日本政策金融公庫の融資を受けて資金調達!
1期目の決算が終了している企業が、日本政策金融公庫の融資を受けて事業資金の調達をする場合【企業概要書】を作成する必要があります。 機械や洋服、小物、ビデオや調理器具まで、リースやレンタル業界は様々な商品を対象としてビジネスを実施します。 しかし、リースやレンタル業界では、機材や商品の仕入れに費用がかさんでしまうので、資金繰りを上手に行わなければ事業は失敗してしまうでしょう。 リース・レンタル業界で事業を営んでいる方が融資を申し込んだ場合の企業概要書は、どのようにして作成すれば良いのでしょうか? 作
1.企業概要書をダウンロードしよう
まずは企業概要書をダウンロードしましょう。
日本政策金融公庫のHPから書式をダウンロードすることができ、Excelでダウンロードすることができるので、そのまま記入することが可能です。
日本政策金融公庫:各書式ダウンロード
2.リース・レンタル業界の企業概要書!3つの記入ポイントとは
①【1.企業の沿革・経営者の経歴】
企業概要書は1期目の決算が終了した事業主が融資を申し込む際に作成する資料です。
経営者のこれまでの経歴はもちろん、開業した時期や、どれくらい経営を続けているのか、などを記載します。
リース・レンタル業界での事業を行っている場合、開業前にどのような経験を詰んできたかを表すために、これまで勤務していた企業や業務内容、役職などを書きます。
②【5.取扱商品・サービス】
リースやレンタル業で開業している場合、どのような商品をレンタル・リースしているのかを記入しましょう。
リース。レンタル業界では、多くのジャンルがあるので、伝わりやすいように記入することが大切です。
この項目では、大きく分けて5つの記入欄があるので、それぞれのポイントを確認していきましょう。
◆取扱商品・サービスの内容
リースやレンタル業でどのような商品を取り扱っていますか?
複数商品を取扱う場合や、リースとレンタル業を両方実施している場合、販売も行っている場合など、様々な営業の形態があるでしょう。
複数の商品の取り扱いや、複数の営業形態を実施している場合は、それぞれが売上のどれくらいを占めるかを簡単に計算して記入するようにしましょう。
◆セールスポイント
事業を行う上でのセールスポイントは何ですか?
着物のレンタル業を実施しているケースを参考にしてみましょう
・購入したら高価な伝統着物も、レンタルにすることで格安で着ることができる
・レンタル料は小物・着付けも含まれている
などがあります。
日本政策金融公庫の融資担当に伝わりやすいように記入することが大切です。
◆販売ターゲット・販売戦略
リース・レンタルする商品がどのようなものかによって、販売ターゲット層は大きく変わります。
着物や振袖のレンタルの場合は、個人の女性。厨房機器やオフィス用品のリースの場合には企業やお店がターゲットになるでしょう。
ご自身の事業で取り扱っている商品によって内容を決めます。
◆競合・市場など企業を取り巻く状況
今後の見通しや、周辺の競合他社について記入します。
例えば、着物・振袖レンタル業を実施する場合、振袖は成人式シーズンには人気ですが、1年中安定した需要は無いかもしれません。
また、レンタル着物の人気が上昇しているかどうか、などについて記入するようにしましょう。
◆悩みや苦労している点・ほしいアドバイス等
リース・レンタル業を実施する上で苦労している点や、欲しいアドバイスなどを記入します。
商品を仕入るタイミングや、広告宣伝の方法など、普段の経営上の悩みを記載しましょう。
それぞれの項目について丁寧かつ簡潔に記載するようにします。
記入欄に記載できる内容には限りがあるので、項目ごとに記入したい内容を書き出して、枠内におさまるようにまとめておきましょう。
③【6.取引先・取引関係等】
利用している仕入先や販売先を記入します。
レンタルする商品の仕入れ先が決まっている場合には仕入先を記入しましょう。
販売先は、一般個人であったり、企業であったり、主な販売先を記入しましょう。
3.企業概要書は会社の名刺代わり!その他の準備も忘れずに
企業概要書は、1期目の決算が終了した企業が日本政策金融公庫へ融資を申し込む場合に提出が必要な書類です。
どれくらいの期間事業を営んでいて、どのような商品を取扱い、どの層をターゲットにしているのかを分かりやすく記載しましょう。
しかし、日本政策金融公庫の融資では、様々な視点から審査が実施されます。
企業概要書を完璧に作成したら必ず融資に通る、ということではないので注意しておきましょう。
◆融資を成功させるために
1期目の決算が終了した企業が日本政策金融公庫からの融資を受ける場合、企業概要書を作成して提出する必要があります。
しかし、融資審査は様々な視点から判断して融資の可否を決定します。
企業概要書を完璧に作成した場合でも、自己資金が不十分であったり、金融情報にキズがついていたり、税金の未納があったりする場合には融資を受ける事が非常に難しいでしょう。
融資を成功させるためには自己資金を計画的に貯め、融資に必要な他書類も漏れがないように準備しておくことが大切です。
また、融資審査では申込者の金融情報もチェックされるので、CICやJICCのサイトを利用して自身の金融情報を開示し、事前に確認しておきましょう。
その他にも、新しくレンタルやリースするための商品の仕入れが必要な場合は、見積書を準備するようにします。
◆認定支援機関に相談すると融資が受けやすい?
日本政策金融公庫の融資を申し込む際に認定新機関を通すことで、中小企業経営力強化資金を利用することができます。
中小企業経営力強化資金は、無担保無保証・低金利での資金調達が可能な融資制度です。
また、認定支援機関に相談すると、融資審査に必要な書類の作成サポートや、経営に関するアドバイスなども実施してくれるので、経営の強い味方になってくれるでしょう。
まとめ
今回は、1期目の決算が終了している美容室が日本政策金融公庫からの融資を受ける際に提出が必要な【企業概要書】の作成ポイントについてご紹介しました。
企業概要書は、日本政策金融公庫のHPでダウンロードすることができます。
記入欄にかぎりがあるので、作成の際は要点をまとめて、日本政策金融公庫の担当者に伝わるように簡潔に内容をまとめておくようにしましょう。
また、 お近くの認定支援機関に融資について相談してみることをオススメします。
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平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
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