キッチンカーの開業をするとき、1年でどのくらい儲けられるのかは気になりますよね。
キッチンカーで儲けられる年収には個人差があり、1,000万円以上の儲けを出せる人もいれば、赤字になってしまう人もいます。
今回は、キッチンカーで稼げる年収と儲かるために押さえておくべきポイントについて解説します。
キッチンカーの年収には個人差がある
キッチンカーの年収には個人差があります。営業日やどのくらい集客できるのかによって、売上は変わるからです。
年収1.000万円以上をキッチンカーで稼ぐ人もいますが、当社が資金調達を支援した実績からすると420万円が平均年収です。
しかし、キッチンカーの経営が軌道に乗ってきた場合の平均であり、軌道に乗る前の段階では、月の収入が20万円前後になることもあります。
会社員として働いていた人が独立して開業をしたときは、会社員時代に比べて収入が減ってしまうことも考えられます。
年収を上げるためには、売上を上げることが大切です。売上を上げるためにも、集客の方法や出店場所に工夫をして、多くの人に注目してもらうことを意識しましょう。
キッチンカーの1日の売上は平日休日で差がある
キッチンカーの1日の売上は、平日と休日でも差があります。平日よりも休日の方が、キッチンカーの集客が見込めるためです。
平日のキッチンカーの利用は会社員や近所に住んでいる人たちが多く、売上げられる上限も高くありません。一方、休日に何千人何万人と集まるイベント会場などに出店すると1日の売上が高くなる傾向があります。平日以上の集客や客単価が高くなりやすいからです。
平日と休日の売上は、次のようなイメージです。
- 平日:1万円~5万円
- 休日:3万円~20万円
休日のほうが売上が期待できるので、儲けたい人は世間の休日に合わせて出店するのが良いでしょう。
キッチンカーの年収は出店日数と必要経費に左右される
キッチンカーの年収は売上だけではなく、出店日数と必要経費によっても左右されます。出店日数が少なければ月に稼げる金額も少なくなり、必要経費が高すぎると売上を上げても最終的な収入の額が少なくなってしまうからです。
出店日数は必要経費をもとに決めるといいでしょう。必要経費は提供するメニューによって異なりますが、売上の50%程度を占める傾向があります。
必要経費を算出し、毎月どれぐらいの売上が必要になるのかを計算して、出店日数を決めるようにしてください。
キッチンカーで儲かるために必要な6つのポイント
キッチンカーの年収には個人差があり、儲けるためには努力が必要です。
キッチンカーのオーナーが儲かるために、努力するべきポイントは主に6つあります。
- 集客を得られる出店場所を確保する
- 料理の提供スピードを上げる
- 客単価を上げる
- メニューの原価率を抑える
- 販促ツールに力を入れる
- 顧客や出店場所のオーナーのニーズを捉える
これらはあくまで一例です。キッチンカーで開業するときの営業プランの参考にしてみてください。
集客を得られる出店場所を確保する
キッチンカーで儲けるためにまず押さえなければいけないのは、集客できる出店場所を確保することです。人が集まらないところで出店しても、集客はできず、収入にはつながらないからです。
たとえば、平日はビジネス街で営業し、休日は住宅街やイベント会場などで営業するといった形です。
出店してみた場所で思ったような集客ができなければ、新しい場所を探してみましょう。
また、イベント会場は数千人単位の来場客が見込め、1日で儲けを出すチャンスですが、毎週開催されているとは限りません。1回の営業で儲けることを前提にするのではなく、平日のビジネス街や休日のサービスエリアなど、コンスタントに稼げる場所をいくつか確保しておくことも大切です。
自身で営業を行うのに加えて、キッチンカーのオーナーと出店場所のオーナーをマッチングするサービスを利用してみてもいいでしょう。
料理の提供スピードを上げる
料理の提供スピードを上げることも、1日の儲けを出すためには重要です。1時間に50食しか提供できないキッチンカーと100食提供できるキッチンカーでは、売上が異なるからです。
とくに、調理工程が多い食品を販売するキッチンカーでは、次の調理工程に移るまでのタイムロスを1秒でも削減していくことが、作業の効率化に繋がっていきます。
料理の提供スピードを上げるには、料理提供の導線を整理してスムーズに作業をこなせるようにすることが大切です。
車内の整理整頓を行い、どこに必要な調理器具や調味料があるのかが一目でわかるようにするといったように効率化の工夫をするようにしましょう。
客単価を上げる
客単価を上げることも、キッチンカーで儲けるための要素です。客単価が低いと、より集客をして販売数を増やさなくてはならなくてはいけませんが、提供できる数には限界があるためです。
客単価とは、1人の顧客が1回の買い物で消費する金額のことです。客単価を上げることで、厨房が販売数に追い立てられる負担を軽減することができます。
たとえば、メインメニューのほかに追加で買いたくなるようなサイドメニューを用意する方法があります。
キッチンカーで儲けるには、メインメニュー以外を充実させることを検討してください。
メニューの原価率を抑える
キッチンカーで儲けるには、メニューの原価率を抑えることも基本です。原価率が高いほど、実際の儲けが少なくなるからです。
食品の質を落とさずに原価率を抑えるには、良い材料をより低価格で販売している業者を見つけることが大切になります。
材料を仕入れるときは、複数の仕入れ業者から相見積もりをとり、条件の良い業者を定期的に選定するようにしましょう。
また、同じ材料で食品をラインナップすることも検討してみてください。食材ロスを削減することができ、結果的に原価率を下げることにつながる場合があります。
販促ツールに力を入れる
タペストリーや看板などの販促ツールも儲けに影響します。キッチンカーは出店場所が固定されていないため、お店の前を通りかかった顧客にどれだけ興味を持ってもらえるが大切になるからです。
たとえば、キッチンカーのタペストリーや看板をどんなものを販売しているのかが一目で分かるようなデザインにする方法があります。
また、イベント会場では他のキッチンカーも出店しているため、より目立つ看板を設置することが大切です。キッチンカーをおしゃれにラッピングして、SNSなどで情報を発信するという販促方法もあります。
よりたくさんの人にキッチンカーの存在を認知してもらうために、タペストリーや看板、SNSを利用して宣伝活動をするようにしてください。
顧客や出店場所のオーナーのニーズを捉える
顧客や出店場所のオーナーのニーズを捉えることも、キッチンカーを営業していくうえで大切です。商売では顧客のニーズを満たせていないと、売上にはつながらないからです。
たとえば、ビジネス街であれば、手軽に食べられるお弁当や、近隣の飲食店では食べられないエスニック料理などをランチメニューとして販売すると好まれるでしょう。
顧客のニーズを満たすべきなのと同じ理由で、キッチンカーの場合は出店場所のオーナー側のニーズも考慮しなくてはいけません。
たとえば、カレーを中心にした食品イベントを開催している場所では、カレーを提供する必要があります。
オーナーのニーズは、顧客のニーズと異なる場合もあります。しかし、ニーズに応えられていれば、オーナーとも良好な関係が築けて出店依頼の情報を得やすくなるというメリットもあります。
キッチンカーを出店するときは、顧客と出店場所のオーナーの両者のニーズを検討して、提供する料理を決めるのが良いでしょう。
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