ボイストレーニングスクール運営で800万円の融資に成功した体験事例

【起業後の融資】ボイストレーニングスクール運営800万円の融資に成功した事例 更新日:2018.01.24 公開日:2018.01.24起業後の資金調達 – 教育(塾・スクール・社員研修)
日本政策金融公庫 起業後 創業融資

日本政策金融公庫から800万円の融資に成功した事例!

ボイストレーニングスクールの講師と運営で起業を考えたYさんが、800万円の融資を受けた事例をご紹介します。

今までやったことのない事業は難しい?

元歌手のYさん。

ご自身の声帯リハビリ経験を元に、プロを目指す歌手志望の方や、歌を上達させたいと考える方々向けのボイストレーニングスタジオを立ち上げすることを考えたそうです。

そこで、融資アドバイザーに「事業としては取り組んだ経験もなく、未経験でも融資が可能かどうか」というご相談したそうです。

 

未経験の事業の場合、融資が難しくなるケースがほとんどです。

そこで、今回の場合、いくつか売り上げにつながる可能性が高いことを、証明するための資料作成と、売り上げ根拠をまとめていただく協力をしてもらい、融資成功することが出来ました。

未経験だからと言って諦めず、準備を徹底して成功したケースです。

 

Yさんの売上の可能性を広げた方法とは?

ボイストレーナーとして、売り上げが上がる事を証明するためにしたことは下記4点です。

 

①ファンの数を証明する

具体的にはツイッターや、Facebookなど、SNSで実際に繋がっているファンをリスト化し、説明しました。また、ライブイベントやファンとの交流会などを行った実績等も添えて、

声を掛ける先があることを証明しました。

 

②物販過去履歴を証明する

自分たちのグッズ販売の経験をまとめていただき、商品に対しても購入者がおり、ファンに望まれていることをアピールしました。

イベント会場で売っていた商品はもちろん、Yさんの場合、ネットの販売もしていたため、その実績も高評価につながりました。

 

③同業の仲間が多いことを証明する

同業ですでにボイストレーニングや楽器の演奏習得事業をしている仲間がいることを証明し、部屋のレンタル事業として売り上げが上がる事を証明すると同時に、お客様の相互のご紹介が可能になるため、ボイトレの集客も見込める証明が出来ました。

 

④事前にセミナー告知をして集客実績を作る

集客が可能だということを証明するためにセミナーを実施し、受講希望生がいることをセミナーの実績を見せる事で信じてもらいました。

未経験の事業だとしても、ここまで徹底して事業の可能性を感じるネタを用意し、説明することが出来れば、説得材料にすることが出来ました。

 

どんな売り上げが見込まれるか説明が必要?

Yさんの場合、元々の事業がバンドの帯同や、楽曲提供をして、売り上げが上がっていました。

この既存事業を残しつつ、新規売り上げを計画されていたので、その点が伝わる資料を作成しました。

作り方はいたって簡単です。

既存事業の売上と、ボイトレの売上、レンタルスクールの売上をそれぞれ計画し、経費も出しました。

既存事業に出ている時は、ボイトレの売り上げが上がらないことも予想がつきますので、その点もしっかりと踏まえた売上推移を作り、計画性が高いことをアピールしました。

 こうすることによって、既存の売り上げの安定性もアピールすることが出来たため、新規事業にも可能性を感じていただくことが出来ました。

 

丁寧な対応で評価が変わる?

面談時の対応で評価が変わる事はありません。

 ですが、日本政策金融公庫の担当者が“この人のために、事業をしっかり理解して、社内で説明できるようにしよう“と考えてくれたとしたら、結果に影響は出てきそうですね。

 

前に、別の方で、公庫担当からの質問に対して、説教を始めた経営者がいました。

 

「君は若いからわかっていないんだ。この事業は・・・」

こういわれてしまうと、公庫も人なのでいい印象を持ってくれない可能性がありそうです。

 

「業界がわかりにくくて申し訳ありません。再度ご説明させていただけますか?」

と真摯に向き合って理解してもらうよう努力できていると、事業に対して、理解者になってくれることもあります。

 

公庫の担当者は敵ではなく味方になってもらう事を心がけましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

未経験の新業種だったとしても、既存の事業での経験や、過去の経験をしっかりと活用した販路の説明と、日本政策金融公庫の担当者に理解いただく資料の準備を行えていれば、融資をうけることも可能です。

どうやって説明するべきかわからない場合も、融資アドバイザーの協力を得るなどしながら、融資可能性をあげた提案をして事業拡大に活用ください。

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

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