日本政策金融公庫の融資を受ける場合、団体信用生命保険へ加入するか決めなくていけません。
団体信用生命保険(以下、団信)への加入は融資の必須条件なのでしょうか?団信とは何なのでしょうか? 日本政策金融公庫からの資金調達の際に知っておきたい知識の一つです。
1.団体信用生命保険って何?
団体信用生命保険とは、日本政策金融公庫から融資を受ける方が加入できる保険です。
融資を受けた方が病気や事故などで亡くなったり、高度障害になってしまったりして返済が困難になった場合に、返済額の残りを全額補償してくれます。
保険料を団信サービス協会に支払うことで、万が一借入返済ができなくなってしまった場合の弁済補償をしてくれるので、残された従業員や遺族を守ることができます。
2.団信に加入していたのに返済を続けていませんか?
団信に加入しているにも関わらず、事業主が亡くなった後も日本政策金融公庫への返済を続けていませんか?
団信に加入している場合、保険加入者が亡くなった時に同時に効力が発生します。
もし死亡後もご家族が返済を続けてしまっている場合には、日本政策金融公庫へ問合せましょう。
手続きをすることで、誤って返済してしまった金額は全額戻ってきます。
3.団信に加入!保険料はどれくらいかかる?
団信に加入した場合には、保険料を公庫団信サービス協会に支払う必要があります。
保険料の支払いは年払いの掛け捨てとなっており、融資の返済が進むにつれて保険料は少なくなります。
4.公庫の融資は団信加入が必須なの?
日本政策金融公庫から融資を受ける場合、団信への加入は任意です。既にその他の死亡保険に加入している方や、団信と同様の補償をしてくれる生命保険への加入をお考えの方は団信への加入は必須ではありません。
5.団信への加入は半数以下?
日本政策金融公庫から融資を受けた方で団信に加入している方は全体の約45%です。
借入金額が少ないために団信への加入が不要であるという方や、その他民間の生命保険へ加入していて団信への加入が必要でないという方が約半数以上を占めています。
融資の際の団信加入は任意なので、加入する場合はその他の生命保険と保険料などを比較してじっくり考えましょう。
6.団信に加入しないとお金が借りられない?
日本政策金融公庫から融資を受ける場合、団信への加入は審査に関係しません。
団信へ加入するかしないかは、審査が終了し融資が決定した後に決めます。
団信へ加入していないことで審査に落ちることはありません。
7.まとめ
今回は日本政策金融公庫からの融資の際に加入を決める、団体信用生命保険についてご紹介しました。
団信に加入しておくことで、万一の際に返済が困難になっても代わりに残高を返済してくれます。
しかし、団信への加入は必須ではないので、ご自身が既に加入している保険がある場合やその他の生命保険と迷っている場合には、補償内容などをしっかり吟味してから団信への加入を決めるようにしましょう。
資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/
融資支援実績 6,000件超独立・開業・事業用資金の資金調達を
ソラボがサポートします。
- 独立するための資金調達をしたい
- 金融機関から開業資金の融資を受けたい
- 手元資金が足りず資金繰りに困っている
中小企業庁の認定を受けた認定支援機関である株式会社SoLabo(ソラボ)が、
あなたの資金調達をサポートします。
ソラボのできること
新規創業・開業の相談受付・融資支援業務、既存事業者の融資支援業務(金融機関のご提案・提出書類作成支援・面談に向けたアドバイス・スケジュール調整等)