ネイルサロン開業で300万円の融資に成功した体験事例

【ネイルサロンの創業融資】横浜市で開業、300万円の融資に成功した事例 更新日:2018.07.21 公開日:2018.06.21起業のための資金調達 – 美容(美容院・ネイル・エステ・フィットネス)
ネイルサロン

ネイリストとしての経験をもとに初めての融資に挑んだOさんの成功事例

ネイリストとして勤務して約6年。自分の店舗を出すために準備してきたOさんですが、お金を借りるのが初めてで、なにをどうすれば良いのかわからず融資アドバイザーに相談をしました。創業に向けた準備の仕方に間違いがあったこともわかり、そこから軌道修正して、見事希望額通りの300万円の融資に成功した事例をご紹介します。

ネイルサロンの創業にはいくらかかる?

ネイルサロンを開くには、大きな設備は不要のため金額が一番大きいのは物件取得費用となります。自分一人でやる場合には面積も広くなくて済むのでトータルで300万~400万円程度あれば開業できる可能性があります。

この中に備品類や運転資金も含まれます。一店舗目はこれくらいの規模で、何年か事業を行い二店舗目の出店に向けてさらに追加で融資を受ける方も多くいらっしゃいます。

 

自己資金はいくら用意すれば良い?

日本政策金融公庫から借入をするためには自己資金がゼロではほぼ受けることができません。目安として50万~100万円はあった方がいいです。

現金で持っている方は預金口座で管理する用意しましょう。現金で持っていると資金の流れが不透明になるため自己資金として認められないケースがあります。現金で持っている場合はすぐにでも預金に預け入れてお金が見えるようにすることをお勧めします。

 

未経験でも融資は受けられる?

ネイリストのように、技術や経験が必要となるご職業の場合には未経験だと融資を受けるのは難しい傾向にあります。

経験値としても5年以上あった方が日本政策金融公庫からの評価を得やすいでしょう。

 

日本政策金融公庫から300万円の融資に成功したOさんの事例

Oさんはネイルサロンで6年間の勤務経験があり、自己資金は約100万円貯めて、物件取得費用と備品類の購入費用と運転資金の合計300万円の融資がご希望でした。

他での借入やクレジットカードなどの返済遅延などもなく、融資は通りやすい条件です。しかし融資アドバイザーに相談した時点でいくつか不安要素がありました。

 

不安要素① 自己資金を現金で管理している

自分のお店の開業に向けてモチベーションを維持するために、常に現金が貯められている様子を見れるために自宅で現金で貯めるようにしていました。

しかしそれでは自己資金として認めてもらうためにかなり難しくなることを融資アドバイザーから指摘を受けました。

翌日には手元の現金を預け入れ、翌月からは貯金を預金口座で行い、しっかりとお金の流れを明確にして計画的にお金を貯めていることを預金通帳で証明することができました。

 

不安要素② 物件が決まっていない

日本政策金融公庫に融資をお申込みする時点で、どこで商売をするのかをはっきりさせておかなければならないので物件が決まっていないお申込みができません。したがってお金を借りてからゆっくり物件を探すことができません。

Oさんも物件を探している段階で、どの時点で融資を申し込んでいいかわからないご状況でした。せっかくいい物件が見つかって融資のお申込みをしたのに他の人に取られてしまったらどうしよう、という不安もありました。

そのため早い段階から融資アドバイザーに相談をしていた結果、事前に日本政策金融公庫に提出する書類をあらかじめ準備しておき、物件候補が見つかった時点ですぐに融資実行に向けて動き出すことができました。物件見つかってから1週間後には日本政策金融公庫との融資面談、その1週間後には結果がでましたので無事にその物件で本契約を結ぶことができました。

 

不安要素③ 自分をアピールするのが苦手

ネイルだけでなく、お客様の肌の相談もよく受けていたため、お肌に関する資格も積極的に取得をするなど精力的にお仕事に取り組むなど、心のうちにアピールしたいことはたくさんあるのですが、面談などで相手に伝えるのが得意ではなくどう表現すれば良いのかわからずに悩んでいました。

融資面談は融資アドバイザーが事前に対策を実施し、さらに資格証や現状の常連リストを作成して事前に用意して面談に望んだことで不安をカバーすることができました。

 

Oさんが融資に成功した理由 

Oさんが日本政策金融公庫からの融資に成功した理由は「創業前、事前の準備をしっかりと行ってきた」ことだと考えられます。

自己資金も現金で持っていましたが預金に預け入れて半年間さらに貯金もできていました。創業するための資金準備を行っていたことが高く評価されたと考えられます。

過去の勤務経験もさることながら、自分の店舗を持つ夢の実現のため、準備を行ってきたため事業の成功可能性も高いと判断されたのでしょう。

 

まとめ

開業するための準備としては店舗を探したりモノを揃えたりするだけでなく、融資を受けられるための準備も必要となります。

どのように準備していいかわからない方もいらっしゃるかと思いますし、もしかしたら準備の仕方が間違っているかもしれません。早めに融資アドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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