日本でのクラウドファンディング市場規模はどのくらい?

日本でのクラウドファンディング市場規模はどのくらい? 起業のための資金調達 – クラウドファンディング
日本でのクラウドファンディング市場規模はどのくらいなのか

日本の資金調達最高額はいくら?

インターネットを経由し、世界中の個人からお金を集める資金調達方法の一つ「クラウドファンディング」。
この記事では、クラウドファンディングで資金調達するために知っておきたいこととして種類や日本における市場規模、資金調達の最高額を押さえ、クラウドファンディングでの資金調達に向いている事業や、代表的なクラウドファンディングサービスをご紹介します。

1.クラウドファンディングの種類や日本における市場規模

(1)クラウドファンディングは「寄付型」「購入型」「貸付(融資)型」「ファンド型」「株式型」の5種類があります

クラウドファンディングとは、インターネット上のサービス事業者の運営するウェブサイトを経由し、世界中の個人からお金を集める資金調達方法です。

クラウドファンディングには5種類があります。5種類の中にも、まず大きく2つ、「お金を出す側が見返り(リターン)を重視するかどうか」によって傾向が分かれることを覚えておきましょう。

リターンを重視しない非投資タイプは寄付型、購入型、リターンが重要な投資タイプの貸付(融資)型、ファンド型、株式型があります。

それぞれのクラウドファンディングの種類について詳しく知りたい方は次も合わせてご覧ください。

1つではない!クラウドファンディングの5つの種類を知っていますか?

一般的に、国内で創業まもないベンチャー企業や個人事業主が資金調達を行う場合、リターンを重視しない寄付型や購入型が使われます。

ただし、どちらを利用したとしても、数百万を超える資金調達はかなり難しいでしょう。

投資対象になりやすい成長著しい分野の事業であれば、投資タイプの利用が考えられます。この場合、大きなものでは億単位の巨額の資金調達が望めます。投資タイプは「ソーシャルレンディング」とも呼ばれ、急成長するクラウドファンディングの市場拡大を牽引しています。

(2)日本国内のクラウドファンディングの市場規模はどのくらい?

日本国内のクラウドファンディングの市場規模も知っておきましょう。

株式会社矢野経済研究所の国内クラウドファンディング市場の調査によると、2018年度の日本国内クラウドファンディング市場は新規プロジェクト支援額ベースで、前年度比20.3%増の2,044億円の見込みです。

2011年の調査開始以降、日本国内のクラウドファンディングの市場規模は拡大し続けており、今後も市場拡大が見込まれています。

 

クラウドファンディング市場規模推移

2.いくら調達できる?資金調達の最高額ランキング

クラウドファンディングの資金調達の最高額を見ていきましょう。

世界を股にかけるようなグローバル企業では既にクラウドファンディングによって巨額の資金調達が行われていると予想されますが、投資家のみに情報公開され、クローズドで行われています。

ここでは、ベンチャー企業や個人事業主などのオープンのプロジェクトで、日本国内における最高額と、世界の最高額をご紹介します。

[日本国内のクラウドファンディング最高額]

ダーウィンエデュケーション株式会社の「日本発オープンソース・データベース『APLLO(アポロ)』応援ファンド」プロジェクトの約3億円[2019年]

 

実施したクラウドファンディングサービスは「宙とぶペンギン」です。

クラウドファンディングは従来の株式の増資などの資金調達ではないため、経営権は100%保持したまま、注目分野の研究開発を行えます。

今までの国内の資金調達の最高額は1億円前後だったのに対し、トリプルスコアの最高額を調達しているプロジェクトとなります。

注目のA I(人工知能)分野に付随したデータベースの開発研究であることや、代表取締役が東京大学大学院に在籍する研究者であることなどから、期待が高まった結果と言えるでしょう。

[世界のクラウドファンディング最高額]

○クラウドファンディングサービス事業者を単独利用した事例

iPhoneやAndroidと通信接続ができる新型スマートウォッチ「Pebble Time」開発プロジェクトの $20,338,986(23.1億円)[2015年]

 

実施したのはクラウドファンディングサービス「Kickstarter」です。

Kickstarter単独の資金調達プロジェクトで最高額を記録、今後も超えるプロジェクトは出ないだろうと言われています。

○クラウドファンディングサービス事業者を複数利用した事例

Roberts Space Industriesのオンライン宇宙探索ゲーム「StarCitizen」開発の$154,000,000(約175億円)[2012〜2017年]

 

世界では、複数のクラウドファンディングサービス事業者を利用する資金調達の例が出てきています。

2012年にクラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて200万ドルの資金調達に成功して以降、5年ほど他の事業者も利用して調達し続けた総額のため、クラウドファンディングサービス利用時の1プロジェクトあたりの調達金額ではありませんが、かなりの額を集めています。

複数のサービス事業者を利用したからだとしても、圧倒的な資金調達額だと言えるでしょう。

2.クラウドファンディングでの資金調達に向いている事業

最高額の例を見てもわかる通り、クラウドファンディングでの資金調達でポイントとなるのは「注目されていること」です。

注目度が高く、今後も成長が見込まれる事業分野であることは重要です。

A I(人工知能)やディープラーニング(深層学習)などもあって投資人気が続くと予想される「I T・インターネット分野」、安定の投資人気がある「製薬・ヘルスケア分野」、新技術での多角化やネット通販での物流需要から投資人気の見込める「自動車・物流分野」などがあるでしょう。

中でも、最も有利なのは何といっても「I T・インターネット分野」です。

クラウドファンディングがインターネットを介して行う資金調達である以上、投資を考えるユーザーの多くはI T・インターネット分野に一定の素養があります。

最高額の事例の事業であるデータベースも、スマートウォッチやゲームも、有利なI T・インターネット分野であったため、他よりも抜きに出た形での資金調達に成功したと言えるでしょう。

つまり、I T・インターネット分野の事業は、クラウドファンディングの資金調達に向いていると言えるでしょう。

もちろん、実現可能であると思わせる実績や経歴が必要ですが、従来の金融機関の融資や株式発行での増資による資金調達よりも有利な条件で、資金調達が行える可能性が高いと言えます。

3.日本国内の代表的なクラウドファンディングサービス

日本国内の代表的なクラウドファンディングサービスは、その種類ごとにさまざまなサービス事業者が展開しています。その多くは、利用に手数料が必要なため、手数料ごとに代表的なサービス事業者を紹介していますので、次をあわせてご覧ください。

クラウドファンディングを手数料で比較!資金調達するときの選び方

まとめ

日本国内のクラウドファンディングの市場規模は拡大し続けており、今後も市場拡大が見込まれている資金調達方法です。

日本においても約3億円の資金調達に成功した事例がありますので、I Tやインターネット分野など注目度が高く、今後も成長が見込まれる事業分野の方はクラウドファンディングによる資金調達が向いているといえます。

「人」に「夢」と書いて「儚い(はかない)」と読むほど、世の中、ついえてしまった夢であふれています。それでも「口」が「十」あれば、十人が声を出せば、夢は「叶う(かなう)」と言って、夢を叶える人もいるでしょう。

クラウドファンディングは、そんな人々の小さな声を集めて、大きくすることで夢を叶える方法です。世界のどこかにいる、あなたの夢を、ビジネスを応援したい、という人と出会えるはずです。

クラウドファンディングサービスで、あなたの夢を叶える第一歩を踏み出してみませんか。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。