【起業前の融資】飲食店の創業融資で650万円借りることができた事例

【起業前の融資】飲食店の創業融資で650万円借りることができた事例 更新日:2018.11.26 公開日:2018.11.26起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
日本政策金融公庫 飲食 開業 融資

日本政策金融公庫から650万円の資金調達!

  生まれ育った地元で飲食店を開業したいと考えたHさんが、650万円の融資を受けることができた事例をご紹介します。
  まずHさんの状況です。当初にご相談をいただいたのは1年程前のことで、物件も決まりどれだけ融資を受けられるのかという相談でした。
その時のHさんの自己資金ですが、通帳に100万程が確認できました。
金融機関は創業にあたっては計画性を重視します。
そのため、自己資金がコツコツと貯まっている通帳ですと、計画的に貯めてきたという評価となり、融資を受けやすくなります。
Hさんも少しずつ貯めてきており、融資を受けられる可能性は十分にありました。

しかし当初考えていた物件は取られてしまい、それから1年近く経ち、新しく物件が見つかったということで連絡をもらい、再度Hさんの状況を確認したところ、
前回よりも自己資金が貯まっていて、200万近くになっていました。
前回でも融資を受けられた可能性はありますが、自己資金がより貯まっていたことでより融資を受けやすい状況となりました。
しかし、自己資金が貯まっているからといって、簡単に融資を受けられるわけではありません。

これから飲食店を創業される予定の方は参考にしてみてください。  
 

専門家と一緒に事業計画を作成した

前述の通り、自己資金に関しては徐々に増えているのが通帳で確認ができました。

次に経験ですが、Hさんはアルバイトととして10年以上飲食店での経験がありましたが、社員としての勤務経験はないという状況でした。

もちろんアルバイト・パートとしての勤務経験は評価されますが、社員経験がないということは店舗経営の部分ではどうしても金融機関から見ると不安に思われる部分です。

そこでアルバイトではありましたが、店舗の立ち上げから店舗の責任者として勤務していた経験があり、その経験からメニューや顧客単価などの計画を立てたことを日本政策金融公庫の担当者に説明しました。

 

またHさんは1社からすでに内装工事の見積もりを取っており、かなり高額でした。

Hさんに理由を聞くと、新しく見つけた物件は築年数が古く、使える設備も少なくスケルトン時に近いような状況でしたので、内装工事に多くの資金がかかるということでした。

事業計画を作成しても、自己資金などに対して事業計画が大きいと言わざるを得ない状況でした。

そこで、他の業者複数社に内装工事の見積もりを依頼して、果たしてそこまでの費用がかかるかを確認してもらいました。

実際に複数の見積もりを取ってみると、当初よりも金額を下げることができ、初期費用を抑えた事業計画を立てることができました。

当初の見積書を日本政策金融公庫に提出していたら、計画の見直しを求められた可能性があります。

 

次に開業予定地が生まれ育った地元であったため、周辺の飲食店や住民を理解していて、しっかりとターゲットを分析していたことが日本政策金融公庫の担当者に評価されました。

また地元のため、友人や知り合いが近隣に多く、集客が期待できました。

さらに事務員として勤務している会社も店舗地から近く、飲み会で使ってもらえるという話もありました。

そのため、日本政策金融公庫の担当者も集客や売上計画に関して納得してもらえました。

 

上記の状況を踏まえた事業計画書を専門家と一緒に作成して、しっかりとHさんの正しい状況とセールスポイントを日本政策金融公庫の担当者に伝えたことで評価してもらえ、融資につながりました。

 

家族の協力を得られた

 

自己資金をしっかりと貯めてきていたHさんですが、500万円を超える融資を受けるのは簡単ではありません。

そこで、Hさんのご家族にも協力をしていただきました。

ご家族がHさんの創業に対して理解し協力的でした。

そのため、家族名義の定期預金を日本政策金融公庫の担当者に提示しました。

またお店も手伝ってくれる予定ということで、人件費をあまりかけずに経営することができる点を説明しました。

 

今回ご家族から資金の援助だけでなく、お店の手伝いもしてくれるということで日本政策金融公庫の担当者にはより評価してもらえました。

Hさんの場合のように、家族・親族の協力を得られることで審査が有利に働く場合があります。

しかし、家族の支援や協力はプラスの要因であり、審査は申込本人の状況(自己資金、経験など)や事業計画が基本となります。

そのため、申込む方の状況に少しでも不安や懸念点がある際には、家族の支援などそういった部分も提示することで、より融資を受けやすくしましょう。

 

まとめ

初めての創業でどのように準備をすればより融資を受けやすいのか、またどのような事業計画を立てればよいかを不安に思っている方は多いと思います。

融資を受けるのは簡単ではありません。

どれだけ準備をしてきたのかでそもそも融資が受けられるかどうか、また融資金額も変わってきます。

より融資の可能性を高めたいとお考えの方は一度専門家に相談しましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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