起業に失敗!!どんな借金が残る可能性がある?

起業に失敗!!どんな借金が残る可能性がある? 公開日:2018.05.02起業のための資金調達 – 起業前に実施しておくべき準備
起業に失敗すると借金を背負うの?

失敗したときのリスクを理解しておきましょう

「起業を考えているけれど、失敗したらどうなるの?」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか?

もちろん失敗しようと思って起業する方はいないでしょうが、起業前にどのようなリスクを負うことがあるのか知っておくのは大事です。

今回は、起業に失敗したときに残る可能性のある「借金」について解説いたします。

 

1.どんな借金を背負う?

会社を経営している以上、失敗するリスクは常にあります。

それは仕方のないことです。

仮に失敗してしまった場合のリスクについて、正しく理解しておきましょう。

 

(1)どんな事業にもお金は必要!

会社の社長だったとしても、たとえ個人事業主だったとしても、事業を行っていくためには「お金」が必要です。

「会社にとってお金は血液」と言われるように、資金がなければ会社の成長は難しくなりますし、もしかすると現状維持すら困難になることも考えられます。

人件費や家賃、広告費などを支払って売り上げを上げ、その売り上げをさらに事業のために使っていきます。

そのため、売り上げが上がる前に資金不足になれば、当然事業は回らなくなってしまいます。

自分の所有しているお金を事業に投資したり、金融機関などから融資を受けたりするなどしてお金を借りる必要が出てくるのです。

事業によっては、出費を最小限に抑え、売り上げを立てるビジネスモデルなどもあります。

 

(2)個人事業主はすべて自己責任

個人事業主はその名のとおり、「個人で事業を営んでる人」です。

よって、借金をすれば責任はすべて自分が負います。

 

(3)法人は出資した金額までが責任の範囲内

法人の場合、会社を設立する際、資本金を出資します。

経営者が出資する場合もありますが、その場合、基本的に経営者が責任を負うのは出資をした金額までとなっています。

例えば、会社設立時に500万円出資をしていれば、会社を清算するときには500万円まで責任を負うということです。

ただし、第三者に損害を与えたなど、状況にとっては賠償責任が発生する場合もあります。

 

また、会社が金融機関などから借り入れをする際、ご自身が連帯保証人や保証人になっているケースもあるでしょう。

その場合、会社が清算しても会社の代わりに借金を負うことになりますので、注意が必要です。

 

2.借金を背負ってしまう起業家の5つの共通点

起業で失敗してしまう方には、少なからず共通点があります。

 

(1)起業するためにすぐ会社を辞めてしまう

サラリーマンとして会社勤めをしていると、極端ですが会社の売り上げが上がっても下がっても毎月決まった額が給料として支払われます。

しかし、起業をすると自力で稼がなくてはいけません。

売り上げは状況によってさまざまです。

起業したばかりであれば、安定した収入を得るのはなおさら難しいでしょう。

最初のうちは、生活するのもやっと…という稼ぎしかないことも考えられます。

 

売り上げの根拠がなかったり、起業のための準備が出来ていなかったりするにもかかわらず、会社を辞めることをすぐに決めてしまうのは危険です。

もし、仕事終わりや土日などの休日に起業のための時間を割くことができるのであれば、仕事を辞める前に実績づくりとして事業を行ってみたり、起業の準備をしたりするのも良いでしょう。

そうすることで、起業後に失敗するリスクを軽減できる可能性があります。

 

(2)何も準備していない状態で事業をスタートしてしまう

何の準備もせず勢いで起業してしまうのは、失敗するリスクが高まります。

起業して自社で商品を作ったり、サービスを提供したりする場合、それに対してお金を出してくれるお客さんを自分で探さなくてはなりません。

飲食店をオープンしようとしているのであれば、友人や知人などに事前に告知しておくことで、お店に来てくれる人も少なからずいるでしょう。

会社勤めをしている内から、次につながる人間関係を構築しておくことで、起業当初から見込み顧客を獲得できる可能性が大きくなります。

 

(3)資金の無駄遣いが激しい

資金には限りがあります。

無駄なお金を使っていると、無意味な借金にも繋がります。

起業したばかりであれば、無駄なコストをかけないように特に意識して事業を進めていきましょう。

まずは、売り上げの上がることにお金をかけていくことが一番です。

 

(4)見栄のための浪費

経営者として、事業を軌道に乗せることが最優先です。

しかし、経営者の中には社長というステータスを手に入れた途端、浪費が激しくなる方もいらっしゃいます。

例えば、奢らなくていいのにも関わらずお金を出してあげたり、高級クラブなどで豪遊したり、ブランドものばかり身につけるようになったり。

自己消費や無駄遣いなど、ただの浪費を繰り返していくと、会社の経営はいずれ行き詰まるでしょう。

 

(5)コンサルなどにお金をかけてしまう

必ず儲かる投資話や借金をしてでも投資する価値のある話など、世の中には詐欺まがいの怪しい情報もたくさんあります。

自分は絶対に引っかからない!と思っていても、経営が苦しくなっていたり、思うように売り上げが伸びていなかったりすると、藁にもすがる思いでついつい儲かる話に興味を示してしまうものです。

インターネットで調べるとさまざまな情報が出てきます。

簡単に調べられる今だからこそ、自分で慎重に情報を選択していく必要があります。

 

3.事前準備が大切

借金を負うリスクを減らすには、事前にしっかりと準備をしておくことが大事です。

売り上げを上げる方法はたくさんあります。

これだけ準備したんだから、必ず売り上げが見込める!というレベルまで基準を引き上げておきましょう。

「なんとなく、このくらいの売り上げならいけるかな?」とあいまいな理想論だけでなく、根拠を具体的な数字で明確にしておくことで、起業後やるべきことがはっきりします。

 

まとめ

起業に失敗したときに残る可能性のある「借金」について、説明しました。

もちろん、何の計画も準備もなしに踏み出すのは危険ですが、失敗は付き物です。

うまくいかないときはプランを見直して試行錯誤を繰り返していくことで、事業の成長に繋がっていきます。

失敗を恐れて何も出来ない方は、まずは一歩踏み出してみるのも良いでしょう。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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