただ、利息が高いので、利用しすぎると支払い総額が高額になってしまうという点がデメリットです。さらに、トータルで支払わなければならない負債額をきちんと把握することが難しいため、リボ払いは計画的に利用することが重要です。
・「A」
約束の日に入金がされなかったという意味で、支払いを忘れた場合、このマークが記載されます。「A」があると融資審査や各種ローン審査に受からない可能性が高いです。また、連続で2つ以上ある場合はブラック扱いになってしまいます。
4.CICに記録されている情報を全部確認するには?
以下の3つが一致した情報が開示の対象となります。
- カナ文字の氏名
- 生年月日
- 受付番号を取得した電話番号
さらに、この2つが一致した情報も開示されます。
- その他の電話番号(自宅等ではなくクレジットを申し込んだ際に使用した携帯電話番号)
- 運転免許証の番号
CICでは情報開示の際、電話番号は6つまで入力することが出来ます。
過去の情報を漏れなくすべて把握したいのであれば、過去の電話番号を全て入力することが重要です。
5.融資不可になるのは?
①元々の返済予定日より61日以上延滞した場合
これは先ほどもご説明した通り、「異動」と呼ばれブラック扱いになってしまうので、
融資審査通過は非常に厳しくなってしまいます。
②債務整理した場合
任意整理とも言います。一生信用情報に傷がついたままではないですが、債務整理をしてから2~3年以内の融資であれば、断られる可能性が大きいです。
どちらの場合も自分で判断をするのは難しいかもしれません。
迷ったら、融資の専門家に相談してみるといいですよ。
まとめ
信用情報開示報告書の確認するべきポイントは「お支払の状況」と「入金状況」です!
インターネットで簡単に開示が可能で、過去の情報をすべて把握するためには過去の電話番号を全て入力することが非常に大切です。
また、自分の信用情報を確認したけど、融資審査に通るか分からないと感じる人は多くいます。
そんな時は、融資の専門家に聞いてみるのも良いかもしれませんよ。
資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上
【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
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