日本政策金融公庫で融資を受ける!企業概要書の作成方法を徹底解説!

日本政策金融公庫で融資を受ける!企業概要書の作成方法を徹底解説! 起業後の資金調達 – 日本政策金融公庫の融資
企業概要書を作成しよう

企業概要書って?どうやって書くの??

初めて日本政策金融公庫に融資の申込みをする方で、創業2年目以降の方の場合には 「企業概要書」が必要です。 項目毎の書き方やポイントをご紹介します。

1.企業概要書とはどんな書類

企業概要書は日本政策金融公庫からの融資を初めて申し込む、創業2年目以降の方が提出する書類です。

企業概要書雛形

企業概要書(PDF)

日本政策金融公庫のHPからエクセルデータのダウンロードも出来ます。)

創業計画書と似ていますが、創業計画書よりも項目が2つ少なくなっています。

創業計画書と企業概要書の違い

創業2年目以降の場合、「決算書」や「確定申告書」を見ることで、その事業の数字を把握することができます。そのため、「必要な資金と調達方法」と「事業の見通し」がありません。

2.企業概要書の項目ごとの書き方を見ていきましょう!

(1)企業の沿革・経営者の略歴等

会社のプロフィールと経営者の方の職務経歴を記入します。「経営者の略歴」の下に「実際経営者」という項目があります。

会社のプロフィールと経営者の職務履歴

お申込人又は法人代表者と異なる人が経営者の場合、その他にチェックを入れて、経営者の名前を記入します。

「経営者の略歴」には申込みを行う人の略歴を記入します。このような場合、実際の経営者の職務経歴の準備が可能であれば準備しておきましょう。

申込者と経営者が異なる場合

(2)従業員

従業員の記入欄

実際に働いている従業員数を記入します。法人の場合には、常勤役員の人数の記入が必要です。

(3)関連企業

関連企業の記入欄

融資をお申込みされる方や法人代表者、配偶者の方などが経営している事業がある場合には記入します。

関連企業の業績も融資結果に関係する

関連企業の経営状況が悪いと融資に影響がでる確立が高いです。

「それなら、書かなければ良いのでは?」と思われるかもしれませんが、日本政策金融公庫はきちんと調査を行ないます。隠していてもバレてしまうと思っておきましょう。

(4)お借入の状況

「借入先」「使いみち」「残高」「年間の返済額」を記入します。

お借入状況の記入欄とポイント

起業前融資と同様に、カードローンやリボ、消費者金融からの借入は融資に影響する可能性が高いです。

事業用の資金を他の金融機関から借りているというケースも十分に考えられるため、お借入の状況に関しては、それぞれの状況や背景によって判断が異なる部分となります。

融資の申込みを行う前に、認定支援機関など融資の専門家に相談してみるとアドバイスがもらえるかもしれません。

資金調達ノートでも融資の無料相談をお受けしております。

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(5)取扱商品・サービス

取扱商品・サービス記入欄

①  取扱商品・サービスの内容

実際に取り扱っている商品やサービスの内容を記入します。

取扱商品・サービスの内容記入例

②  客単価・受注単価・売上の季節変動

飲食や小売業の場合には平均客単価、販売業は受注価格、建設や製造業等は単価を記入します。

季節によって売上が変わる場合には、売上のピークとボトムを記入します。

二八は売上が下がる

③  セールスポイント

取扱商品やサービス内容の強みとなる部分や、どういった点が利用者に指示されているかなどを記入します。

セールスポイントの例

④  販売ターゲット・販売戦略

実際のターゲット層と、取扱商品やサービスの販売促進の方法を記入します。販売戦略はターゲット層に合わせて計画することが大切です。

自社の販売戦略がターゲット層にしっかりと合っているかを今一度、確認しておきましょう。

⑤  競合・市場など企業を取り巻く環境

競合や市場の現状と、それに対して自社はどのような対策を行っているか、どのような点が

優れているかなどを記入します。

⑥  悩みや苦労している点、欲しいアドバイス等

何か聞いてみたいことがあれば記入して下さい。

(6)取引先・取引関係等

取引先・取引関係等の記入欄

販売先(一般個人を含む)、仕入先、外注先を記入します。取引シェアの高いところから記入しておきます。取引先が多い場合には、別紙を準備しましょう。

3.企業概要書作成のポイント3つ

ポイント1:借りたお金の使いみちを明確に!

最初にご説明したように、企業概要書には融資を受ける資金の使いみちについての記載箇所はありません。

しかし、「借入申込書」にはちゃんと資金の使いみちを記入する欄があります。

*借入申込書は日本政策金融公庫からの融資を受ける際に提出する申込書です。

借入申込書の書き方については「起業後に融資を受けたい!借入申込書3つのポイントと起業後融資2つのポイント」をご確認ください。

 

つまり、使いみちは面談の際に必ず聞かれます。

 

「なんのために」「いくら必要で」「それを借りることでどうなるか」といった点をしっかりと伝えられるような準備をしておきましょう。

使いみちは明確に

ポイント2:添付資料が説得力をUPする!!

企業概要書は1枚の用紙で構成されています。書かれていることを埋めていけば、企業概要書自体は完成します。

日本政策金融公庫は「この人(企業)にお金を貸して、ちゃんと返してくれるかな」ということを見ています。記入された内容に根拠がなければ、信用してもらうことは難しいです。

記入された内容の根拠を示すための「添付資料」がとても重要です。

添付書類の例

ポイント3:面談で焦らない!書いた内容を把握する!!

日本政策金融公庫で融資を受ける際、融資担当者と面談があります。

作成した企業概要書を基に質問される形になります。記入した内容の「根拠」を説明するということですね。

「自分で書いているから答えられる」と思っていても、緊張して頭が真っ白になってしまうということも考えられます。(実際にそういったケースもあります)

そのため、出来上がった企業概要書を読み返しや面談の練習をしておきましょう。読み返してみると、足りないところなどが見えることもあります!

まとめ

今回は、企業概要書の記入ポイントをご紹介しました。

たった1枚の紙だからすぐできる!ということはありません。この1枚の紙にはあなたの事業のすべてが詰まっています。

融資を受けることで、その事業がさらに発展してくわけですから、細部までしっかりと作成しましょう。添付資料もたっぷり準備してくださいね。

融資の相談をしてみたい、資料作成が出来ない等、お困りなことがあるときには認定支援機関等、融資のプロに相談することをオススメします。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。