【創業前の融資】コンサルティング事業の資金調達【資金調達】

【創業前の融資】コンサルティング事業の資金調達【資金調達】 公開日:2018.08.08起業のための資金調達 – コンサル・士業
コンサルティング業として開業する前に日本政策金融公庫から300万円の融資を受けた事例

日本政策金融公庫から300万円の資金調達!

今までの経験、知識を活かして独立をしたい、、、そう考えられる方も少なくないのではないでしょうか。
ですが、コンサルティング事業を開業する際、その方の知識や経験があれば、事業が開始出来るため金額を高めての資金調達が難しいという実情があります。
資金調達を考えていたNさん、コンサルティング事業開始を希望し、事業計画上欠かせない広告宣伝費の獲得のため、融資アドバイザーに相談してみることにしました。

  結果としては、当初の希望通り【300万円】の資金調達を成功させました。

 

Nさんのご状況

 

・今回は経営関係のコンサルティング業務を創業(法人登記済み)

・職務経験として、30年近く中小企業の海外進出サポートを行う

・取引先となる可能性のある法人のアタックリストが3000社以上

・ご自身で事業計画を作成していた

・勤務時代から貯蓄してきた自己資金が600万円程度

 

コンサルティング業での独立は何がみられるのか

 

コンサルティングだけではなく、すべての業種に言えることではありますが、

下記の要素が重要視されるケースが非常に多いです。

  1. 自己資金
  2. 経験
  3. 販売見込み(取引先との契約書)
  4. お人柄

となります。

 

①自己資金

自己資金は、主に今回の事業を開始するにあたっての『計画性』を主に見られます。

所得などが徐々に貯まっている状況が分かれば今回の創業にあたって『計画的に預貯金を貯めてきた』という事実と今回の事業に対しての本気度合いを提示出来ます。

※現金での保管(タンス預金)ではどこからのお金なのかという立証が難しいため、現金での商売や給与が手渡しの場合にも、入金をする癖をつけましょう。

※ご親族、ご友人等からの出資は自己資金としては見られません。余剰資金としてはみてもらえますが、自己資金に比べると要素としては弱く見られます。

 

②経験

経験は、融資を受け事業を展開していく上での保険となります。

例えにはなってしまいますが、飲食店の創業を考えているAさんとBさんがいる場合、Aさんは飲食店の経験がなく、Bさんは20年以上有名店で店長をしてきました。

どちらの飲食店の方が売り上げがあると思いますか?

おそらく、Bさんでしょう。経験の中で培った集客、原価を考えたメニューの数々、人件費を考えた定員の配置。

経験の中で蓄積した知識は仕入れ先、販売方法、もっと言えば次の項目で挙げるお客様(売上の見込み)までいらっしゃるかもしれません。

 

経験と一言で言ってしまえば、おしまいですが、その中には何かあっても売上を維持出来る能力や協力企業・人脈の構築が可能となっている可能性があります。

そういった意味合いでも金融機関に見られる経験の目安としては、【6年以上の経験】が必要と言われています。

 

③販売見込み

売上の見込みについての考え方は簡単です。

融資を受ける、資金調達を行うといってもお金を借りているということに違いは無いわけです。

例えば、あなたが友人にお金を貸して欲しいと言われた場合、お金を返すことが出来ない人と返すことが出来そうな人なら後者に貸しますよね。

金融機関としてもこの目線は変わらず、お金を返せそうな人に融資、資金調達が可能となります。

そのために、事業の開始から売り上げがあるということを口頭ではなく、書面等で提示することで事業性に納得感を持たせる必要があります。

 

④お人柄 

お人柄は上記の3つのポイントに比べると要因としては大きくないですが、融資を検討する金融機関の担当者も人ですので、

好印象を持っていただく方が、金額面や融資の成功率が高くなります。

そのため、融資の面談の際には、スーツである必要性は必ずしもありませんが、身だしなみを整えて、面談に臨みましょう。

 

法人と個人で融資の通りやすさは変わるのか

 

結論から言えば、関係ありません。

創業する事業において、法人格が必要な場合(法人でなければ取引が出来ない等)でない限り、問題は基本的にありません。

 

ビジネスモデルを明確化しましょう

 

コンサルティング事業や新しいビジネスモデルの場合、金融機関の担当者から決裁者(融資の確定を決定出来る役割)に説明する必要があります。

そのため、どのような内容で、どこで成約が決定し、売り上げとなるのか、原価等の経費にはどういったものがあるのか説明出来るようにしておきましょう。

金融機関の担当者が決裁者に説明しやすい書面等の用意が出来れば、よりスムーズでしょう。

 

まとめ

 

Nさんは今回の事業にあたって、自己資金の作成、経験、売り上げの見込みと融資の成功のポイントを抑えた上で融資をすすめることが出来ました。

今回、結果としては、300万円の融資が成功することが出来ました。

コンサルティング業や新しいビジネスモデルの場合には、どうやって売り上げが上がるのか売り上げの見込みはどこなのかというきちんとした書面などの準備を進めていきましょう。

 

創業、独立、事業開始後の運転資金と資金調達に悩まされている方がいらっしゃいましたら一度融資アドバイザーに相談してみましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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