創業後には2つ以上の金融機関から資金調達をしよう!
お金を借りるのであれば、1つの金融機関だけの方がよい!とお考えの方も多いのですが、倒産しにくい企業にするためには、1年以内に2つの金融機関と取引すべきという考え方があります。
今回は、創業3ヶ月以内に、日本政策金融公庫から1,300万円、信用金庫から1,000万円借りたAさんの事例をご紹介していきます。
創業時に少しでも多くお金を借りるための方法
創業してお金を借りる場合には、まず、日本政策金融公庫での借入を行うことがおすすめです。
Aさんは、創業した瞬間に、日本政策金融公庫へ融資を申し込み、1,300万円の融資に成功しました。
日本政策金融公庫で借りたお金はどこに入金させるべき?
日本政策金融公庫は、お金を預かる機能がありません。
つまり、日本政策金融公庫には、通帳がありません。
日本政策金融公庫でお金を借りることができた場合には、入金先の口座を指定することができます。
この入金先をどこにするかが次の融資には非常に大切になります。
入金先は、創業期でもお金を借りやすい信用金庫や信用組合がおすすめです。
日本政策金融公庫で融資を受ける場合には、借入申込書を作成します。
借入申込書には、入金先の金融機関を記載する箇所がありますので、その箇所に開業している場所の近くにある信用金庫や信用組合を記載しましょう!
Aさんは、日本政策金融公庫から借りたお金を西武信用金庫に着金させ、その後、西武信用金庫で1,000万円の追加融資に成功しました。
なぜ信用金庫や信用組合に借りたお金を入金させるべきか?
金融機関には、さまざまな種類があります。
都市銀行(みずほ・三井住友・UFJなど)
地方銀行(横浜銀行・千葉銀行・群馬銀行など)
信用金庫
信用組合
などの種類です。
どこの金融機関に借りたお金を入金させても同じでは?
とお考えの方も多いのですが、創業期であれば、信用金庫や信用組合がおすすめです。
おすすめの理由
創業期でも貸してくれる金融機関は、地域密着型金融機関の信用金庫や信用組合だから!
少しでも融資を受けて潰れにくい会社にしたい!という考え方の経営者は多いのですが、創業してすぐに融資をしてくれる民間の金融機関は多くありません。
例えば、都市銀行は、創業期に融資をしてくれるケースはあまり多くないです。
地方銀行も、近年は、創業融資に力を入れ始めておりますが、信用金庫や信用組合に比べるとまだ借りにくいと言えます。
つまり、信用金庫や信用組合が創業期は最も融資をしてくれる可能性が高いので、貸してくれる可能性が高い金融機関に、日本政策金融公庫から借りたお金は入金すべきです。
信用金庫や信用組合の中でも、創業融資の力の入れ具合が異なる!?
信用組合や信用組合だからどこでも創業融資に力を入れているかといえばそうではありません。
創業融資は、倒産リスクも高いため、創業してすぐは貸してもらえない!という信金や信用組合が多いです。
そのため、創業融資に力を入れている信用金庫や信用組合がどこなのかを知り、その金融機関と接点を持つことが大切でしょう。
まとめ
創業期に少しでも多くの融資を受けておきたいという方は、今回の事例をぜひ参考にしてみてください。
資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上
【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)
【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup » https://inqup.com/