ノンバンク融資で事業資金を調達しよう!

ノンバンク融資で事業資金を調達しよう! 更新日:2018.02.07 公開日:2018.02.07起業のための資金調達 – 事業者ローン・カードローン
ノンバンク 融資

銀行融資と組むことで効果的な資金繰りが見込めるノンバンク融資をご存じですか?

事業資金の融資について調べていると、「ノンバンク」という言葉を目にすることがあるのではないでしょうか。「Non Bank(ノンバンク)」とはその名の通り「銀行ではない」という意味で、銀行融資ではなく消費者金融やクレジット系カードローンでの融資でよく使われる言葉です。

今回の記事では、銀行融資と組むことで効果的な資金繰りが見込めるノンバンク融資について解説します。

 1.資金調達の種類は銀行だけではない!

①バンク系融資の種類とは?

事業資金を融資してくれる金融機関は、銀行だけでなく信用金庫や信用組合、そして日本政策金融公庫などさまざま種類があります。これらは全てバンク系と呼ばれる種類の資金調達先です。

 ②ノンバンク系融資の種類とは?

続いて、今回の記事のテーマである「ノン」バンク系融資の種類についてご覧いただきましょう。ノンバンク系の代表格は、アコム、アイフルのような消費者金融、そして三菱東京UFJ銀行バンクイックのような銀行系カードローンです。

 【ノンバンク系融資の種類】

事業系専門のビジネスローン会社

例、ビジネスローン ビジネスクスト、スモールビジネスローン、

ビジネスパートナー、ビジネスローン freee

銀行系のローン会社

例、楽天銀行スーパーローン、三菱東京UFJ銀行カードローン、

新生銀行カードローン レイク

信販会社 例、ジャックス、アプラス、オリエントコーポレーション、セディナ
消費者金融 例、プロミス、アコム、アイフル
リース会社 例、オリックス、リコーリース、三井住友ファイナンス&リース
不動産金融専門会社 例、日本住宅金融、住宅ローンサービス、第一住宅金融

こうして改めてみると、資金調達先はさまざまあるのが分かります。すぐに使える現金が必要なら、消費者金融、銀行系カードローン、そしてビジネスローン会社でカードを作成しATMから引き出すのが一般的です。

 事業として不動産を購入したい場合は、リース会社や不動産金融専門会社を利用することになるでしょう。

 2.2015年以降下降気味のノンバンク融資

事業資金は銀行から借りるもの、というイメージを持つ方も少なくありません。それもそのはず。少し古いデータですが、以下の図をご覧ください。1989年、そして2001年時点で、アメリカに比べ日本ではノンバンク系金融機関が半分以下であるという結果です。

画像

この後、2000年代初めに消費者金融ブームが起こります。テレビをつけると、アコム・プロミスなどの消費者金融のCMが朝から晩まで流れ、一般庶民の借金への心理的ハードルが下がったのです。

 しかし、そのせいで自己破産や債務整理をする人が急増。社会問題となりました。そこで、金融庁は2015年賃金業法を改正し、総量規制という新たな仕組みを導入しました。個人の借入は、年収の1/3まで、収入確認をすること、悪質な取り立てをしないこと、そして主婦(主夫)への融資の規制を強化するという4点が主な内容です。

総量規制でお金が借りづらくなり、消費者金融の売上高は規制前の1/4となりました。そして、最近ではバンク系の事業融資が主な融資先となっています。

 3.ノンバンク系融資のメリットとは?

では、ノンバンク系融資を受けるのは事業者として選択しない方がよいのでしょうか?いいえ、決してそうではありません。ノンバンク系融資は、銀行融資と比べて審査や着金がスピーディ、審査のための提出書類が少ないというメリットがあります。

 

 

バンク系融資

ノンバンク系融資

借入可能額

 300万円~1億円以上

10万円~800万円

 

金利

※借入額が多いほど低金利

1%~3%

6~18%

審査の難易度

※提出書類が多い

・代表者の本人確認書類

・印鑑証明書

・履歴事項全部証明書

・直近2期分の確定申告書

・納税を確認できる書類

・設備資金の場合は契約書、見積書

・商業登記簿謄本

・事業計画書

・青色申告決算書

※提出書類が少ない

・代表者の本人確認書類

・直近1~2期分の確定申告書

・青色申告決算書 または

白色申告決算書

・商業登記簿謄本

着金までの期間

3週間~2か月

※最短即日

1週間~1か月

 ご覧のように、バンク系融資とノンバンク系融資には条件の違いがあります。金利が低いので、原則はバンク系融資で借りられる方はバンク系からの借入をオススメします。しかし、事業にはどうしても急がなくてはいけないという局面が存在します。

  • とても良い物件を見つけ、今週入金しなければ抑えられない
  • 売掛金がかさみ、従業員の給料の支払いが遅れそう
  • 銀行系から融資を受けたが、希望額より100万円少なかった

 こんな場合、銀行融資を待っている間に優良物件や人材、チャンスが逃げてしまう可能性がありますよね。一時的にノンバンク系融資を受けることで資金繰りがうまくいき、結果、決算書の内容もよくなれば銀行融資も受けやすくなります。

 【ノンバンク系融資のメリットのまとめ】

  1. ・銀行融資と比べて審査が比較的ゆるい
  2. ・審査に必要な提出書類の種類が少ない
  3. ・着金までの期間が短い
  4. ・銀行系融資で受けた資金は生活費として使えないが、ノンバンク系の場合は許される
  5. ・総量規制の対象外で、すでに個人として年収1/3を借りていても融資は可能

 まとめ

ノンバンク系融資は銀行融資では補えない、審査や着金の速さがメリットです。銀行融資は大前提として、事業計画の中でどうしても早急な融資が必要な場合は、臨機応変にノンバンク系融資も視野にいれましょう。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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