会社を成長させるための予算計画の立て方

会社を成長させるための予算計画の立て方 起業のための資金調達 – 起業前に実施しておくべき準備
日本政策金融公庫で融資を受ける際に必要な予算計画を作るには

日本政策金融公庫からの融資で重要な「予算計画」どうやって作るの?!

日本政策金融公庫から融資を受ける際、事業計画書を作成する必要があります。そこで重要になってくるのが「予算計画」です。

今回は、そもそも何のために予算計画を立てる必要があるのか、またどのくらいの頻度で立てた計画を見直すべきかなど、予算計画を立てる際の要点をまとめましたので参考にしてください。

 

1.予算計画を立てる目的は?

売り上げから必要経費を差し引いて残ったものが、会社の利益です。

予算とは、目標とする利益を達成するために、売り上げはどのくらい上げればいいのか、経費はいくらまでにするのか、などを決めることです。 

予算を決定するには、まず中長期で達成したい目標を組み込んだ事業計画を作成します。その事業計画に基づき、この目標はいつまでに達成するのか期限を決め、目標達成のためにはどのような行動をとる必要があるのか、という計画を立てましょう。それが「予算計画」です。

この中長期の事業計画を基に年間の予算計画を立てる場合、はじめに今年度の売り上げ目標を立てます。次に、この売り上げ目標を達成するためには、設備投資や人件費など、どのくらいの費用が必要なのか考慮し、予算計画を立てていきます。

予算計画を立てただけで満足してはいけません。

大事なのは、計画と実績との差が生じたときに原因は何なのか振り返り、修正すべきところは修正するということです。

年度が終わってから、売り上げは未達で、経費が必要以上にかかってしまった、とわかっても意味がありません。

こうした事態を避けるために、予算計画は、半期、四半期、月次、週次、日次と期間を細かく分けて作成し、期間ごとに振り返りをきちんとしましょう。 

2.売り上げの予算計画を立てる

売り上げのサイクルは業種によって異なります。例えば美容院の場合、平日よりも週末のほうがお客さんは多くなりますよね。それなのに平日と週末を同じ売り上げ目標にするのは違和感があります。 

仮に週単位で同じような売り上げのサイクルならば、日次の目標値は決めずに週次の計画から立てればよいでしょう。または、平日と週末で日次の目標を調整するのもひとつの方法です。

どちらにしても、毎週、毎月の予算計画を達成していくことが、年間の売り上げ目標達成に繋がっていくのです。

経費についての予算計画も、これくらいかかるだろうと漠然としたイメージではなく、数値化して管理しなければいけません。

利益が出たから人を雇うのではなく、この売り上げ目標を達成するためには新たな人員を雇用したり、新しい設備を導入したり先行投資をする必要があります。なので、今期は利益が下がるかもしれないけれど、来期以降の売り上げは増加し利益も上がっていく、という見通しを立て予算計画に組み込んでいきます。

3.予算計画を立てるメリットは?

予算計画をしっかりと立てることで、下記のようなメリットがあります。

● やるべきことが明確になる

● 目標と実績の分析がしやすい

予算計画を立てることで、今月の売り上げを達成するためには何をすべきなのか、現状の問題点や課題は何なのかが見えてきます。

また目標を達成しなかった場合には、その原因の分析がしやすく今後の対策も立てやすいです。

「PDCAサイクル」という言葉をご存知の方も多いでしょう。

「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(検証)」→「Action(対策)」を繰り返すことで、業務の質を改善し、成果につなげていくという考え方です。

予算計画はこのPlanにあたります。ビジネスにおいて、計画は必須です。

 

4.予算計画を立てる際の注意点

(1)売り上げや利益の予算計画

売り上げの目標値は、損益分岐点売上や過去の実績からわかる確実に上がるであろう売り上げ、見込みの売り上げなどを意識して計画を立てます。

経営者側から「このくらい達成したら素晴らしい!」という現実味のない大きな目標だけでは意味がありません。また、現場の声を重視しすぎて、「最低でもこのくらいは…」という最低ラインの目標値だけでは数字が低すぎる可能性もあります。

この2つの中間値を実際の目標の数字とするのがよいでしょう。 

(2)経費の予算計画

経費の予算計画は、営業部門や製造部門など各部門単位で必要な経費を出すことができます。

ただし、部門ごとの計画値を積み上げだけでは経費の予算がオーバーしてしまう場合もあるでしょう。最終的には、会社全体で売り上げの目標達成に必要な経費や投資となる経費を吟味し予算計画を作成します。 

5.まとめ

最初にもお話したとおり、きちんと予算計画を立てることが今後の資金調達に繋がります。

また、計画を立てることは会社を経営していく上でも非常に重要です。計画通りにいかないこともあるかと思いますが、定期的に振り返り、修正を重ねていくことで会社をより早く成長させていきましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。