【建設業の融資】事業安定化・拡大の為500万円の資金調達に成功した事例

【建設業の融資】事業安定化・拡大の為500万円の資金調達に成功した事例 更新日:2018.08.02 公開日:2018.08.02起業後の資金調達 – 不動産(販売・仲介・内外装・リフォーム)
日本政策金融公庫から事業安定のための融資を受けた事例

日本政策金融公庫から500万円の資金調達!

  建設業、主に型枠の解体を請け負っており、型枠大工経験年数も10年以上と長く、個人事業主として3期目を迎えられたタイミングでのご相談でした。
公共事業関連の孫請けとして受注していました。案件数が増えていくにつれ、自前の従業員だけでは応対しきれず、外注先に依頼し受注数を伸ばしている状態でした。
そこで、外注先に支払う費用など手元の運転資金の余剰だけでは経営していけるか不安があり、融資アドバイザーに相談しようと決めたそうです。

  他社金融機関からも借入がある中での融資のお申込みでしたが、日本政策金融公庫から500万円の融資に成功しました。  

ポイント
・自己資金は100万円
・他社金融機関から100万円の借入あり(消費者金融業者から)
・創業2期終わって1期目800万 2期目1600万円(外注費用800万)
・今後も案件を安定して獲得できる基盤があり、運転資金のとして余剰を持っておきたい

  Aさんの様な事例で、融資を成功させるために押さえておくべきポイントを説明します。

 

自己資金と他社金融機関からの借り入れが同じくらい

 

今回の場合は、事業を継続していく中で、外注先への支払いと依頼先からの入金のタイミングが合わず、

審査は早いが金利の高い消費者金融から借入しなければ乗り切れない事情がありました。

 

日本政策金融公庫の面談時にそれらの経緯の説明を求められました。

 

自己資金と他社金融機関からの借入額が同じ場合、「自己資金はナシ」と見られがちです。

「金融機関から借りたお金をただ手元に置いているだけではないのか?」「見せ金ではないか?」と見られてしまうケースは少なくありません。

 

日本政策金融公庫の面談時には、事業を継続させる為の計画性を確認されるような質問がある為、どのような機関からどのような目的で借入を行ったか説明を求められることがあります。

消費者金融業者からの融資は金利も高く、事業の計画性を疑われてしまう場合もあるため、注意が必要です。

 

 また、日本政策金融公庫からの借入で他社金融機関の借入を返してしまおう(金利が低いほうに借り換えしたい)といった目的での借入は出来ませんので注意が必要です。

 

返済実績

 

日本政策金融公庫以外からの借入がすでにある場合は、その返済実績が重要となります。

Aさんはこの返済に遅延等が一切無かったことが評価されました。

 

返済期日が守られていない場合、これまでに何回くらい遅れた回数があるのか、どのくらいの期間返済できていないかなど金融機関はデータとして記録されています。

返済の遅延や未払いの記録が出てきてしまうと、追加で融資を受けることが難しくなってきてしまいます。

 

タイミング・業績

 

個人事業主として、ご自身で営業をかけて案件を獲得しながら1期目を800万円、

そこで築かれた業者との関係から、さらに案件を獲得できていた為、2期目は1600万円と増収していたタイミングでした。

今後も事業を継続・拡大していくために融資が必要である理由も、日本政策金融公庫の担当者から理解を得られたのも融資に成功したポイントでした。

 

今回のように、業績が上向いており手元の運転資金に余剰を持たせておきたいという状態は、融資を受けるにはベストなタイミングです。

業績上は受かるべくして受かった。という方ではありましたが、

仮に売り上げが800万円から600万円まで落ちてしまっていた場合、なぜ業績が落ちたのか?今後の業績の見通しをきちんと説明できることが肝要です。

融資した場合に返済能力がどの程度あるのか、これを説明していく必要があります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。事業内容や経営状況の説明を融資アドバイザーに相談しながら進めていくことで、

日本政策金融公庫の面談に向けてご自身の事業性を過不足なくアピールすることが出来ます。

これらの準備をしていく上で一度融資アドバイザーに相談ながら融資の申し込みをご検討されることをオススメします。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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