700万円の融資希望が否決になってしまった方の事例 | 対談プラスチック加工 社長編

【700万円の融資希望が否決になってしまった方の事例】対談プラスチック加工 社長編 更新日:2018.05.17 公開日:2018.05.17起業後の資金調達 – 不動産(販売・仲介・内外装・リフォーム)
日本政策金融公庫 融資 失敗

融資に失敗した方の貴重なインタビュー

今回は、いつも読んでいただいている融資の成功事例ではなく、融資が取り消しに終わってしまった方のインタビュー記事です。

どうして失敗してしまったのか、失敗事例をもとに学び、ご自身の融資に活かしてください。失敗事例をお話いただける機会はそう多くないと思いますので、良い教科書になると思います。

今回お話しを伺ったのはMさん、個人事業で4年目の経営者です。

創業ではありませんが、間借りしていた工場の廃業に伴い、事務所の開設費と、加工用の機材取得のための融資をご希望されていました。

日本政策金融公庫の面談後、取消になってしまった背景を聞きましたので、どうぞ。

 

年商1,000万円で融資が取消に・・・ 

融資アドバイザー

今日は、お時間ありがとうございます。

日本政策金融公庫の面談まで実施いただいたのに、取消になってしまった理由も含めて、いろいろMさんのお話し聞かせていただきたいと思ってますので、よろしくお願いいたします。

 

Mさん

よろしくお願いいたします。

何の話で呼ばれたかと思ったら、失敗談を話せばいいの?(笑)

まぁ僕の場合は、自業自得なので、そんな話でよければ、ぜひ、これからの融資を希望しているみなさんのためにも、使ってください。

 

融資アドバイザー

ありがとうございます!

今回のインタビューを読んでくれた読者のみなさんが普段聞けない、貴重な体験ですので、ぜひお願いします。

 

Mさん

名前とかはでます?

まぁでても僕は出てもいいですけど。

 

融資アドバイザー

名前は出さないので、ご安心ください。

では早速ですが、簡単に自己紹介をお願いします。

 

Mさん

両国でプラスチックの加工をしています。

年商は1000万弱くらいかな。仕事はなるべく抑えてやってます。

イメージでいうと、半沢直樹に出てくる工場の加工している人とか、この前だと、陸王の機械操作してた寺尾アキラ?みたいな仕事です。

 

融資アドバイザー

ありがとうございます。

ドラマお好きなんですね。初めてドラマの役で自己紹介いただきました。(笑)

今回、Mさんが融資を受けようと思った理由はありますか?

 

融資による資金調達をしようと考えた理由とは

Mさん

理由は話すと長いですよ?(笑)

簡単に話すと、今までは工場の一区画を借りて間借りとして、事業してたんだけど、その工場が廃業することになっちゃって、急遽、場所と、機材を集めなきゃいけない!ってなったんです。

 

融資アドバイザー

結構急な話だったんですか?

 

Mさん

そうそう。

最初はびっくりしたけど、なんかしないとまずいなって、妻と話をしてて・・・。

妻が知り合いの社長に相談したら、「日本政策金融公庫の融資は簡単だから窓口行ったら大丈夫だ」って言われたみたいで、妻に説得されて、日本政策金融公庫の江東支店にすぐ行きました。

融資の担当者なのかわからないけど、窓口で対応してくれた人は「大丈夫ですよー」って軽い感じだったから、融資って簡単なんだなー。

って、思ったんだけど、その後、持ってくるように言われた書類を見たら、びっくりしました。

書類を作るのも、初めてだったし、不安なことばっかりだったから、融資アドバイザーさんに相談したのよ。

 

融資アドバイザー

そうだったんですね。

しかも書類って持ってきてほしいって用紙だけ持っていったとしても、指摘されるケースもあるので複雑ですよね。

 

Mさん

そうそう。受付の軽さと、依頼のされた書類にギャップを感じて不安になっちゃった。(笑)

でも、融資アドバイザーさんが経験豊富そうに話し進めてくれるし、一回しか融資アドバイザーさんと打ち合わせしてないので、よくここまでちゃんとした書類作るなーって感心しちゃいました。(笑)

 

融資アドバイザー

褒めていただいてます?(笑)

ありがとうございます!でも今回は融資にいたらなかったので、ほんとショックです。

 

Mさん

いやー今回は完全に僕のせいなので、逆に申し訳ない!

このまま話していいのかな?(笑)

 

融資アドバイザー

どうぞどうぞ。

 

 融資失敗に至った原因とは 

Mさん

結局、僕個人の信用情報の問題だったんだよね。きっと。

日本政策金融公庫の担当者もそこまで直球で教えてくれたわけではないので、何とも言えないけど、「過去に何か支払いに関して遅延ありますかー?ご記憶ありますかー?」って何度か聞かれてさ。

で、融資アドバイザーさんには言わなかったんだけど、前に事業用で借りてた、返済の遅延はたしかにあったんですよね。

 

融資アドバイザー

えっーーーー!そうなんですか?

言ってくださいよー!(笑)

 

Mさん

ごめんごめん。(笑)

ただ、完済もしてたし、数年前だったから、大丈夫かなーと思ってて、言わなかったんですよね。

でもあの日本政策金融公庫の担当者の会話は、そこを聞き出したかったのかなーって感じがします。

 

融資アドバイザー

そうだったんですね。

たしかに過去の返済していた状況とかは、彼らが確認する項目なので、返済実績って重要なチェックポイントではあります。

 

Mさん

そりゃそうですよね。。。

何かまぁいまさらどうしようもないけど、後悔しかないわー。

 

日本政策金融公庫の面談を通して

融資アドバイザー

そうですよね。

面談時他に何か助言とかありましたか?

 

Mさん

計画性について、言われました。

今回、自己資金も700万借りたいって言った割には、手元20万円と、学資の貯金150万円だけだったし、そういわれるよなーって感じですかね。

今後の計画性がなくて、今まで返済の遅延があったら、そりゃだめだよね、、、。

 

融資アドバイザー

そうなんですよね、、、

私自身も確認すればよかったです。

でも今回取消ってことだったので、再度しっかり準備して、挑戦しなおしましょう。

 

Mさん

こちらこそ!

でもまずは、間借りさせてくれる工場探さないと、飯食っていけないです。

 

融資アドバイザー

そうですよね!(汗)

そんなお忙しい中、お時間いただきありがとうございました!

 

Mさん

こちらこそありがとうございます。

1年後?

また、よろしくお願いいたします。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

Mさんのように返済の遅延等があると、

面談時に指摘を受ける事がありますので、過去の遅延は素直に融資アドバイザーや、日本政策金融公庫の担当者に伝えてみましょう。

その上で、融資の可能性があるのか探りながら確率を1%でもあげていきましょう。

 

融資の失敗経験はあまり、聞く機会がないと思います。

成功した経営者は余裕だったとか、簡単だという話をしているだけで、それと同じくらい失敗している経営者や創業希望者がいるのではないでしょうか。

しっかりと融資の為の準備を日本政策金融公庫の面談に臨みましょう。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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