事業者ローンの借り換え!注意点を知っておこう!

事業者ローンの借り換え!注意点を知っておこう! 起業のための資金調達 – 事業者ローン・カードローン
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借りたお金の元本については返済するのは当たり前だが、金利の部分は少しでも下げたい

事業者ローンを利用した事業主は、少しでも金利の低い金融機関はないか情報を集めています。

最初に借りた事業資金を別の金融機関からの融資で一括返済し、金利の低い金融機関で新たに返済する。この方法を借り換えと言います。また、複数のローンを一本化することも借り換えの一部です。借り換えにはメリットが多いように感じるかもしれませんが、デメリットも存在します。

今回の記事では、事業資金の借り換えの特徴や注意点についてご紹介しましょう。

 1.事業資金も借り換えができるが

①住宅ローンよりもメジャーではない事業者ローンの借り換え

借り換えは住宅ローンというイメージがあるかもしれませんが、事業資金の借り換えも少なからず存在します。しかし、住宅ローンほどメジャーではないのが現状です。 事業資金は住宅ローンよりも融資額が高めな場合があります。住宅ローンでは多くて5,000万円ほどの融資だとすると、事業資金では融資額は億単位となります。

 お金を貸した金融機関としては、長期で多額の金利が手元に入るため、できれば一括返済されない方がいいのです。

 ②借り換えができる金融機関は?

(1)カードローン

借り換えカードローンとして、SMBCモビットのような銀行カードローンやアコムのような消費者金融カードローンを利用できます。提出書類が少なめで審査や着金が早いため、急ぎの場面では頼れる存在です。

 しかし、カードローンでは全体的に銀行融資よりも金利が高めなので要注意です。借り換えで金利を下げようとしたのに、かえって金利が高くなったという大失敗はしないようにしましょう。あくまで、現在の事業資金ローンの金利より低くなるかを比較するのです。現在の事業融資の金利が高め(8~10%以上)なのであれば、カードローンで借り換えを検討する余地もあるでしょう。

 各種カードローンのホームページでは、返済についてのシミュレーションができます。あなたが今お持ちの事業資金の負債の元本を入力してみましょう。

 (2)信用保証協会による資金繰り円滑化借換保証制度(借換保証)

銀行から信用保証協会を通して事業資金を融資されたのであれば、いくつかの借入を一本化するという借換保証という制度が利用できるかもしれません。

 借り換え保証にはセーフティネット保証と一般保証の2種類があります。以下はセーフティネット保証の条件です。これらに当てはまらない場合は、一般保証となります。まずは自社がどちらに当てはまるか、以下チェックしてみてください。

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 また、信用保証協会は全国に複数あり、場所によっては借り換え保証制度を実施していない所もあります。また、借り換え保証を受けるには新たに事業計画書を提出する場合があります。

 詳しくは、お近くの信用保証協会まで問い合わせてみましょう。

信用保証協会による資金繰り円滑化借換保証制度(借換保証)

※上記URLをクリックすると、中小企業庁の公式ページにリンクします

 (3)銀行

銀行から銀行に借り換えをする、というのは、あまり銀行にとっては良い印象は持たれません。借り換えするということは、うちで契約してもまた数年後借り換えで他行へ行くのではないか、と銀行担当者から思われるからです。

 銀行から借り換えで融資を受けたいのであれば、信用保証協会付けで借りるのではなくプロパー融資であれば対応してくれるかもしれません。しかし、元々の金利よりも高くなる可能性もあります。

 (4)日本政策金融公庫

日本政策金融公庫とは起業家だけでなく、広く中小企業や個人の教育ローンまでをカバーする公庫です。日本政策金融公庫では借り換え専用の融資はラインナップされていませんが、経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)を実施しています。

ご利用いただける方は、以下の条件に当てはまる方です。

 

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 ご覧のように、借り換えのハードルはカードローン以外は高いのがお分かり頂けたと思います。

2.借り換えをする前に確認したい3つのポイント

①財務状態は健全化か

借り換えをするのであれば、まず大前提として事業の経営状態が黒字かどうか、決算書はどうかを確認しなくてはいけません。 借り換えの場合、創業融資で借りるよりも審査が厳しくなります。

 ②返済の遅れはないか

返済に遅延がある場合、または他社カードローンなどで借金をして返済している場合は借り換え融資の審査は難しいと思います。

 ③新規の借入希望額は希望通りか

借り換えの審査にパスしたとしても、希望額に届かなかったのであれば意味がありません。あなたの記入した希望額よりも減額しての融資となる場合があります。その場合は、安易に契約書にサインしてはいけません。

 3.借り換えによるデメリットとは?

借り換えにより低金利になるとアピールする金融機関もありますが、借り換えには少なからずデメリットが存在します。

 ①借り換え手数料がある

今借りている金融機関に支払う手数料と、新規で借りる金融機関に払う手数料が合計で10万円弱ほどかかります。

 ②前に融資を受けた銀行から2度目の融資を受けづらくなる

銀行からの資金調達では、決算書や事業計画書のみでなく、お付き合いが大切な部分があります。銀行によっては、一度受けた事業ローンを取りやめたことにより、二度目の融資を断る場合もあるのです。

 4.借り換えよりも繰り上げ返済やリスケの方が効果的な場合も

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繰り上げ返済手数料はかかりますが、金利を下げたいのであれば繰り上げ返済の方がよほど効果があります。 今返済する能力がないのではなく、単純に金利を下げたいのであれば、借り換えではなく繰り上げ返済をしましょう。融資を受けた金融機関への心証も悪くなりません。一時的に返済が難しい場合は、延滞するよりはカードローンで返済した方が今後の事業には有利です。(その代わり、絶対に短期でカードローンを返済しましょう)

また、売上はあるが資金計画をしっかりとせず、税金やボーナスで一気に手元の現金が消えてしまったという場合。支払いを遅らせてもらえないかというリスケジュール(Re-schedule)を交渉することも頭に入れておきましょう。

 まとめ

事業資金の借り換えは個人のローンと比べハードルが高いものです。そもそも最初に融資を受ける際に、充分に検討していく必要があります。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。