クラウドファンディングを手数料で比較!資金調達するときの選び方

クラウドファンディングを手数料で比較!資金調達するときの選び方 起業のための資金調達 – クラウドファンディング
クラウドファンディングを手数料で比較!資金調達先はどう選ぶべき?

クラウドファンディング業者って手数料で選んで良いの?

インターネットを経由し、世界中の個人からお金を集める資金調達方法の一つ「クラウドファンディング」。
この記事では、クラウドファンディングの基本を押さえ、サービス手数料での比較をしつつ、資金調達する個人事業主の観点でクラウドファンディングサービスをどう選ぶべきかをご紹介します。

1.クラウドファンディングで資金調達するには?

クラウドファンディングは、サービス業者の運営するウェブサイトを経由し、世界中の個人からお金を集める資金調達方法です。一口にクラウドファンディングと言っても、リターンを重視しない非投資タイプの寄付型、購入型、リターンが重要な投資タイプの貸付(融資)型、ファンド型、株式型があります。

簡単に特徴をまとめると次のとおりです。

タイプ

種類

支援者に対するリターン

非投資

寄付型

リターンはない

購入型

商品やサービスなどを還元

投資

貸付(融資)型

支援金に金利を上乗せして返済する

ファンド型

事業成功収益や商品、サービスなどを還元

株式型

配当金や株の購入額と売却額の差額

なお、それぞれのクラウドファンディングの種類について詳しく知りたい方は次もあわせてご覧ください。

1つではない!クラウドファンディングの5つの種類を知っていますか?

2.手数料で比較!代表的なクラウドファンディング会社

代表的なクラウドファンディング会社を手数料で比較し、ご紹介します。

寄付型クラウドファンディング会社の手数料

寄付型クラウドファンディングサービスを利用することで、社会的な問題を解決するために非営利活動を行う者が、無償での資金調達を行えます。

いわゆる「寄付」ですが、ウェブサイトを通じて世界中から寄付金を集めることができます。自身の事業が社会貢献の意味が強いものであれば、寄付型を検討してもよいでしょう。

○寄付型クラウドファンディングの主なサービス事業者

事業者名

概要

資金調達側の手数料

レディーフォーチャリティー

(Readyfor Charity)

国内最大級のクラウドファンディング事業者「レディーフォー」主催の寄付型に特化したクラウドファンディングサービス。認定NPO法人や、自治体、学校法人など、非営利活動を行う団体向け。

12%

(プロジェクトが目標金額に達した場合は17%)

LIFULL(ライフル)ソーシャルファンディング

国内最大級の寄付型クラウドファンディングサービスから、購入型や投資タイプのサービスも展開しつつある。

15%

 

A-port(エーポート)寄付型

朝日新聞社主催のクラウドファンディングサービス。メディアが母体なため、注目を集めやすい。

20%

購入型クラウドファンディング会社の手数料

購入型クラウドファンディングサービスを利用することで、資金調達して目標を達成できた場合、出資者にリターンとして製品の現物や実際のサービスを提供します。

資金調達時点はまだ世の中に存在しない製品やサービスを、先行割引価格で「購入」するイメージです。購入型の場合、通常の手数料とは別に、決済手数料も必要になるサービスもあるので、よく確認しましょう。

○購入型クラウドファンディングの主なサービス事業者

事業者名

概要

資金調達側の手数料

Kibidango(きびだんご)

登録件数は多くはないが、プロジェクト成功(資金調達成功)率が8割は特筆できる。自身の事業のファンを作り、交流するイメージで利用できる。扱うジャンルは幅広い。

10%

MotionGallery(モーションギャラリー)

創作活動に特化。クリエイター向けで、ファンを作り、パトロンを探すイメージで利用できる。

10%

(目標に達しなかった場合は 20%)

CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

登録件数、成約数で日本最大級の購入型クラウドファンディング。扱うジャンルは幅広い。メディアから注目されやすい。

12%

貸付型クラウドファンディング会社の手数料

貸付型クラウドファンディングサービスは、個人事業主や企業団体組織に対し、事業資金の貸し付けを行うものです。いわば「融資」です。

融資型クラウドファンディング、ソーシャルレンディングとも呼ばれます。

融資を受けたときと同じように、貸付金額に金利を上乗せし、出資者に返済します。手数料とは別に、管理委託費用などが発生する可能性があります。

貸付型の場合、事業者の選択肢が多くありますが、ここでは、資金調達に絞った上で、主な事業者を紹介します。

○貸付型クラウドファンディングの主なサービス事業者

事業者名

概要

資金調達側の手数料

maneo(マネオ)

