創業融資の失敗事例 通帳に入れた資本金を全額引き出したことで、融資不可に!?

創業融資の失敗事例 通帳に入れた資本金を全額引き出したことで、融資不可に!? 起業のための資金調達 – 起業前に実施しておくべき準備
日本政策金融公庫 融資 資本金

融資の失敗事例から学ぼう!

会社を設立するには、資本金が必要になりますが、この資本金を通帳へ入出金する際は、注意が必要です。
資本金の入出金の方法をミスすると、自己資金ゼロと評価されてしまい、融資が受けられないことがあるのです。
今回は、資本金の入出金をミスして融資を受けることができなかったSさんの事例をご紹介します。  

1.資本金の入出金で絶対にしてはいけないこととは?

 

Sさんの会社は、4人の株主がおり、4名の方からお金が振り込まれておりました。

しかし、そのお金は一度全額引き落とされておりました。

 

ポイント!

お金を全額引き落とし、通帳にお金がない状態の場合、見せ金で作った資本金ではないか?という疑いをかけられてしまうことがあります。

見せ金だ!と判断されてしまった場合には、融資の審査で非常に厳しくなります。

Sさんのケースでも、資本金を全額通帳から引き落とした履歴があったため、自己資金はゼロとみなされてしまい、融資を受けることができませんでした。

 

2.資本金の額 = 自己資金 という考え方は間違い!

 

資本金があれば融資に受かる!と勘違いしている方がおりますが、資本金があるから融資が受かるわけではありません。

日本政策金融公庫から融資を受ける場合には、個人と法人の通帳それぞれ原本を持参します。

※法人の通帳がまだなければ、個人通帳のみで大丈夫です。

このときに、最低でも通帳半年間、状況によっては、1年分以上の通帳をチェックされます。

時間をかけてためたお金を資本金としている場合には、評価が高いので、自己資金としてみなされ融資を受けやすいのですが、

自分で貯めたことが証明できないお金を資本金として計上している場合には、自己資金としての評価がされず、融資を受けられないこともあります。

 

3.資本金よりも、自己資金が大事!

 

資本金の金額よりも、時間をかけて少しずつ貯めたお金である自己資金が多ければ多いだけ融資が受かりやすいです。

 

4.Sさんが事前に知っておけば融資が受けられた可能性も!?

 

Sさんの事例では、資本金を全額、通帳から引き出していたのが大問題となり、融資を受けられませんでした。

つまり、もし、通帳からお金を引き出していなければ融資を受けられた可能性もあるでしょう。

 

まとめ

 

資本金の入出金の方法をミスするだけで、融資を受けられない可能性があります。

会社を設立して融資を希望される方は、お金の流れはすべて説明できる状況にしておくことをおすすめします。

お金の流れに問題があると、融資の審査が厳しくなる可能性が高いとお考えください。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。