日本製策金融公庫から300万円の資金調達に成功!
ウェブマーケティングのコンサルをしているOさんが運転資金の融資を受けた事例です。
今回の事例は、融資を申し込む際に気を付けたいポイントと共にご紹介させて頂きます。
融資を申し込むときに、評価されるポイントと、融資が不利になるポイントがあります。
今回の事例では、プラスとマイナスのポイントが両方ある中で融資申込を行い、融資に成功した事例です。
今回のポイントは次の4点です。
・日本政策金融公庫からの借入返済実績があった
・売上実績があり、利益がプラスだった
・役員報酬が低かった
・役員貸付金があった
1.日本政策金融公庫からの借入実績
まずは、プラスのポイントからです。
日本政策金融公庫では、過去の実績があれば融資では評価してもらえます。
他の金融機関の返済実績なども評価の対象となります。
なかでも、日本政策金融公庫で過去に借入をして、返済がしっかりとされている場合は、特に評価されます。
今回の事例では、過去に日本政策金融公庫から借入をして遅れることなく返済していたため、残債はありましたが評価されました。
売上実績と利益がプラスだった
次のプラスポイントは業績です。
今回の事例の場合、すごく儲かっているわけではありませんが、創業期に社長一人で売上があり、利益はプラスでした。減価償却も計上されていました。
利益がプラスであること自体は、融資の審査では印象が良いものです。
また、減価償却は現金の支出がない経費ですので、利益額にプラスして返済能力の評価がなされます。
役員報酬が低かった
今度は、マイナスのポイントです。
いくら業績がよくても、役員報酬が低いと融資の審査では評価がマイナスです。
理由は、役員報酬を計上したら、実質利益がマイナスになるという評価です。
また、役員報酬が低いと、その低い所得で生活ができず、返済も滞る可能性があると判断されます。
実際には、生活費の一部を経費などにしていたりするのですが、日本政策金融公庫の融資の審査では、あくまで書類上で確認できる社長の収入金額が評価の対象となります。
今回の事例では利益はプラスですが、役員報酬が低かったので融資の審査ではマイナス評価だったと思います。
役員貸付金があった
会社の決算書で貸付金はマイナスポイントです。
理由は、貸付は会社からお金が出て行っていることを表す科目になります。
これがあると言うことは、その会社に融資をしても、貸付という形でどこかにお金を放出してしまうのではないかと考えられるからです。
万が一、貸付金がある場合には、この内容をしっかりと説明することができて、日本政策金融公庫の審査で問題がないと納得してもらうことが必要です。
今回の事例では、創業当初の社長の生活費の一部であった金額も多少含まれていましたが、貸付金の多くは事業運営上不可避な内容で、説明して日本政策金融公庫の審査に耐えうる内容でした。
いずれにしても、貸付金は基本的には融資で大きなマイナスの印象を与えますので、会社の決算時には特に注意が必要です。
まとめ
日本政策金融公庫の融資に挑戦する際に、実際には融資の審査にとってプラスのこともあれば、マイナスのこともあります。
このような状態で、何も対策を検討しないまま、融資申込をすれば、融資の可能性のある会社でも審査に通らないことが良くあります。
そんな時に、専門家に相談して、状況を整理して確認することで、融資の可能性は全然違ってきます。
少しでも不安を感じている方は、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
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