Webデザイナーやカメラマンなどのフリーランスの方は仕事受注で見積書を作成します。
見積書は特に新規で仕事を受ける際に大切なツールです。
今回の記事では、見積書を作成する際のルールや特に気を付けたい注意点をご紹介します。
1. 見積書とは?
ビジネスでは正式な契約の前に、仕事の内容とそれを注文した場合の金額を明記した書類をやり取りすることがあります。それが見積書です。
見積書は個人でもビジネスでも使われる書式ですが、個人の場合は高額な契約(住宅リフォームなど)の場合によく見積書は使われます。ビジネスの場合は取引する内容が目に見えない役務である場合や個別案件の場合に見積書は使われます。例えば、あなたがWebデザインを取引先Aさんに行う場合はAさんんに対して見積書を出します。ビジネスでは取引きの多い相手には割引いたり特別対応をしますので、見積書にはその特別対応の部分も掲載します。
見積書の内容で検討した取引先企業は、OKの場合は「見積書の内容でOKです」とあなたへ連絡をして、正式な受注となります。見積書の返事をした後で注文書を先方が送る場合もありますが、メールなどで返事をして注文書を割愛する企業もあります。
2.見積書の決まりとは?
①A4が多く、縦型でも横型でも可
最近ではPDFでメール添付する事業所もありますが、見積書は紙の場合はA4サイズの縦型または横型が多く使われています。縦型か横型か迷ったら、他の請求書などの書式と合わせましょう。封入しやすくなります。
②タイトルまたは件名
初めての場合は〇〇に関わる見積書、という仕事内容についての名前をつけて記載します。毎月ルーチンで受注するような仕事の場合は、〇年〇月分〇〇の見積書、というように年月日も合わせて記入すると分かりやすくなります。
④宛先
取引先企業や事業所の名前と住所を記入します。担当者の名前や部署名が分かる場合はそれも記入します。通常、左上にレイアウトします。
⑤発行日
見積書を作成する日付、または提出する日を発行日とします。この日付を元に見積書の有効期限を決めます。通常、右上にレイアウトします。
⑥提出者または作成者と押印
見積書を作成している方の名前と事業所名・部署名・住所・電話番号を記入します。通常、右上にレイアウトします。押印がないと公的な効力を持たないため、忘れずに印鑑を押してください。
⑦品目または項目(明細)
書式の中央に仕事内容を具体的に記入します。例えば、Webデザイナーの場合はトップページデザイン、下層ページデザイン、ランディングページデザインなどの品目名になります。
⑧数量と単価
一つの品目に対しての数量を記入します。2つ以上ない場合は全て「1」と記入します。単価は取引先が仕事内容を把握するのに重要な項目です。Webデザインでいきなり¥200,000と記入するよりも、単価¥50,000で数量4の4ページ分と記載した方が取引際は理解しやすいので、良心的な見積もりになります。
⑨有効期限
有効期限を設定する意図は、今だけ有効な金額だということを取引先に知らせるためです。新規のお客さんの場合、見積書にキャンペーンなどで割引額を記入し、割安感をアピールすることができます。
3.見積書を作成する際の注意点
①備考欄で納期について補足する
見積書を出すということは受注できる可能性があるということです。ということは、見積書を出したあとに先方からの返事がOKな場合を想定した追加コメントがあるとより丁寧です。
※本見積書の発行後に正式受注した場合は、〇か月後の納品を目途とします。
②Web制作の場合は別途チェックリストを作成するとスムーズ
フリーランスが見積書を出す場合、多くの場合はWeb制作に関わるお仕事が多いようです。一口にWeb制作と言っても、その業務範囲は非常に広範囲なため、きちんと内容をつめていかないと後々トラブルとなります。
【例.Web制作で必要なチェックリスト】
- 打ち合わせ費用(時間、交通費なども明記)
- スマホ対応料金
- テスト代行料金
- カート実装料金
- 問い合わせフォーム実装料金
- メールアドレス取得と運用料金
- サーバー契約と保守運用料金
筆者の知り合いの経験談ですが、フィリピンの安いエンジニアにサイト運用を依頼した際、上記のような取り決めをしていなかったため、やりとりが長期化・複雑化して相手方が怒ってサイト自体が公開できなかったことがあります。細かいことでも契約前に決めておけば、無駄なやり取りを削ることができます。
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まとめ
見積書は取引先と仕事を進める一歩手前の段階で仕事内容に対する金額を明らかにするための書類です。
見積書に記載されていなかった、などと後からクレームを受けないように、業務で発生しうる料金については細かく記載した方がトラブル防止となります。
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