学生のうちに起業!なんてカッコイイのでしょうか。
実際に、学生起業家で成功している方もいらっしゃいます。 では、日本政策金融公庫の融資という視点で考えてみましょう。学生が起業したい場合、ズバリ、審査は通るのでしょうか?
1.成功している学生起業家の背景とは?
最初にお断りすれば、学生起業家で成功している方はこの世に大勢いらっしゃいます。しかし、その方々については「環境が有利であった」という背景があることを忘れないようにしましょう。
例えば、親がしている仕事と同じ業界で目指して既にリソース(備品や資金や人材)が豊富にあった場合。元々あまりお金が必要ないアイデア重視の起業であった場合。パソコンとネット環境があれば開業できる種類のIT系の場合などです。
しかし、それ以外の場合は学生だからと言って融資の世界では特別扱いはありません。厳しい言い方ですが、融資の審査で「学割」はないのです。
2.経験が圧倒的に足りない学生起業家
学生が日本政策金融公庫の融資の審査に申請して面談まで行けるかどうか。このポイントは、事業経験があるかどうかが大きな分かれ目です。たまにいらっしゃるのですが、「お金は親が出してくれる」「コンビニバイトで2年経験がある」などの状態で融資の審査はOKと考える学生さん。自己資金の面ではまず、コツコツと自分で貯めたとお金が自己資金としてみなされます
また、経験については誰かの指示でただ業務を行っているのでは事業主としての経験は不十分です。では、どうすればいいのでしょうか?
3.バイトリーダーでも有効な経験となる
事業主としての経験とはどのような経験でしょうか?例えば、コンビニの場合はレジ締めや発注やシフト表の作成などまで任されることが一つの及第点です。居酒屋の場合は、ソフト作成だけでなく仕入れや回転率の計算で現在赤字なのか黒字なのかまで把握しているレベルでないといけません。
いずれにせよ、サッカーや野球の世界で「監督」の地位を経験しているレベルが融資の審査では学生と言えども必要なのです。
4.学生で融資を受けたいなら事業経験が必須
繰り返し言いますが、学生のうちに起業して成功した有名人は大勢います。例えば、元ライブドアの堀江貴文さんやmixiの笠原健治さんなどです。
彼らの特徴として、「ITに強い」という共通点があります。あなたがもしインターネットやWebなどに精通しているようであれば、大金の融資を受ける必要はありません。アイデアがあれば、すぐに実行すればいいのです。
まとめ
いかがでしたか?筆者も実は学生時代に国民生活金融公庫の窓口に「お金を貸してほしい」と言い、門前払いを受けた経験があります。しかし、今考えても「あの時点で大量の借金をしても、成功しなかったかも」と思えるのです。
学生さんであれば、親からの借り入れなども検討してみてください。
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平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
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自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
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