融資による資金調達をお考えの方に知っておいてほしい【協調融資】
1つの金融機関で資金調達をする場合、希望金額を満額借りることが出来ないケースがあります。しかし協調融資を利用することで十分な資金調達が可能になることがあるのです。 今回は協調融資について例と併せてご紹介しています。 是非ご確認ください!
1.協調融資とは?
協調融資とは、いくつかの金融機関が一つの会社に対して同条件で分担して融資を実施する仕組みです。
1つの金融機関で融資を受けたいけど、既に借入があるなどの理由で融資を受けることが出来ない・・・と言う方であっても、協調融資を利用して複数の金融機関から融資を受けることで資金を調達できるかもしれません。
日本政策金融公庫では、民間の金融機関と業務連携をしており積極的に協調融資を実施しています。その実績は平成28年度に1万9千件にも登り
・福井信用金庫
・東京三協信用金庫
・仙台銀行
・大東京信用組合
・さわやか信用金庫
・湘南信用金庫
など日本政策金融公庫の支店ごとにいくつかの信用金庫と連携しています。
協調融資について具体的な例と共に確認していきましょう。
2.焼肉店開業のための資金調達
焼肉店開業のために1,500万円の開業資金を調達したい場合、開業時ということもあってこれまでの実績もないため1つの金融機関で1,500万円全額を借りることは難しいでしょう。
しかし日本政策金融公庫と、連携している信用組合の2つの金融機関から協調融資を受けることで1,500万円の融資成功率が格段にあがります。
3.開業3年目!事業拡大のために1,400万円の資金調達!
開業してから3年目の企業が事業拡大資金として1,400万円借りたい場合、「実績もあるからスムーズに融資を受けることができる」とお考えかもしれません。
しかし、既に借入が2,000万円あり1つの金融機関では1,400万円融資は出来ないと言われてしまいました。
このような場合であっても、日本政策金融公庫の協調融資で2つの金融機関から協調融資を受けることで1,400万円の資金調達の可能性が非常に高くなるでしょう。
4.協調融資はメリットばかりではない?
協調融資によって複数の金融機関から融資を受けることで、より高額な資金調達が可能になります。
一般的に日本政策金融公庫では融資の申し込みから入金まで約1ヶ月で終了します。しかし協調融資を受ける場合、他の民間金融機関の融資審査結果を待ってからの貸付になるため、他の金融機関の融資審査が終わるまで融資を受けることができません。
信用金庫などの場合、信用保証協会の面談や審査などを受ける必要があるので審査終了までに約3か月かかってしまうこともあります。
協調融資を利用する際には、資金調達までに3か月ほどかかってしまうことを覚えておきましょう。
まとめ
今回は資金調達方法の融資制度の一つ【協調融資】についてご紹介しました。
融資実行までに若干時間が掛かってしまうことが難点ですが、1つの金融機関での借入が難しい金額が必要な場合に是非利用したい資金調達方法です。
融資を受けるまでの時間に余裕がある方にオススメです。
資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
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2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
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