【起業前の融資】飲食店(洋菓子店)の創業融資で2000万円を借りることができた事例

【起業前の融資】飲食店(洋菓子店)の創業融資で2000万円を借りることができた事例 更新日:2018.12.06 公開日:2018.12.06起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
日本政策金融公庫 飲食店 融資

日本政策金融公庫から2,000万円の高額融資!

 15年以上パティシエとしての経験があり、フランスでも修行をしたことがあるMさんが自身のお店を開業したいと考え、
日本政策金融公庫から2000万円の高額融資を受けることができた事例をご紹介します。  

まずMさんの状況です。
・パティシエとして15年以上の業界経験がある
・国内外のコンテストで数々の賞を受賞した経験がある
・自己資金としては通帳上で350万円程、生命保険の解約返戻金が350万円程
・親御さんから800万円の支援を受けられる予定
 

開業するにあたって高額な費用がかかり、そのためには融資を受けたいとお考えの方も多いかと思います。
これから飲食店を創業される予定の方で高額な融資を受けたいと検討されている方は参考にしてみてください。

 認定支援機関を経由して日本政策金融公庫に申し込みをした

 

認定支援機関を経由せずにMさんが直接日本政策金融公庫へ申し込みをした場合には融資限度額が1,000万円となり、本来借りたかった2,000万円を借りることはできませんでした。

しかし、認定支援機関を経由したために融資限度額が2,000万円になり、満額の融資を受けることができました。

 

創業時には「新創業融資制度」を利用することになります。

この新創業融資制度ですが、日本政策金融公庫のHPには新創業融資制度の融資限度額が3,000万円(うち運転資金1,500万円)となっているため、

認定支援機関を経由しなくても2,000万円を借りれるのではないかと考えてしまいますが、これは支店での審査のあとに本店での審査も受けて承認となった場合の最大の融資額であり、

創業時に本店決済で承認になることはほとんどないということです。

そのため、直接日本政策金融公庫へ行った場合には基本的に1,000万円を超える融資を受けるのは難しいと言えます。

 

今回のMさんのように認定支援機関を経由すると、「中小企業経営力強化資金」という制度を利用することができ、融資限度額が2,000万となります。

こちらも日本政策金融公庫のHPには融資限度額が7,200万円(うち運転資金4,800万円)とありますが、これは本店決済となった場合の最大の融資額であり、

支店での決済の限度額は2,000万円です。Mさんは限度額まで借りることができたということになります。

 

今までの実績をアピール

 

国内外で数々のコンテストでの受賞経験があるということで、掲載された雑誌などを準備していただき、日本政策金融公庫へ提出致しました。

通常であれば日本政策金融公庫はミニマムスタート(事業を最小限で始める)が望ましいでしょう。

内外装工事などの費用はかけようと思えばかけられると思いますが、それは事業が軌道に乗ってから検討してくださいという考えを基本的にはします。

しかし、Mさんの場合には今までの経験と実績があったことから内外装工事や厨房機器に多額の資金がかかることも日本政策金融公庫の担当者に納得してもらえました。

それだけの初期投資をしても、今までの経験から売上につなげることができる、いわゆるそれだけの投資対効果があると判断してもらいました。

 

※資金使途の内訳

 資金使途

 

家族の協力も得られた

 

経験を積み、その中で自己資金を貯めてきていたMさんですが、2000万円の融資を受けるのは簡単ではありません。

開業にあたっては多額の費用がかかることから、Mさんの親御さんに支援をお願いしました。

もちろん、Mさんの経験・自己資金・売上の見通しだけでも十分に融資は受けることができましたが、2000万円という高額融資を受けるためにはより準備が必要となり、Mさんの場合には親御さんに協力をしていただきました。

しかし、家族の支援や協力はあくまでプラスの要因であり、審査は申込者本人の状況(自己資金、経験など)や事業計画が基本となります。

 

まとめ

 

今回認定支援機関を経由して、しっかりと計画(経験、自己資金)を立ててきたことが評価され、2,000万円の高額な融資を受けることができました。

準備期間が長ければその分評価をしてもらえ、融資を受けやすくなると言えます。

これから事業を始めるにあたって、高額融資を受けたいと考えている方は融資を受けるための準備を早いうちから始めましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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