日本政策金融公庫から300万円の資金調達
法人でハウスクリーニングを営むKさんが、300万円の融資を受けることができた事例をご紹介します。
Kさんはハウスクリーニングの経験が10年程あり、独立後個人事業主として売上が順調に伸びてきました。
今後事業を拡大させたいと考え、昨年に法人成りをしていました。
今までは借入せずにきましたが、受注案件の増加に伴い、従業員の雇用をしたいと考え、今回融資のご相談をいただきました。
資金があれば事業を加速できるのにという方がいらっしゃるかと思います。事業を加速させたいとお考えの方は参考にしてみてください。
創業後の融資は実績が重要
創業後に融資を受ける場合には実績が大きく審査に影響します。
今回は前期の決算書、そして個人事業主時代の確定申告も審査のポイントとなります。
そこで売上が伸びているのが分かると、融資を受けられる可能性が高まります。
さらに販売先や仕入先・外注先を日本政策金融公庫の担当者は必ず確認します。
理由としては売掛金の回収、仕入・外注先への支払いのタイミングを確認して、資金繰りの状況を判断するためです。
例えばですが、売掛金の回収が末締めの翌々月に入金、仕入・外注先への支払いが末締めの翌月末の支払いの場合には、入金が1か月遅れるため、その期間の資金の蓄えが必須となります。
その蓄えがない状況ですと、支払いができない状況、つまり事業が回っていないと判断されかねません。
他にも複数の企業と取引があるのと1社だけとの取引だと、1社のみの取引は資金繰りに対してリスクが高いと見られる場合があります。
理由としては、その取引先から入金が遅れると支払いに支障が出ると考えられるからです。
しかし、もちろん必ずしも1社だけの取引が悪いということではありません。
それが大手企業との取引ならプラスになりえますが、できたばかりの企業だけとの取引ですとやはりリスクが高いように判断されることもあるようです。
今後の売上の見通しと資金使途の明確化
Kさんは7月決算でありましたが、7月に申し込みを行い融資に成功しました。
通常であれば決算を締めてからということになる場合が多いですが、Kさんの場合には試算表に加えて受注している案件(注文書や発注書、請求書)を提出することで、
今後の売上の見通しを説明した結果、決算を締める前に融資を受けることができました。
次に資金使途は明確にしましょう。
今回のKさんは受注案件が増え、対応できずに断っていることがありました。
そのため、従業員を雇用することで、売上が上がるということに説得力がありました。
また雇用に伴い、その従業員のための機材を購入したいということで資金使途がはっきりしていました。
ちなみにですが、他の金融機関が支援している(他の金融機関からの借入がある)場合には日本政策金融公庫としては支援しやすい状況といえます。
理由としては日本政策金融公庫が民間金融機関の補完的な存在のためです。
つまり日本政策金融公庫は民間金融機関の対応が困難な部分を補完し、中小企業の資金ニーズに応えています。
しかし、借入が多いと難しくなる場合もありますので、ご注意ください。
金融機関との取引は最初が難しいと言われています。
そこで、最初の取り組みはより慎重に行いましょう。
ちゃんと期日に返済をすることが前提ですが、初回取引と比べると、追加融資は受けやすいと言えます。
そのため、希望の金額に達しなかった場合であっても、融資を受けておくことをおすすめします。
まとめ
書類作成の時間が取れない方もいらっしゃると思います。
そのようなときには専門家に相談することで、資料作成の時間をかけることなく、融資を受けられる可能性を高めることができます。
金融機関と上手く付き合い、事業を加速させましょう。

平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/
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