専業主婦の私が起業!?そんなことできるの!?
結婚や出産を機に勤めていた会社を辞め、専業主婦になった女性も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
「時間を有効に使って稼ぎたい」「自分のペースで働きたい」など、理由はさまざまですが、主婦で起業する方も増えています。
興味はあるけど、自分でも出来るのか不安な方やまず何から始めれば良いのかわからない!という方は、ぜひチェックしてみてください。
1.専業主婦の方が起業する目的とは?
2014年のデータですが厚生労働省の統計によると、専業主婦世帯は全国で687万世帯あるそうです。
バブル崩壊した1990年代から年々減少傾向にあり、共働きの家庭が増えています。
では、もう一度働こうと思った専業主婦の方が「起業」を選択肢のひとつとして考えるのにはどのような理由が挙げられるのでしょうか。
● 時間に縛られずに働きたい
● 自分の好きなことを仕事にしたい
● 家で仕事がしたい
● 社会と繋がっていたい
● 主婦でも収入を得たい
人それぞれさまざまな理由がありますが、子育てをしながら自宅で働くことができたらいいなと方法を探しているうちに起業を考える主婦の方が多いようです。
筆者自身、子供が1歳になったタイミングで職場復帰しましたが、最初は仕事と育児の両立になかなか慣れず体力的にも精神的にも辛くて、自宅で仕事が出来たらいいのにと考えた時期もありました。
2.主婦起業にはどんな業種が向いている?
起業してお金を稼ぐということは、何か「もの」や「サービス」を提供して対価を受け取るということですので、甘い気持ちではうまくいかないでしょう。
また、自分のお小遣い分だけ稼げれば良いのか、事業をどんどん拡大していき会社員として働いているのと同じように稼ぎたいのかなど、どのくらいの収入を得られるようになりたいのかによって、働き方は変わってきます。
業種の特徴やメリットデメリットをまとめましたので、ご自身の得意なジャンルややってみたいことと照らし合わせながら検討してみてください。
(1)ハンドメイド販売
手先が器用な方や物づくりが好きな方に向いているのが、ハンドメイド作品の販売です。
有名なサイトに「minne」や「Creema」があります。
販売されている作品のジャンルもさまざまで、アクセサリーや財布などのファッション小物から陶器や家具などの生活雑貨まで、幅広い作品を取り扱っています。
筆者もがま口の財布やスマホケースをminneで購入したことがありますが、一般の方が作ったとは思えないくらいクオリティーも高く、大満足でした。
好きなものを作って収入が得られるというメリットはありますが、個人で作れる数は限られますので、稼げる金額も限られてしまいます。
なかには月収100万円以上売り上げのある方もいらっしゃいますが、月に10万円以上販売している方の割合でもたったの数パーセントしかいませんので、売れっ子作家になるまで収入を上げるのは難しいでしょう。
(2)インターネット物販
気軽に始められることから主婦の方だけでなく、今は副業でネットショップを運営する方も増えています。
アマゾンや楽天などを利用すれば、一からサイトを作る手間もなくネット物販を始めることが可能です。
ただし参入が簡単な業界のため競合が多いので、取り扱う商品の選定やどのような販売戦略をとるかが売上を上げるための重要なポイントになります。
ネット物販では大量に仕入れをしたのにまったく売れず、在庫だけが残り資金が回らなくなることも考えられますので、しっかりと計画を立てて事業を展開していく必要があります。
また、新品の商品だけでなく中古品を扱う場合には古物商の許可が必要なので、営業所を管轄する警察署にて忘れずに申請をしましょう。
ネットショップについて興味のある方は、こちらの記事もあわせてご参照ください。
「副業Amazon、楽天等を利用したネット物販」資金調達開業マニュアル
ネットショップを開業するための費用や基礎知識を知っておこう!
(3)自宅サロン
自宅サロンというと、どのようなサロンをイメージするでしょうか。
ワークショップサロンであれば特に資格を持っていなくても良いですが、美容サロンなどは資格や以前同じ業界で働いていたなどの経験がないとハードルが高くなるでしょう。
専用の機材を買ったり、部屋の内装を変更したり、初期投資が必要になる場合もあります。
また、自宅をサロンの一部として使用するため、家族の協力は不可欠です。
(4)店舗を構える
店舗を構えて開業するとなると、物件取得費や内外装費用、設備など、開業する業種にもよりますが初期投資額が大きくなるため、自宅サロンよりもさらにハードルは上がります。
家で仕事をしたい方にも不向きです。
専業主婦で事業未経験の方が、創業のために日本政策金融公庫からの資金調達に成功した事例がありますので、あわせてこちらもご参照ください。
【ヨガ教室の創業融資】ヨガ教室運営300万円の資金調達に成功した事例
3.まずは何から始めたらいいの?
主婦の方でもチャレンジ可能な業種があることはご理解いただけたのではないでしょうか。
今の時代、インターネットで検索すると多くの情報を得ることができますので、もし興味のある業種があるのであれば、一度調べてみてください。
初期投資費用が大きな事業の場合は難しいですが、ネットショップなど比較的安価でもスタートできる事業の場合、「調べてみたけど出来るのかな?どうなのかな?」と悩んでいるのであれば、まずはやってみることが大事です。
実際にやってみることで「売れる商品と売れない商品の違いは何なのか」「売上を上げるためにはどうすべきか」など、問題点や課題も見えてきます。
4.資金調達するには…
ハンドメイドの商品を作るにしてもネットショップで商品を売るにしても、材料費や仕入れるためのお金が必要です。
商品をたくさん作るには材料費もその分多くかかりますし、ネットショップで売上を伸ばそうと思ったら仕入れる額も大きくなります。
まずは自己資金を貯め、それから事業を始めることをオススメしますが、事業拡大を考えたときには資金調達が重要になってきます。
日本政策金融公庫の場合、最低でも半年以上経験があり、売上の実績をみせることができると融資を受けられる可能性も高くなりますので、まずはコツコツと成果を積み上げていきましょう。
融資を受けるためには何をしたら良いのか、どのような書類を準備したら良いのか不安…という方は専門家の力を借りるのもひとつの手です。
まとめ
業界での経験や資格を持っているに越したことはありませんが、特別な資格や経験がなくても起業は可能です。
ずっと悩んでいるのであれば、まずは自分で挑戦してみたり、専門家に相談したり、アクションを起こすことから始めてみましょう。
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平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
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