建設業の創業融資成功ー日本政策金融公庫から1000万円の融資を受けた事例

【起業前の融資】建設業の創業融資で1000万円借りることができた事例 更新日:2018.06.26 公開日:2018.06.13起業のための資金調達 – 不動産(販売・仲介・内外装・リフォーム)

日本政策金融公庫から1000万円の融資に成功!

神奈川県で建設業を開業したいと考えたTさんが、1000万円の融資を受けることができた事例をご紹介します。

Tさんは独立にあたり機材を購入する必要があり、自己資金だけでは足りないことから相談をいただきました。

建設業の中でも様々な分野がありますが、Tさんは非破壊検査での独立でした。

非破壊検査とは壁などを壊すことなく、検査対象の状態を調べる技術のことを言います。

非破壊検査は特殊な機材を用いて行います。

しかし、一つ一つの機材が高額であり、今回融資を希望されました。

まずTさんの状況です。
・15年の業界経験がある
・Tさんの自己資金は300万

15年の業界経験で、自己資金が300万あるということで、Tさんはしっかりと準備をされている方でした。

しかし、やはり1000万という金額は日本政策金融公庫との取引が初めての方は特に高額な融資となります。

そのため、しっかりとした準備が必要となります。建設業の方で独立を考えている方は参考にしてみてください。  

 

専門家と作成した事業計画が評価された 

創業時には自己資金、その事業の経験、そして売上の見込みがあるかどうかが大きな判断材料となります。

そこで、売上の見込みとして効果的に評価されるのは取引先との契約書を提出したことです。

ご相談いただいた際には、まだ契約書を結んでないということでしたが、売上につながる根拠として契約書の依頼をし、Tさんにご準備いただきました。

契約書は結べない場合もあるかと思いますが、そのようなときには発注書や請求書も売上につながることが見え評価されるので、準備しましょう。 

また、今回日本政策金融公庫の担当者は過去に非破壊検査を担当したことがあり、どういった業務かを知っていましたが、担当者によっては非破壊検査を全く知らないこともあり得ます。

そのため、あまり知名度が高くない業種、目新しい業種に関しては担当者に理解してもらう必要があります。
そういった場合には業務内容についても資料をまとめるなどして、説明できるようにしましょう。

 

手元で現金を管理するのは(いわゆるタンス預金)NG 

業種的に手元で現金を管理されている方もいらっしゃるかとは思いますが、日本政策金融公庫から融資を受けたいとお考えの方はすぐに通帳へ入金しましょう。今回Tさんも一部現金を手元に持っていました。

そのため、ご相談いただいたときにすぐに通帳へ入れるように依頼しました。

Tさんは現金で管理していた理由があり、その事情を説明しました。

しかし、結果的に日本政策金融公庫との面談時に現金で管理していたことは指摘されました。 

事情ですが、建設業の方は急に廃業されることが多いらしく、廃業の際に機材を知り合いに買わないかという話が来ることが多いそうです。

その際に手元に現金で管理してないと、機材を売ってもらえないということでした。

Tさんは独立を考えていましたので、安く機材を買える機会を逃したくないという理由で、手元で管理していました。 

納得できる理由があれば考慮してもらえることもありますが、基本的に日本政策金融公庫としてはマイナスな評価となります。

理由としては、お金の流れが見えず、一時的に借りたお金(見せ金)という可能性があるからです。

せっかく貯めてきたのに自己資金として認められないのはもったいないので、今後融資をご希望の方で、今手元で現金を管理されている方はすぐに通帳へ入金しましょう。

 

まとめ 

以上のように1000万の高額融資を成功させるには自己資金と経験に加えて、しっかりとした事業計画の準備が必要となります。

計画を作る上で不安がある方は専門家に相談して、日本政策金融公庫の担当者が納得できるものを作成しましょう。

他にも融資を受けるにあたり気をつけた方がいいことがあるので、疑問があれば専門家に相談しましょう。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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