なぜ担保なしで融資をしてくれるのか?そのカラクリをご紹介!

なぜ担保なしで融資をしてくれるのか?そのカラクリをご紹介! 起業のための資金調達 – 担保・保証人
融資 担保なし

最近、無担保・無保証で融資をしてくれる金融機関は増えています。

30年ほど前は、まだ担保や保証人を付ける融資が多い時代でした。

ではなぜ、最近の事業融資では担保なしでの融資が可能なのでしょうか?今回の記事では、そのカラクリをご紹介したいと思います。

 1.【理由その1】提出書類や信用情報が担保になるから

担保・保証なしで融資を受けることをプロパー融資と言います。プロパーとは英語のproper(適切な、ふさわしい)から来ている言葉ですが、適切な審査をした上で金融機関が借主にふさわしい金利や返済期間を決定します。

 これとは対照的に、信用保証協会が保証をしてくれて融資を受けることを信用保証協会付融資と言います。ちなみに、日本政策金融公庫で事業融資を受ける場合はプロパー融資です。

画像

プロパー融資は保証のない状態で審査に臨むことになります。例えは悪いですが、未成年がクレジットカードを作る場合に親権者の同意がないような状態なのです。

 そのため、プロパー融資で事業のお金を借りたい場合は以下のような提出書類の完成度やお金を借りる人の人的素質が審査の対象になります。

  • 創業計画書または事業計画書
  • 損益計算書
  • 業績推移表
  • お金を借りる人の借金の有無と返済状況
  • お金を借りる人の自己資金の有無と額
  • お金を借りる人のこれまでの職歴と経験の長さ
  • お金を借りる人のクレジットカードやローンの信用情報がブラックなのか

 2.【理由その2】担保がない代わりに高金利だから

世の中には、上記のような提出書類や審査をせずともカード一枚でお金を貸してくれる業者が多数います。それは消費者金融業者や信販会社などです。

 【代表的なカードローンとその金利】※2019年1月現在の数値

みずほ銀行カードローン

最高金利 年14.0%

三井住友銀行カードローン

最高金利 年14.5%

三菱UF銀行バンクイック

最高金利 年14.6%

楽天銀行スーパーローン

最高金利 年14.5%

イオン銀行カードローンBIG

最高金利 年13.8%

住信SBIネット銀行 MR.カードローン

最高金利 年14.79%

プロミス カードローン

最高金利 17.8%

アイフル キャッシングローン

最高金利 18%

 カードローンは本当に緊急でお金がない時や一時的に資金繰りが困難な場合などには非常に有難いサービスです。しかし、その利便性とは裏腹に、銀行融資と比較すると金利が10~11%以上も高く設定されています。

 金利が高い理由として、借入額が少ないという点が挙げられます。銀行からの融資の場合、最低でも200万円以上を5%以下の金利で貸してくれます。まとまったお金を貸すため、銀行にとっても定期的に金利手数料が入るためメリットがあります。

 しかし、カードローンの場合は提出書類が最低限の本人確認書類のみなので、少額のお金(10万円~100万円程度)を貸す前提での金融商品となっています。少額のお金を貸し低金利であれば業者も生計を立てられませんので、結果的に高い金利をつけざるを得ないのです。

 3.【理由その3】担保がない代わりに利用条件が厳しいから

無担保・無保証人で事業融資をしてくれる金融機関と言えば、日本政策金融公庫です。普通の銀行の場合、よほどの大企業以外初めての融資の際、信用保証協会を通さないと事業融資はしてくれません。

 日本政策金融公庫では、以下のように融資の利用条件を設定しています。 

融資制度の名前

主な利用条件

新創業融資制度

・新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を2期終えていない方

・借入希望額の1/10以上の自己資金を持つこと

中小企業経営力強化資金

・事業計画書を作成し、認定支援機関の指導を受ける方

 

女性、若者/シニア起業家支援資金

・女性、または35歳未満か55歳以上の方であって、新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方

 日本政策金融公庫の金利は2%前後と低めに設定されていますが、その分、誰でも利用ができるわけではありません。融資の種類はたくさんあり、それぞれに利用できる条件が設定されています。

 また、普通貸付(基本的に事業を営んでいる人なら誰でも可)の場合でも、上記でご紹介したプロパー融資同様、事業計画書や損益計算書など多数の書類を提出しなければいけません。

4.【理由その4】収入が伸びず、無担保・無保証人に魅力を感じる人が増えているから

画像

最後の理由は、私たちの懐事情によるものです。安倍政権の改革をもってしても、私たちの給料が増えた実感は正直あまりないというのが現実です。

バブルの時代のように不動産などの担保をすぐに出せる世帯は減り続け、無担保・無保証にですぐにお金を借りたいという困窮した世帯は逆に増えています。そんな人々にとっては、「無担保・無保証にで借りれます!」という金融機関にとってのキラーワードはより魅力的に感じるのではないでしょうか。

 まとめ

無担保・無保証で融資をしてくれる場合、そのカラクリは「その分、書類審査などが厳しい」のか、または「その分、金利が高い」のどちらかとなります。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。