国内におけるソーシャルレンディングの草分け的位置付け。最大規模の取引数を誇る。

なし 

SBIソーシャルレンディング

SBIグループ主催。利回りは3.0~10.0%で、一口1万円から出資できる。

なし

Crowd bank(クラウドバンク)

証券会社が主催。業界最大手のmaneoに続く第2位の取引実績がある。

なし

ファンド型クラウドファンディング会社の手数料

ファンド型クラウドファンディングサービスを利用すると、事業投資を行ったことになり、株式型のように配当があります。

配当とは別に、製品の現物や実際のサービスをリターンとして受けるケースもあり、購入型とも共通する部分があります。

資金調達側は手数料を必要とせず、投資家側が手数料を負担するケースが多いようです。その他に口座開設費用や受け取り費用などが発生する可能性があるので、注意しましょう。

○ファンド型クラウドファンディングの主なサービス事業者

事業者名

概要

資金調達側の手数料

セキュリテ(securite)

一口数万円から出資できる。貧困や環境などの社会貢献にも利用できる。

なし

Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)

ソニー銀行主催。事前に財務状況や事業計画を審査され、契約中もモニタリングを受ける。

なし

SAMURAI(サムライ)

金融とITに強い親会社を持つ証券会社が主催。一口1万円から出資できる。

2〜3%

株式型クラウドファンディング会社の手数料

株式型クラウドファンディングサービスを利用して、ベンチャー企業などの非上場企業の株式に対して出資者を見つけられます。

株式を取得した出資者には、業績に応じて配当します。

手数料とは別に、登録・審査料やシステム・サービスの利用料がかかることが多いようです。

○株式型クラウドファンディングの主なサービス事業者

事業者名

概要

資金調達側の手数料

GoAngel(ゴエンジェル)

ベンチャー企業支援を得意とする「DANベンチャーキャピタル」が運営する株式型クラウドファンディングサービス。中小企業の資金調達や創業に注力。

10%前後

FUNDINNO(ファンディーノ)

取引量が日本最大級の株式型クラウドファンディングサービス。個人投資家、エンジェル投資家の利用も多い。

20%

(2 度目以降は15%)

Angelbank Convertible Equity(仮称)

株式型クラウドファンディングサービスの2つ「エメラダ・エクイティ」と「Angelbank」が事業統合され、株式型クラウドファンディングサービスで国内2位の事業規模に。2019年度内にサービス提供予定。

未定

※   2019年12月時点

3.手数料で選んで良い?クラウドファンディング会社の選び方

クラウドファンディングの種類ごとに、手数料を比較しながらご紹介してきましたが、実際、クラウドファンディング会社を選ぶときに手数料だけを見て選ぶことはおすすめしません。

サービスを主催する会社の母体や属性、資金力を信用できるかを判断し、得意分野を見て、自身の事業や目的に合っているかを見るべきです。

社会貢献の意味合いが強い事業なのであれば、無理に貸付型で資金調達を行うより、寄付型や購入型などを試してみてもよいでしょう。

また、業界の最大手であれば、多くの出資者の目に止まることが保証されていますが、その分、出資先の登録数も多く、競争は激しくなります。

公表されている成約率などもきちんと比較し、確認することをおすすめします。

まとめ

代表的なクラウドファンディングサービスの事業者について、手数料を比較する形でご紹介しましたが、クラウドファンディングの種類によって、利用すべき事業者が変わることは押さえておきましょう。

また、事業者によって手数料とする項目も異なりますので、注意しましょう。

くれぐれも手数料を比較するだけで選ぶのではなく、資金力から信用度、得意分野なども考慮し、ご自身に合った業者を選んでください。

なお、当然ながら、資金調達はクラウドファンディングだけではありません。事業の状況や成長度合いによっては、別の資金調達を選んだ方がよいケースもあります。

資金調達の方法を真面目に比較しわかった資金調達の特徴と付き合い方

自身にあった資金調達方法を見つけ、計画的な事業運営を行いましょう。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。