クラフトビール製造業開業のため2,000万円の融資に成功した体験事例

【起業前の融資】製造業(クラフトビール製造)の創業融資で2,000万円借りることができた事例 起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
認定支援機関を通して日本政策金融公庫の融資から2,000万円の融資に成功した事例

日本政策金融公庫から2000万円の資金調達!

学生時代に留学したドイツで日本のビールとの違いに感銘を受け、いつか自分でクラフトビールを製造したいと考えていたAさん。
家族の理解を得ることもできたこともあり、計画を実行に移すために、日本政策金融公庫からの融資を希望されました。
創業時に2,000万円という高額の融資を受けることは決して簡単ではありませんが、借入に成功したAさんの事例をご紹介します。

 

自己資金と事業計画が大事

 

日本政策金融公庫から創業時に融資を受ける際には自己資金、そしてその事業の経験が最も重視されます。

その中でAさんはクラフトビールの製造に関わる仕事に就いたことはない状況でした。

本来であれば、この時点で融資を受けるのはかなり難しい状況ではありました。

経験がない事業での創業はリスクが高く、金融機関としては融資がしづらくなります。

 

そこで、何らかの経験を示すため、Aさんにヒアリングをしました。

すると、3年前からビールの醸造技術を学ぶ講座に参加していて、その仲間が醸造所の立ち上げる際に携わった経験があり、日本政策金融公庫の担当者にはこの経験を説明し、全くの未経験ではないところをアピールしました。

それでもやはり経験と呼ぶには弱く、そこで経験以外の部分が通常よりも必要となりました。

 

今回融資に成功した要因は自己資金と事業計画です。

まず自己資金ですが、Aさん自身は預金・不動産などの資産を保有していて、また奥さんも働いていたために世帯としても潤沢に資産があるという状況でした。

やはり資産が潤沢にある方だと、金融機関にとって、もし仮に事業がなかなか軌道に乗らなくても、その資産の中から返済はしてもらえるだろうという考えになり、融資を受けやすくなります。

 

次に事業計画がかなり綿密に立てられていたことも成功した要因の1つでした。

内容としてはクラフトビール醸造のための設備のために融資を受けたいということで、見積もりをしっかり取っていて、資金使途がはっきりとしていたことが評価されました。

またどういうクラフトビールを製造するか、そのための仕入先、さらに製造後の卸し先と契約ができていたことで評価されました。

特に卸し先と契約ができていたということで、製造後の売上が見込めたことが大きな要因となりました。

 

金融機関としては創業してから売上がどのくらいになるかが気になるところです。

理由としては売上の中から返済をしてもらわないといけないからです。その点ですでに契約書があり売上が見込めたことが大きな要因となりました。

 

認定支援機関を経由した

 

認定支援機関を経由せずにAさんが直接日本政策金融公庫へ申し込みをした場合には融資限度額が1,000万円となり、本来借りたかった2,000万円を借りることはできませんでした。

しかし、認定支援機関を経由したために融資限度が2,000万円になり、無事に融資を受けることができました。

 

創業時には「新創業融資制度」を利用することが多いです。

この新創業融資制度ですが、日本政策金融公庫のHPには新創業融資制度の融資限度額が3,000万円(うち運転資金1,500万円)となっているため、認定支援機関を経由しなくても2,000万円を借りれるのではないかと考えてしまいますが、

これは支店での審査のあとに本店での審査も受けて承認となった場合の最大融資額であり、創業時に本店決済で承認になることはほぼありません。

そのため、直接日本政策金融公庫へ行った場合には基本的に1,000万円を超える融資を受けるのは難しいと言えます。

 

今回のAさんのように認定支援機関を経由すると、「中小企業経営力強化資金」という制度を利用することができ、融資限度額が2,000万となります

こちらも日本政策金融公庫のHPには融資限度額が7,200万円(うち運転資金4,800万円)とありますが、これは本店決済となった場合の最大融資額であり、支店での決済の限度額は2,000万円です。

Aさんは限度額を借りることができたということになります。

 

注意

上記は原則無担保での融資を受ける場合となり、不動産を担保にする場合には異なる場合があります。

また認定支援機関を経由したからといって、1,000万円以上の借入は簡単というわけではなく、しっかりとした準備が必要となります。

 

まとめ

 

未経験で、なおかつ高額融資を受けるのは基本的に難しいと言えます。

しかし、今回認定支援機関を経由し、しっかりと計画(自己資金を含めて)を立ててきたことが評価され、2,000万円の融資に成功しました。

やはり準備期間が長ければその分評価をしてもらえ、融資を受けやすくなります。高額の融資を受けたいと考えている方は融資を受けるための準備をしましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。