日本政策金融公庫から1,000万円の資金調達に成功した事例
親族がゴルフ場を経営したことで幼少期からゴルフが身近な存在でした。
ゴルフをもっと広めたく、自分でゴルフスクールをしたいと考えていたFさん。
社会人になってからも様々なゴルフスクールに通い、様々な指導方法を吸収していました。
今回自分がやりたいことができそうなフランチャイズを見つけ計画を実行に移すために、日本政策金融公庫からの融資を希望されました。
創業時にフランチャイズ事業で、なおかつ1,000万円という高額の融資を受けることは決して簡単ではありませんが、借入に成功したFさんの事例をご紹介します。
フランチャイズ事業で融資を受けるのは難しい?
フランチャイズという事業形態で融資を受けるのは基本的に難しいと言われています。
フランチャイズに加盟することでフランチャイズ本部のノウハウを活用して、たとえ未経験の方でも成功できるというのが触れ込みです。
日本政策金融公庫から創業時に融資を受ける際には自己資金、そしてその事業の経験が最も重視されるため、未経験という部分でフランチャイズ事業が融資を受けるのが難しくなっています。
しかし、フランチャイズだからといって融資を受けられないというわけではありません。
自己資金はもちろん、今後の売上の見通しをしっかりと根拠を持って説明できれば、融資を受けられる可能性があります。
自己資金と事業計画次第
今回融資に成功した要因は自己資金と事業計画です。
まず自己資金ですが、Fさん自身は本業として収入を得ており、また不動産賃貸業も行っていて、かなりの資産をお持ちでした。
(不動産賃貸業をやっていたことで、審査自体に時間がかかりました。理由としては不動産についても調査しないといけないためです。)
Fさんの場合には将来的に本業を退職することも考えていましたので、現在もらえる予定の退職金を証明できる書類もご準備いただきました。
やはり資産が潤沢にある方だと、金融機関にとって、もし仮に事業がなかなか軌道に乗らなくても、その資産の中から返済はしてもらえるだろうという考えになり、融資を受けやすくなります。
次に事業計画がかなり綿密に立てられていたことも成功した要因の1つでした。
フランチャイズ加盟金、ロイヤリティ、フランチャイズ本部がどういった支援をしてくれるのか、事前に確認して、把握した上で事業計画を立てましょう。
そして金融機関としては創業してから売上がどのくらいになるかが気になるところです。理由としては売上の中から返済をしてもらわないといけないからです。
そこで、ポイントとなるのが集客でした。
フランチャイズということもあり、フランチャイズ本部からの送客が中心とはなりますが、それに加えてFさんの場合には現在の勤務先からも近く、職場の人などに声を掛けるなど、自身でも集客をしっかりと考えていました。
フランチャイズはブランド力やノウハウを活用できることが大きなメリットですが、フランチャイズ本部が定めたマニュアル通りの運営を求められる場合もあり、あまり独自性を出しにくい面もあります。
しかし、フランチャイズ本部に頼る部分と頼らない部分をはっきりさせて、独自の集客であるとかそういった部分を示す必要があります。
まとめ
未経験で、なおかつ高額融資を受けるのは基本的に難しいと言えます。
しかし、しっかりと計画(自己資金を含めて)を立ててきたことが評価され、1,000万円の融資に成功しました。
フランチャイズ事業で融資を受けたいと考えている方は融資を受けるための準備をしましょう。

平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/
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